進学校では浪人は意外と多い/でも、成功するとは限らない
中堅校より進学校で浪人を選択する理由
中堅校の場合、そもそもプライドも志望も緩いわけですから、産近甲龍がダメでももうワンランク下でもいいやということになり、このもうワンランク下ではほぼ全入のような状態になっているので偏差値50以下で浪人などはあまりないと思います「中堅私立大学、全入時代/大学は高学歴の判別ではなく、ダメ人間の判別に使われる?」
ところが進学校の場合はそうではなくなります。本人が進学校でそう頑張っていないとしても、「中学受験で自分より成績が悪くて付属に進んだ友達と同じ大学なんて」とか、「その上6年間付属でユルユルの学習をして、好き放題やってきたのと同じ大学? これだけ苦労したのに? そんなこと許せない。」という考えの子供がある程度います「進研模試で偏差値60は崩壊している理由/休日に2時間も自己学習する高校2年生は偏差値70取れる?」。
もちろん、進学校でももともとプライドもなく、親に無理やり中学受験で放り込まれただけで、進学校でボケ~っと過ごして「どこでもいいや」というのも、相当数いますが。昔のように、あらゆる階層で「長い将来を考えれば、1年くらい浪人したって少しでもいい大学に」なんて考える子供は少数ですが、進学校では「これだけ苦労してあいつ等と同じ大学は許せない」層は結構多い気がします。
でも、進学校でも浪人すればいい大学に行けるとは限らない
だから、進学校では、関関同立などに合格しても国公立大学を合格できずに浪人を選ぶ生徒、関関同立にあと一歩で国公立もダメでも産近甲龍は嫌だということで浪人を選ぶ生徒はいるわけです。私の経験では、現役では併願の私立を受けずに、神戸大や大阪大一本で浪人覚悟の優秀な生徒も多いです。でも入試にはいい目は出ることは滅多にないが、悪い目に出ることは結構多いものです。こういう場合は当然浪人になります。
でも、浪人をしていいのは、関関同立に合格しても「国立大学に」と浪人を選ぶ生徒、必死で頑張っても大きなミスをした、あるいは少し実力が足らずに国立大学を不合格になった生徒のみです。そういう生徒は、「あとこれだけのことをしたら、来年は合格できる。」と具体的な学習を設計を出来るずです。この設計をできる方以外は浪人してはいけません。
もちろん関関同立にダメでも後一歩というところで、関関同立を狙う生徒も同じです。「高校では勉強をクラブで少し学習が足らなかった。これだけの学習ができなかった。それを克服すれば大丈夫だ。」と目算が立つ生徒だけで、遊び惚けて関関同立にカスリもせずに「とにかく頑張る!」という生徒は難しいと思います。
浪人をしてはいけない生徒
高校時代にクラブ活動などに夢中で、共通テストも十分な得点が取れず、関関同立もカスリもせずに不合格になった生徒は、「十分な努力もせずに、高望みだけをしている身の程知らず」なわけです。合格に必要なレベルと自分の辛抱のレベル、頑張るレベルの差も分からず、クラブ活動などで遊び惚けいていたわけです。
ということは、浪人してもまた同じような甘い考えで十分な頑張りをしないことは目に見えていると言っています。だから浪人しても無駄です。
マトモに少しでも頑張っていたなら、今の関関同立くらいカスリもしないなんてことはない「関関同立合格ラインの英語学習」。産近甲龍にも合格しないのなら、そもそも性根が緩いんです「産近甲龍は大学希望者の上位5割にいれば入れる/休日に2時間も自己学習する必要はない」。
私は、そういう子供が浪人して2年間勉強しても高校時代と同じことをするだけで、「産近甲龍ダメだったけど関関同立」「関関同立カスリもしなかったけど神戸大」はないと思います。