学歴とは何なんだろうか/キチンとした子育てが出来ていれば有名大学に入れる?

以前書いたブログの数字を現在のモノに改定し精度を上げた内容です。

まともに躾けられていれば大学には行けます!

日本の人口減少から計算すると、親の世代に比べて関西の高校3年生の人数は激減しています。現在、関西(2府4県)の高校3年生の人口は1学年でおよそ15万5,000人〜16万人です。

その状況で、関西圏には主要国公立大学(京大・阪大・神大など)に1学年で約1.5万人、関関同立(関西・関西学院・同志社・立命館)には1学年で合計約3.1万人、さらに産近甲龍(京都産業・近畿・甲南・龍谷)に約1.8万人の学生がいます。

もちろん、これらの大学には関西圏外からの進学者もいます。地方出身(下宿生)の割合は、大学やキャンパスによって異なりますが、神戸大で約3.5割、大阪大学では約5割、京都大では約7割。私立でも関大の約2.3割から、立命館・京産の約4〜5割まで幅があります。

これらをすべて加味し、圏外からの流入を大雑把に差し引いて考えても、毎年およそ5万人〜5万3,000人近くの「関西の高校生」が、上位国公立・関関同立・産近甲龍以上の大学に進学している計算になります。

ということは、関西の高校生全体の上位3割強のポジションに集団がいれば、産近甲龍以上の大学には確実に進めるということです。そのうち、上位2割弱(約3万人)に食い込めば、関関同立や国公立の背中が見えてきます

ここで、関西の「大学進学率」を考えてみましょう。 関西(2府4県)の平均大学進学率は約68%と、全国平均(58.6%)を大きく上回る超・高進学地域です。つまり、高校生の3人に2人は大学へ行く時代。 言い換えれば、「大学に進学する集団(全体の68%)」の中で、ちょうど真ん中(上位5割)にいれば産近甲龍に、上位3割にいれば関関同立以上の世界に手が届くのですよ。

ここで大学進学する生徒とはどういうものなのか考えてみます。

関西圏の1学年の生徒数17万人55%しか小学校6年生で下の問題が解けません。(文科省学力テストの結果)「「公立中学の通知簿3は、教えるのが無理になってきている」「文科省全国学力テストがありました/上位21%しかまともに学習できていない件」。

この問題は難しいからできなかったのでしょうか?学習方法が分からなかったからでしょうか?塾に行ってなかったからでしょうか?あまりにも簡単な基礎問題で、そんな言い訳は通用しません。「キチンと授業を聞く。」「テスト前くらいは最低限勉強する。」という当たり前の躾(しつけ)や家庭習慣を、残りの約4〜5割の子供たちは親からされていないから、こんな簡単なものすら解けないのです。

この「小学生が基礎問題を解ける割合(5〜6割)」という数字は、実は日本の大学進学率のベースとほぼ重なります。

私は長年の経験から、中学受験塾に無理やり通わせるようなレベルの話ではなく、「家庭でまともに躾がされていれば、それだけで上位の大学に進める」と思っています。なぜなら、まともに躾もされずに授業をボケ〜っと聞き流し、基本問題すら落としてしまう生徒が、公立中学では半数近くにのぼるからです。

公立中学の通知簿3は、教えるのが無理になってきている」「境界知能とグレーゾーンの子供に公立中学では通知簿3がつく?」。

そして、まともに躾がされて授業を聞ける「上位6割」の集団の中で、さらにその中の上位半数に入れば産近甲龍に、上位3割なら関関同立に進めるのです。関関同立や産近甲龍が世間でどれほど名門だと言われていても、この構造を知っている私からすれば、なぜそこまで神格化されるのか理解に苦しむ部分があります。

マトモに躾された子供で少し頑張る気があれば産近甲龍くらいは行ける

日本経済新聞などの学習時間の調査で、「躾がされている5割で産近甲龍、3割で関関同立」を考えてみます。

高2生3割が勉強時間ゼロ 希望進路で差、文科省調査: 日本経済新聞 (nikkei.com)」の記事から分かるように、「大学進学を希望している高校2年生」であっても、全体の約3割は平日の勉強時間がゼロ、休日に学校の宿題以外の自主学習を1時間以上する生徒は、進学希望者の中でも6割少ししかいません。 関西の高校生全体に換算すると、「休日に宿題以外の勉強を1時間以上している高校生」は、全体の35%ほどしかいないということです。

この「全体の中の35%」という数字は、先ほど計算した「関西の高校生が産近甲龍以上に進む割合(上位3割強)」とほぼ完全に一致します。

だから、まともに躾されて育ってきた高校生が、ほんの少しの「やる気」を出して休日に1時間学校の宿題以外の自主学習をしているだけで、産近甲龍くらいには確実に進めるのですよ。「学歴とは何なんだろうか?/少子化と大学の定員から考える」。

