将来の塾の在り方/生徒個人別のマネージメント
今の形態の塾はなくなる
特に集団塾は成立しなくなるのではないでしょうか? ネットでオンデマンドで授業のビデオのサブスクリプションが買えると授業をわざわざ受けに行くことに意味はなくなります。
学校と同じように、クラブ活動やライバルとの切磋がないとわざわざ集団式の授業を受けに行く必要はない。じゃあ、学校だけでも十分じゃないか。塾に「ライバルがいれば」と栗親御さんもおられますが、学校でライバルを感じない子供が塾に来て切磋琢磨なんかするはずがないでしょ。親が逃げ道を探してるだけなんですよ。
個別指導でも、映像授業で割安になると、駅前の個別指導塾はどうなるんでしょうか? 駅前の塾の授業料はテナントの賃料で高くなる大きな要因なのですから、オンライン英会話のように塾は大学生を手配するだけで、大学生が自宅から教えると個別指導の授業料は激減する。
駅前の教室でも、別に特別な大学生が特別なマネージメントで教えてるわけでもなく、基本的に家庭教師と同じで勝手にやってるんですから、オンライン授業でも同じです。少し、ノートのやり取りなど不便になっても1時間2000円とかいうことになると勝ち目はなくなります。だって、月~金まで好きな時間に毎日1時間授業受けても40,000円ですよ。
今の塾・未来の塾でできないことができる塾だけが残る
ですから、そういう通信を利用した塾、あるいは生き残っている今の形態のままの塾、そして学校で出来ないことを出来る塾が残っていくんではないかと思うんです。
それは、個人個人の生徒のマネージメントができる塾です。個別に教える学習指導だけではなく、個人個人に最適な学習システムやスケジュールを個人個人に最適な進路に沿って提案し管理できる塾です。学習指導は、その大枠の中で行われるもので、定型的に授業をするようなもおでも、分からないところを出来るようにするだけの個別指導でもないと思うんです。
でも、そんな塾も学校もありません。個別個別に親切なサービスをするとなると膨大な人件費が必要です。月々3~40,000円程度が限度の塾や私立の授業料ではそんなことまではできないんですよ。
子供が放り出されている現状を改善できる塾
現在の学校や集団方式の塾では、担任がいたとしても個人を見る時間、個人に割く時間などほとんどありません。面談も1学期に1回20分ほどです。子供のことなど何も分かっていない大人が、紋切り型のお話を親子にして終わりです。教師や講師は各教科の授業を教えるだけの存在に過ぎません。
個別指導にしても、担当の講師はいるかもしれませんが、社会経験もない大学生でまだ子供です。せいぜ、分からない勉強を教えることや自分の経験を話すこと以外はできません。教室長などは、数カ月に一度やはり20分ほどの面談をするだけです。
それに加えて、親は今の変化の速い受験方式が分からず、教育業界から垂れ流される「金さえ取れればいいから、気持ちのいいことを行っておけばよい。」という情報に翻弄されています。
だから、一番状況が分かっていない子供を、しっかりとれる大人が誰も子供をフォローしていないことが教育の最大の問題なんです。だからイジメも解消されない。
塾なんかで個々の学習を教えることなど、個人のマネージメントの枝葉のお話だと私は思うんですよ。
私の塾の狙いはそこです
責任を持って大人が一人一人の生徒を見守る。進路指導から学習スケジュールと学習方針を提案して具体的な学習内容に落とし込み、その進捗を日歩確認しながら生徒と目標と成果を共有していく。これが私の塾でやっていることです。
これが私の塾の運営であり、将来の塾にも学校にも必要なものだと考えています。でも、それはいくらやろうとしても、費用とサービスが釣り合わないんです。
私の塾が特別な形態と私という講師、それに特別な立地や建物形態にあるから可能なのです。