中学受験・高校入試で燃え尽きる母親/役割を放棄する父親

中学受験や高校受験ではうるさい親も、大学受験には無関心?

中学受験なんか、母親が子供を抱き込んで24時間監視して進めますよねぇ。中高生を教えている私から見れば、「どうせそんなことしても、抱き込めなくなった年頃では子供の地力と性格が丸出しになって無駄なのに・・・」と思って見ています。まあ、私から見ると中学受験などは親、特に母親の自己満足に子供が使われているように見えることが多いです。

だから、一番大事な「大学入試の時にどうなっているのか!」を考えずに、ひとつでも上の中学を受験させてしまいます。ギリギリで通った子供は、上位の成績の生徒の尻を叩いて有名大学に入れることしか考えていない中学・高校の高度な授業に落ちこぼれ、6年間も劣等生扱いされ続け、ボロボロになります。公立に進んでのんびりやっていれば進めた大学にも進めなくなることは、とっても多いです。

これは高校受験でも同じです。目先の神戸高校だ御影高校だと、ひとつでも上の高校に進ませることしか頭にない親が多い。神戸高校なんかの学習を生徒に丸投げの高校にギリギリで進ませるなど、落ちこぼれに行くようなものです。

進学塾や進学校の生徒が抱える学習問題・・根っこは親です」「中学受験や高校受験をターゲットにするな/燃え尽き症候群・勘違い症候群はヤンキーを生む」「経済格差は学力格差という大ウソ/教育業界の広告戦略に載せられる親たち」に書いた通りです。

それで、肝心な大学受験には無関心

中学受験や高校受験であれほど熱心だった親が、一番大切な大学受験でそれほど熱心でないということが非常に多いことは、私にとっては不思議なことです。

理由は、進学校に何とか放り込んだが落ちこぼれて諦めた、中学受験や高校受験とは違い学習内容が難しく入試制度も複雑な大学入試にはコミットできない、高校生になると子供が言うことを聞かないので仕方がない、ってなことになるようです・・・・必死で中学受験して高い授業料払っている甲斐がありませんね!

こういうことから、大学受験には中学受験や高校受験より関心を持たないお母さんが多い、それもとても多いと私は感じています。一方、父親は自分が毎日見ている社会の厳しさをもっと子供に伝えて学歴の大切さを教えてもいいと思うのですが、あまり言いたくない方も多いようです。

仕事で疲れて家でまでそんなことをしたくないのか、下手な口出しをして奥さんや子供に反撃を食らうのが怖いのかは分かりませんが、脳内お花畑の子供が甘い受験をするのは父親の迎合もあると思うんですよ。

「子供に好かれたい競争」を母親と繰り広げる父親って・・・

多くのお父さんに一つだけ申し上げたいのは、あなたが会社で若手社員に向けている厳しい目を、あなたのお子さんも将来向けられるということです。「子供には可能性がありますから。」などと甘っちょろいことを言っているのは親だけだということを、完全に忘れているお父さんが多い。

やる気もなくボケッ~っとしている子供、何度失敗してもやる気も起こさず間違いを繰り返してくる子供・・・自分の子供のような若手社員が部下や後輩ならどうします?「コイツにも可能性がありますから」なんて呑気なこと言っていますか?

ご自分が会社でしていることを、将来は自分の子供がされるんです。それを考えたら、「可能性がありますから」なんて呑気に子育てしてる場合ですかね?・・・子育ての父親の役割をはき違えている・お分かりになっていないお父さんがとても多いです。

お母さんと一緒になって、「子供から好かれたい」競争をしていてどうなるんでしょうか。

見当はずれの父親もいますけどね/母親が無視していい父親とそうでない父親

子供のことを普段見ずに、まったく見当はずれな会社の理屈などを家庭に持ち込む父親もいます。特にエリートに多い。頑張れることなど当たり前の自分や同僚や部下しか見てこなかったから、「このだらしないのどうするんや」という課題に日々格闘している母親の苦労など分からないのです。そういう父親の言うことなど聞く必要もありません。

けれど、自分と子供の共有関係に割り込んでくるという理由で、社会の厳しさを教えている父親を排除しようとする母親も多いです。母親にしたら、どちらも「お父さんは分かっていない」なんですから、外野がいくら言っても聞く耳は持ちませんけどね。

私の経験から言える絶対的なこと

中学受験や高校受験などどうでもいい。学校のカリキュラムに縛られずに自分のペースで学習が進められる少し下の学校に余力を持って進んだ方が良いです。そこで、英数の予習中心の学習を精一杯進めさせるんです。

塾のHP「高校生の指導」「高校生の数学 高3の学習 スケジュール管理が命」「神戸大学や大阪大学に合格できるライン」「高校生の数学 国立大学に向けて2年からの学習」で散々書いてきたことです。

中学受験や高校受験で一番肝心なのは、高校で効果的な学習に全力投入できる環境を用意してあげることで、中学受験や高校受験でひとつでも上の学校に行くことではありません。

子供に寄り添ってその道筋をつけるのが母親の役割だとしたら、父親の役割は時に厳しい目を向けて安易な方向に流されやすい母親と子供を軌道修正することです・・・ピント外れではなくね。

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芦屋で500人以上、個別指導20年のベテラン講師が、毎日・全教科、中学生と高校生を指導します。御影高校・神戸高校、関西学院・同志社・神戸大学・大阪大学を目指す特進個別塾です。