芦屋で中学受験が盛んな理由/お母さんの本音
芦屋は中学受験する子供が多い
芦屋や阪神間では半数以上の子供が中学受験をします。ですから、小学校高学年では学習の主戦場は塾であって、学校は暇つぶしの場になります。だから、中学受験しない子供では、そのだらけた学習の場がデフォルトになっているので、中学校に入っても基礎学力がないどころか、漢字もおぼえる気がないような子供が量産されています。「中学受験をした生徒としていない生徒の差/埋められないほど大きい」「中学受験を利用して基礎学力を身につけよう!/指導不可能になっている公立中学の半数の生徒」な書いた通りです。
だから、漢字くらいはまともにおぼえられる通知簿4以上の公立中学の生徒しか入れない進学塾もあります。私の塾もそうです。高校でも、上位の多くが抜けているため、公立高校の進学実績は落ちてきています。神戸高校レベルでも上位20%程度にいないと神戸大学には進めません。昔の半分です。
逆に言えば、中学受験の増加が伴う公立校のレベル低下が、さらに中学受験を過熱させ、より一層の公立校の低下を招く状態になって、さらに中学受験が過熱している・・・というのが現状です。
ただ、中学受験が過熱する理由は、これだけではありません。
転勤族の中学受験/お父さんより芦屋を選ぶお母さん
芦屋や阪神間には、企業の社宅や借り上げ社宅などがいっぱいあります。様々な地を転勤してきた転勤族では、芦屋に来てこの地の素晴らしさに感銘を受けるお母さんが多数いらっしゃいます。だって、住環境だけを考えたら、芦屋以上ってのは、東京の品川の山手から広尾、青山くらいの間しかありません。けれど、そんなところ、普通のサラリーマンにはマンションさえ買えないです。
でも、芦屋なら買えます。中古マンションだったら3000万円でエエのがあります。そこで、お母さんは考えるわけです。「次、転勤になったら、こんなエエ所に住まれへん。ここで家を買ってしまおう。ダンナは単身赴任させよう!」
もうね、結婚して10年も経って、子供も小学校に入れば、こんなもんなんです・・・イエ、読んでくださっている奥様は違うと思いますよ!!
でも、家を買うだけだったら、説得力はありません。「その家を人に貸して、赴任地についてきて欲しい! 家族一緒がいい。オレは家族のために働いているんだ!!」とダンナが言えば、抗う理屈はないんです。
そこで登場する中学受験
でも、子供が必死に勉強して、中学受験するとなればどうか?
もう私立の進学校にでも子供が入っていれば、言い訳もなくダンナは単身赴任です。仮に受験の最中で転勤が言い渡されても、地方都市では阪神間ほどの受験環境や進学校の充実はありません。「子供も頑張っている。この子の将来を考えて!」という理屈が成り立ちます。
中学受験って言うのは、お母さんが芦屋に住居を確保する最強の手段なんです。
芦屋のキレイなカフェやレストランできれいにお化粧をして楽しんでいるお母さん方を拝見していると、中学受験って芦屋に住むダシにされていないか?・・って、いつも時々思うことがあるんですよ・・・いや、読んで下さっているお母さんのことではないですからね!!!
というのも
この地に転勤してきて、この地で家を買うお母さんって、メッチャ多いんです。単身赴任のお父さんも多い。私的には、中学受験がこの地に住み続けるアリバイになっているお母さんも多いと踏んでいるんですが、それって私の穿った見方でしょうか?
でも、こういうお話もあるんですよ。
昔の生徒のお母さんで、芦屋の社宅に住んでおられて、お父さんが播磨の方に転勤になって、そちらの社宅に移るようにお父さんから言われた方がいます。お母さんは子供の学校と進学を盾に、ものすごく反対しました。子供は全員公立中学と小学校ですから、反対する理由もありません。加古川や姫路ならいくらでも塾もあるし、相応の進学校もあります。でも徹底抗戦したそうです。
「お母さん、芦屋に住みたいねん!加古川に引っ越ししたないねん。」・・・これ、私が言ったんじゃあないですからね! 子供が塾で告げ口してたんですからね・・・「塾の生徒減ったら募集せな!」と思って「引っ越しするの?」って私が子供に聞いたら、ペラペラお話してくれました!
結局お父さんは人事に頼み込まざるを得ませんでした。それで、芦屋の社宅から移る話はなくなり、私の塾にも通い続けて下さいました。片道2時間の通勤になって、少し人事から睨まれたお父さんに感謝!・・・お母さんが死守した社宅も、もう今はだれも住んでませんけどね。もうすぐ売っぱらわれてマンションになるんじゃないでしょうか?