中堅私立大学、全入時代/大学は高学歴の判別ではなく、ダメ人間の判別に使われる?

少子化と甘やかされた子供たち

以前も書きましたが、関西圏内では1学年で25万人から17万人に生徒数は減っています。8万人も受験生が減って、国公立と関関同立併せてれば4万人強の学生です。関西学院や関大には上位1/4に入れば入れるんです。その下の中堅私立大学、甲南や近畿大学、京都産業大学などの偏差値50~55クラスの大学には1.5~2万人の学生が合格します。ということは、上位35%の子供は「有名私立大学」に合格できることになります。

一方で、「高2生3割が勉強時間ゼロ 希望進路で差、文科省調査」の通り、1/3の高校生が全く勉強していない。ベネッセの調査でも同じです。ベネッセでは、1日に1時間30分以上学校外で勉強している生徒が全体の35%だと発表されています。

大学進学者も50%程度です。そのうちの35%が宿題以上のことをしていると言い替えることも出来ます。ということは、真面目に勉強している生徒は、「有名大学」全入ということです。

こんな時代に中堅大学にも行けないなんて、自分で「ダメ人間」って言ってるようなものです

昨日も「教育業界の洗脳/関関同立に特別な勉強がいるという宣伝」で書きましたが、半数近くがほとんど勉強しない高校で、その上位1/4に入れば入れる関学に何か特別な勉強は必要あるんですか? 学校の宿題+αでもしておけば入れる甲南大学や近畿大学の入試に特別なノウハウなんか必要なんですか?

多少の努力もしていない子供が「ラッキーあれへんかな~」って言ってるだけでしょう。私が企業の人事採用担当なら、この時代にマトモな大学にも行けないようなダレた若者なんか絶対に雇いません。やる気のかけらもなく、頑張りの意味も知らないからです。これは、500人以上個別指導してきた塾講師の実感です。「キチンと塾に来てもらえれば、甲南大学くらいには放り込みます」に書いた通りです。私が企業の人事なら、大卒なんかの縛りなど止めて、経済苦から進学をあきらめて働いて努力を重ねてきた方を率先して雇いますよ。

勉強もせずに安易にFランク大学に進学し、しかも就職も考えずに安易に奨学金なんか借りている学生など最悪です。しかも、下宿までして東京の大学に(遊ぶために)上京するから利子付きの奨学金を限度額いっぱい借りて借金まみれって・・・。今までと同じで、「努力しないでも、辛抱しないでも、なんとかなる。」と思っているとしか考えられない。

偏差値50以下の大学なんかどこ行っても同じだし、地元でもあるでしょうに・・。その辺の大学になれば、偏差値5くらい違うの、誰か気にかけますか? 奨学金まで借りて東京行くんなら、返還できる給料をくれる企業に就職できるようにもっと勉強してマシな大学に行けよ・・・。

面接で詳しい話聞かなくっても、この事実だけで人物判定なんて十分できるでしょう。これが今日の題名の意味です。

イヤ、私の子供は毎日塾で何時間も勉強してるんです。そんな失礼を言われる筋合いはない・・・という方へ。

親の意向から塾に行かされ、机の前に座らされ、ボ~っとしているだけで、頭の中は回っていないんです。会社でも、決められたルーティンをこなすだけで、週末の遊びのこと以外何も考えていない若手がいるでしょ? アレですよ。私の若いころには「腰掛OL」という人種がいたんですが、アレです。勉強も仕事も上達すると思いますか?

自分が「腰掛だ」と自覚している女の子はまだマシだったんですが、「自分は精一杯頑張っている」と勘違いしている腰掛OLは本当に面倒でしたから。お父さん、おぼえてらっしゃいます? 子供と一緒でしょ。「頑張っている。」と言いながら、長時間ボケっと勉強して成績が悪い生徒は、自覚もなく一番たちが悪い。昔もそういう生徒が、短期大学などに進んで腰掛OLやってたんです。いわば成れの果てです。

ボケっとするだけでなく学習時間を潰すために楽な方向に逃げる子供は多いです。塾で学校の宿題をやったり、クソの役にも立たない「まとめノート」を作る連中です。「まとめたらおぼえられる」と言い訳をするんですが、教科書や問題集の解説丸写しして色分けするだけの無駄な学習で、まともにおぼえて、テストでまともな点数を取ってきた生徒に私はお目にかかったことがありません。「「まとめノート」を作る愚行 バイブルとなる参考書を作れ」「思考と努力の跡がないノートなど無用/まとめノートなど成績不良の証」の通りです。

あるいは、「綿密な学習計画を作る生徒は、綿密でない日々の学習をする」のように形だけの計画表を作って時間を潰す奴も、ロクな成績は取りません。会社でもいるでしょ?役にも立たない業務計画を作って無能な上司にアピールして楽をしようとするヤツ、あるいは業務計画を作って他人に丸投げして自分の成果だというヤツ。こういう子供の成れの果てですな。

私が親なら・・・

私がいた会社も派遣社員の制度ができて、腰掛OLをどんどん置き換えていきました。その最大の要因は人件費削減ではなく、常に契約更新がかかっている責任から「マトモに仕事をする事務補助要員」の確保が目的でした。いくら注意しても「真面目に仕事をする」の意味が分からないんですから、仕方ないですよね。

子供も同じです。上に書いたようなことを言って「机の前に座っていることと、真面目に学習していることは違う。」と塾で言っても、「??」はまだ良い方で、腰掛OLのように反発する子供も多いですから。だから、こんな子供には、「マトモに勉強しないなら、大学なんか行かずに働け!」という圧力が必要なんです。そこで、親まで「失礼な!」というのでは、「終了」です。

子供を派遣に置き換えるわけにもいかないですから、「甲南も行けないようなら、高校出て働け!」 以外の圧力・言葉は子供に対してはないです。これは、500人以上の生徒を20年間個別指導してきた塾の講師の経験に裏打ちされた言葉でもあります。勉強の前に、努力への勘違いを矯正させないことにはどうにもならないと思います。

ホームページはコチラ

芦屋で500人以上、個別指導20年のベテラン講師が、毎日・全教科、中学生と高校生を指導します。御影高校・神戸高校、関西学院・同志社・神戸大学・大阪大学を目指す特進個別塾です。