半数以上の国民を切り捨て始めた文科省
来年から、高校の家庭科で「投資教育」の授業が始まります
あの~、投資ってソコソコお金に余裕がないと出来ないのですが・・・
非正規雇用が激増し、平均給与が激減し、社会保険や税金が上がり、「結婚でけへん」「子供が作れない」と嘆く若者が激増している国で、何をしているの?
英会話か塾でも行ってないとついていけない中学英語の教科書
なかなか良いサンプルがなかったのですが、これが芦屋で使われている東京書籍の中学2年生の教科書で1学期に学習する内容です。2021年度からずいぶん難しくなりました「来年から中学の英語は多くの生徒が落ちこぼれます」。と同時に、教えもしていない文法を本文にぶっ込むようになりました。それなのに、学校ではロクに文法も教えず和訳内容を生徒に伝え、rとlの区別なく巻き舌でリーディングするだけの授業で終わります。
この授業の時点では、不定詞は名詞的用法しか教えられていませんが、第2段落、第3段落の先頭の文でThere are other things to study. We have various things to translate. という内容がぶっ込まれています。目的語として名詞を修飾する不定詞の形容詞的用法なんですが、このビデオの講師のように学校では全く触れません。どう考えて訳して、作文しろというんでしょう?
もちろん、最後から2番目の文章の You should continue to learn about it. の目的語として使用されている不定詞の名詞的用法との違いの解説もなしです。加えて言うなら、こないだまで習っていたlearn it と違い、今回はlearn about it のように何でaboutがついているのかの説明もありません。
学校の授業では教科書本文を棒読みして、演習の解答を言うだけです。小学校時代から英会話かまともに教える塾に行っていない生徒は、理解不能になるはずです。
この英語の教科書は「英会話や塾にも行けない家庭の子供は落ちこぼれればいい。」という内容です。
日本政府の戦略?
グローバル化を謳って学習していない内容満載の英語の教科書を使って、多くの生徒を落ちこぼれさせる。そして、その教育に生き残って高学歴でマシな企業に正規社員として就職できる子供だけを対象に資産形成授業を行う。過半数の生徒には、まったく役に立たない授業を義務化している。
格差助長、非正規社員の奴隷階級の明確化これが文科省の狙いとしか思えない。
非正規社員奴隷化の最大のターゲットは小学校にある
都市部では過半数の生徒は中学受験塾に通い、すでに習ったことを教えている学校の授業は、多くの生徒の休息の場になっている。中学受験しない生徒は、その休息の場がデフォルトになり、漢字も英単語も社会の重要語も塾で何度指導してもおぼえられないほど頭が回らない状態で中学に上がってきます。「中学受験をした生徒としていない生徒の差/埋められないほど大きい」
「ボケェ~」っとした安楽な状態がデフォルトとなった子供は、おぼえる・考えるという少しの努力も苦痛に感じます。反抗期に入った子供は、努力させることに対し徹底的に抗戦してきます。少子化でうるさい親に小言を言われ続けてきた子供は、反抗して状況を悪化させることなしに、徹底的に受け流して大人が疲れてあきらめさせる術を鍛えられています。
その状況で、この教科書を文科省は投げつけるわけです。もちろん、私が言うように文法の説明などしても、この体たらくになった半数の生徒は理解できません。理解の前に授業をボケェ~っと聞き流すだけです。
こうして、中堅高校に進み、専門学校やFランク大学に進み、使い捨て派遣社員となっていくのでございます。20歳代の派遣社員の割合は4割です。都市部では小学校時代から「ボケェ~」ッとしている子供の層と同じです。
だから、中学受験しなくても小学校で「キチンと努力できる」ように鍛える必要があります。そうするだけで、小学校時代に放置されていた子供とは雲泥の差が出来上がります。「中学受験を利用して基礎学力を身につけよう!/指導不可能になっている公立中学の半数の生徒」