私の好きな、この季節の夜にピッタリの音楽
夏の少し蒸し暑い夜の人気がない遊園地中で、人生が走馬灯のようにメリーゴーランドに乗って回っている・・って感じるのは私だけ? 雑多なガラクタを投げ込んだようなこの曲はマーラーの音楽の頂点で、ロマン主義の終着点だと思う。CDではマゼールがウィーンとやったのが、ダントツで素晴らしい。
シャイーはブルックナーも素晴らしいです。ブルックナーとマーラーの後期の両方とも素晴らしい指揮者は少ないんですけれどもね。似たような時代の作曲家ですが、全く音楽の構造が違うからですかね。
でも、シャイーはオケを、特に内声部を鳴らすのがとても上手いから、作曲家がスコアに込めた響きがすべて露わになる。だから、マーラーのポリフォニックな構成を思う存分表現できるし、ブルックナーでは新鮮な響きを生み出せるんだと思います。 並みの指揮者では、旋律と伴奏と言う具合にデフォルメしてしまう。 まあ、レヴァインとマゼールを足して2で割った指揮者ってところでしょうか?