魂の響き/ロシアの大地の響き/心が根こそぎ持っていかれる/チャイコフスキーはもう演奏されなくなるのではないか?
このユニゾン、この低音、これぞロシアのオケ
この指揮者はこの曲のウィーンフィルとのライブ録音で世界中に名前を売りました。その演奏より、素晴らしいです。この歌いこまれる厚く深い響きはウィーン・フィルにはない。ロシアの指揮者とオケにしか出せない。歌い込まれて大きく動くフレージングが音楽にビタッとハマり、全く音楽のバランスが崩れない。アンサンブルも全く崩れない。
このオケは、このロシアの国宝のような音楽を、この指揮者とどれだけ演奏してきたんだろう。そうでなければ、こんな演奏などできない。しかし、トレーニングのほかに、尊敬・愛情・自負そして根っこから自国の音楽に同調できる「血」がなければ、こんな心が根こそぎ持っていかれる音楽など作れない。
こんな演奏ができるオケは、もうほとんどないです。グローバリズムで世界中から団員が集まってるヨーロッパのオケで、自国の音楽にこれだけ同調するオケなんかもうないです。この手垢のついた音楽を、久しぶりに聞き惚れました。
このページでは聞けません。それでも載せたいほど素晴らしいです。下の欄からyoutubeに行ってください。
この指揮者は「お前の国のウクライナ侵攻をどう思うか?」と聞かれて答えられなかったので、ヨーロッパでは演奏できなくなっています。活動の本拠地も家族もロシアにあるのだから当たり前です。酷い踏みを踏ませるものだと思います。
もうこのオケもロシア国外では聞けないかもしれないです。チャイコフスキーも国外では演奏されなくなるのではないだろうか? もちろんショスタコーヴィッチも。本当にバカなことをしてくれたものだと思います。
このオケがある街です
このロシア、いや人類の宝のような街が戦争で破壊されたらロシア人はどう思うんだろう? そんなことを現代でするバカはいないって? アドリア海の真珠と呼ばれ世界で一番美しい街の一つドブロブニクは、1990年代にセルビアの砲撃で半壊したんですよ。今のドブロブニクは再建されたものです。