さらに、大学進学希望者の中で、休日にも学校の宿題以外に「2時間以上」勉強する少し頑張り屋さんの割合は、進学希望者の約4割。高校生全体で見ればわずか2割程度です。この割合は、そのまま関関同立や国公立大学に進む割合(上位2割弱)と見事に重なります。

これ以下の大学で「偏差値が実質的につかない(ボーダーフリー化している)」状況が生まれるのはなぜか。それは、休日に1時間すら自己学習ができない生徒、つまりほとんど努力の習慣がなく、基礎学力も身につかないまま受験を迎える層が受けるからです。

私が思うこと

長年塾をしてきて、産近甲龍のレベルと関関同立ギリギリのレベルには、明確な「能力の差」ではなく「習慣と質の差」があります。産近甲龍レベルでは基本問題の穴がまだ危ういですが、関関同立を狙う層になれば流石に基礎の穴はありません。産近甲龍の生徒は手が出ない入試問題集も、関関同立の生徒ならなんとか食らいつくことができます。

そして、「関関同立に楽に受かる子」と「神戸大学などの難関国公立に受かる子」の決定的な差はどこにあるか? 前者は、部活動や自分のやりたいことを犠牲にしない範囲で、要領よく頑張る傾向があります。対して後者は、自分がやりたいことを一時的に我慢してでも、全精力を勉強に傾けて未来を勝ち取ろうとする「強い姿勢と覚悟」を持っています。

多くの子供たちと密接に過ごしてきて感じます。有名大学に入れるかどうかは、生まれ持った天才的な頭脳の有無ではありません。幼少期からの「キチンとした子育てと躾」、そして高校生になってから「ほんの少しの主体的な努力」ができるかどうか。それだけで、子供たちの進路は上位3割、2割へと自然に押し上げられるのです。

多くの子供と密接に過ごして感じることは、子供の「学習への適性」の差はもちろんありますが、同時に「努力できる資質」の差の大きさです。この努力の差と言うのが、上に書いてきたようにデータと妙に呼応します。

確かに、産近甲龍に何なんとかという子供の尻を叩いても神戸大は無理です。でも、キチンと躾けられてまじめに学習に取り組む姿勢を持った生徒が、クラブ活動なども楽しみつつまじめに学習していれば産近甲龍には進めるというのが、私の実感です。この実感は文科省の学力テストや日本経済新聞の調査結果と見事に呼応するのです。少しデキが良い生徒がそれなりに頑張れは関関同立には進める。これも私の実感と一致します。

そして、もうワンランク頭が良い生徒が、クラブ活動も楽しみながらの努力では関関同立だが、死に物狂いで頑張れば神戸大に手が届く。これが私の絶対的な経験則です。私が生徒の学習計画を立て進路指導するときは、努力できる資質をまず見ます。

だから、学歴というのは、能力と同等以上に、その人なりにどれだけ努力できるかということを測る尺度として適切なものだと、私は経験上感じざるを得ません。

学歴の意味

受験というのは学校の成績や模試の偏差値という明確な物差しが用意され、いつまでにどの教科をどれだけ頑張らなければいけないかという目標設定も明確にされ、その中での競争です。人から言われたことを、その多くは何の役にも立たないことを愚直に努力することです。

けれど、創造的ではなくそれ程面白くもないが目標は設定されていて、その多くはどうすればいいのか努力の道筋も示されている中で、達成感に喜びを持って愚直に頑張り続けるというのは、ほとんどの企業での、ほとんどの仕事と同じです。よほどのことでなければ研究開発職の仕事にしたって、そんなもんです。

以上のデータや考察より、学歴というのは実務への忠誠を図る上で適切な尺度だと、私は同意せざるを得ません「勉強する理由 なぜ学歴が大事なのか?」。

だから、企業は学歴フィルターで学生をはねるのです。いちいち面接などしなくても、学歴が雄弁に物語っているからです。有名大学の学生は自分がやってきた努力を下位大学の学生はできないことが分かっているから下に見るのです。

一方で、下位大学の学生は「好きなことを我慢してまで頑張る」など自分の経験にないから、上位大学に合格した人間が「好きなことを我慢してまで頑張った」という努力できる較差が分かっていません。だからなぜ大学名だけで就活の書類選考で不合格になり差別されるのか分からない。「学習が苦手でも仕事では頑張れるのに」と思ってしまう。だから学歴差別だと怒ることになるのです。

でも、雇用側からしてみれば、「じゃあ、学歴差別があると分かっている大学の入試で、何でもう少し頑張らなかったの? あなたは仕事では頑張ると言っているけど信じられないんです。そんなことなら、入試でキチンと頑張ってきた人を入社試験の土俵に上げるのはもっともでしょう?」ということになるのは当然のことです。

こんなことも分からないから努力もせずに下位大学に進んで「仕事では頑張るって言ってるじゃん! 学力差別反対!!」などと言うのです。

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芦屋で500人以上、個別指導20年のベテラン講師が、毎日・全教科、中学生と高校生を指導します。御影高校・神戸高校、関西学院・同志社・神戸大学・大阪大学を目指す特進個別塾です。