新しい進学校躍進の理由 古くからの進学校との違い
全ての学校に当てはまる話ではありませんが、阪神間ではかなり多くの進学校に当てはまると思います。具体例を知りたければ入塾してくださいネッ・・と
新しい進学校の進学実績が上がっている
最近、進学実績をあげてトップクラスの進学校に仲間入りしてくる学校がある一方で、古くから名前を響かせている進学校で大学進学実績は変わらないままというよりやや下がっている学校が多くあります。
その理由を考えたことはありますか?
新しい進学校には何か特別な授業やカリキュラムがあるのでは?と普通は考えるでしょう。そうであるなら進学実績が落ち気味の旧来からの学校ではなぜ真似をしないのかと考えるでしょう。
でも、実際はそんな常識的な話ではなくロクでもないことで旧来からの進学校は落ちていっているのです。
信じられないだろうが、まともな授業をしているという一点だけの差
このような状況が起こっている点は、「まともな授業をしているか、ロクでもない授業をしているか」というとても低レベルの差だけです。
旧来からの進学校は、私が塾でフォローしていても、何をどう授業しているのか理解できないことが多いです。例えば
・基本も教えずにプリントで応用問題をしていて、「いくら進学校の生徒でもこんなメチャクチャな・・」と思っていると、やはり生徒は理解できていない。優秀な生徒は「これはこう解くんだ・・」という解法暗記の上滑りの学習をしている。
・そうこうしていて、その学習をやったことも遠い記憶になりかけて頃に、生徒を見ているとチャート式を学習している。「先生が今度はチャート式をやるって・・・」と子供は言っている。
というような、いったい何を考えているんだというような授業が、かなり多くの教師で行われています「進学校の実情/トンデモ授業、生徒任せの学力が多い」「進学校や進学塾に素晴らしい授業や進路指導があるという誤解」。
塾でも、プリントの応用学習をしているときに基本から教えようにもどんどん応用だけ進んで、そんな時間はありません。「困った」と思っていると、今度は基本から学校がやり出して「やっぱり、基本から教え直したか・・アホちやうか」となる。案の定、基本が理解できた頃には最初にやった応用問題など生徒は忘れていて、「だから、あの応用問題はこうなるだ!今分かった。」というような納得もない。
理科や社会などではもっとメチャクチャで、中学校で「速度×時間=距離」がやっとな中学1年生に、初っ端からx=v0t+1/2at2 などと教え出す。1/2at2 になっている理由は、速度を縦軸に時間を横軸に取ると三角形の面積が距離になる・・なんてこんな図を用意して丁寧に教えないと分からないのに公式を教えて「分かりましたね~」と言って問題を宿題でぶん投げる授業が横行している。

社会などでは、中学受験では社会がないので、封建制度も市民革命も知らない子供に唐突にヨーロッパの中世の百年戦争やばら戦争を教え出す。
極めつけは、授業など本当に適当で、「アナタたち、どうせ鉄緑で勉強してるんででしょ?この学校に合格した能力があるんだから大丈夫。」と先生に言われて、「みんな学校の授業なんかあてにしていない。」と嘆いているトップ女子高の生徒でした。
こういう授業を多くの教科で展開されると、ミドリゼミのような特殊な個別指導塾でもフォローしきれません。それで「塾は役に立たない」と言っている学校も多い。塾の側から見ると、多分に逆説的な意味合いしか感じられない。あまりにもメチャクチャなことをするので塾もフォローできないから「役に立たない」のです。
ミドリゼミみたいな特殊な塾がフォローできないような授業で「分からない」と子供が言っているのに、それなりの進学実績を出している旧来からの進学校は、ただただ子供に感謝すべきです。
新しい進学校は、ごく普通の授業をしているだけ
一方で、新しい進学校は、授業進度こそ公立校に比べて速いものの、授業はごく普通です。普通に教科書や問題集の手順通り進めます。優秀な子供なら基礎から応用に順に学習していくので早いスピードで教えても理解不足はおこらない。もちろん公立より速いスピードなのですから、落ちこぼれることはありますが、キチンと順序通りの展開なので塾ではフォローできます。
しかし、進学実績が上がっている進学校でもやっていることはただこれだけです。特別な工夫や教え方が新しくのし上がってきた進学校ある例など、私は知りません。旧来の進学校との違いは、旧来の進学校があまりにもメチャクチャなことをしているのに比べてごく普通の授業をしていることしかありません。進学実績を伸ばしている学校なら、誰にでも分かって成績がグ~ンと伸びる特別なメソッド・・・などと言う夢物語などないのです。
こういう新出の進学校が進学実績を上げているのは、まともな授業をしていることもありますが、もう一つ要因があります。授業料も入学金も全額免除などの制度を使って、旧来から名前が轟いている中高一貫校に進む生徒を引っ剥がしているのです。彼らがその普通の授業を受けて、旧来からの私学校よりはマトモで効率的な学習をして成果を上げているに過ぎない。こちらは優秀な生徒を引き抜くという、学校の授業とは関係ない完全にビジネス戦略の話です。でもそれは、学習塾などでは以前からやっている普通のビジネス戦略です。だから、旧来の進学校に行けない学力の生徒が新出の進学校で特別な授業でグ~ンと成績を伸ばしてなどという、おいしいことはなかなか起こらないと思います。
このように、新しく進学実績を伸ばしてきた学校には、特別な何かという親が望むような高レベルのものがあるのではなく、ごく普通のことをしているだけで身勝手なことをしている旧来からの進学校相手に勝っているに過ぎない。
旧来の進学校は生徒の能力に胡坐をかいている状況を改善していない
それでも、旧来に進学校の進学実績が飛び抜けていた理由は、こんな授業をしていても何とかしていく生徒のずば抜けた能力に依存していたに過ぎません。
進学校が進学校たる理由は、塾などもあまりなかった遠い昔に受験問題などの難しい問題を放り投げて生徒の能力だよりで進学実績を上げていた威光で、今でも優秀な生徒が入ってくれて、その優秀な生徒たちがメチャクチャな授業を自己努力で克服して、それで進学実績が出せているという非効率なビジネスが回っているに過ぎません。
老舗の上に胡坐をかいて色あせてきた古い店構えと料理のレストランが、新しく開店して味も雰囲気も価格に見合ったごく普通のレストランに客を取られているに過ぎないという、とてもレベルの高いとは言えない競争の結果敗者になっているだけです。
旧来の進学校が改善できない理由
旧来の進学校では、教師になりたい人を選ぶのではなく、優秀な教師を他校から引き抜いたりするのでもなく、より優秀な人間に教師をやらせたいばかりに、ネームバリューを利用して有名大学の研究室などでくすぶっている研究者を引き抜く場合があります。だから理数系科目で特にろくでもないことが起こる場合が多い。
こういう人は研究職としての将来に挫折気味で「一流の進学校の教師ならメンツもたつか・・」と進路転換をするのですが、子供に教えたくてなったわけでもないし、子供の将来に責任や興味を持っていない人物も多分にいます。そういう人間が、自分の鬱憤を晴らすかのように子供相手に難しいことを教えてマウントを取っていることが多いと私は感じています。
問題は、そのような「一流大学の元研究者」を教師としても優秀だと思い採用し、現状を改善できない学校経営陣にあります「私立中学で注意しなければいけないこと/理科と社会の変な授業が多い」。


