日本終了の件/EVが月額9800円でサブスクリプション/アメリカのように公教育も崩壊
中国ブランド小型EV 福島で生産へ 月額9800円「大熊Car」とは? 「日本生産」のねらい、孫社長に訊く – AUTOCAR JAPAN
中国のEVが日本で生産され、月額9800円で貸し出されます。車体は軽自動車規格、最高速度100㎞/hr、航続距離はおそらく120㎞とかそのくらい。でも、普段使いの買い物車なら何の文句があります?航続距離100㎞少々でも、車があるのとないのとでは行動半径も人生も様変わりします。引退したお年寄り、非正規で喘ぐ若者などにも手が届くスマホ並みの価格です。
200万円で軽自動車を売っているスズキやダイハツや月に7万も8万も車のサブスクに払えと言っているトヨタなんか根本的に経営を考え直さないと、これからこんな中国企業が押し寄せてきたら太刀打ちできないでしょう。部品産業も崩壊です。多くの雇用が消失する。
トヨタもアカンかもしれない
その上、BYDのこのPHEVが400万円らしいです。補助金引いたら300万円少し。日本車とガチです。比較対象するトヨタの車種によっては100万円安い。
BYDって中国で最大級の自動車メーカーですよ。技術も信頼性もトップクラスで、下の動画で辛坊氏が言っているように日本車に引けは取らないと思います。
中国製なんかダメ?・・・そんなことはあるかい!
アマゾンで雑貨屋が出品しているパチ物の安い中国製はダメダメですが、中国の一流メーカーの製品やサービスはもはや日本製と同等以上です。それでもって価格は安い。日本企業に勝ち目はない。
私は中国製の自動車は知りませんが、ファーウェイのスマホやアンカーのノイズキャンセリングイヤホンを使ったことがあります。品質は日本製と大差なく、価格は大幅に安い。ファーウェイのスマホは4年間、故障もなく文句なく動いてくれました。カメラ性能も当時としては良かったと思います。
アンカーは品質もいいですが、何より素晴らしかったのはアフターサービスです。使用後数か月して不良が出た時に、日本のように「送ってください。修理して・・・」などと1ヵ月待たされることはなく、即日新品を送ってよこして不良品は向こうが用意した宅急便で送り返して終了です。日本のように修理だ返品だと言っているより安く済むからでしょう。交換後は故障もなく動いてます。最近はファームウェアのアップデートでLDACにまで対応しました。製品自体の品質も素晴らしく、日本製の同等性能の製品の半分くらいの価格です。
今打っているパソコンもレノボです。2代目のレノボです。レノボのThink Padはキーボードが素晴らしく、同等のキーボードを持つ富士通製品は価格が倍近くになるし、パナソニック製に至っては数倍になります。この前のThink Padは5年間故障なしに、文句なく動き続けました。CPUの性能から少しもたつきだしたので買い換えましたが、今でも現役で十分使えます。それに私が好きな14インチが日本製は少ない。
もうすぐ家庭の電化製品なんか中国製で埋め尽くされると思います。
1970~80年代に日本がアメリカにしたことを日本が中国にされているだけです
当時、アメリカの製造業は日本に壊滅させられて中産階級は崩壊しました。自動車工場の前ではリストラされた工員たちが日本車をハンマーで叩き壊していました。今の日本の中国に対する感情と似たところがあります。トヨタは現地生産で工場を作らざるを得なくなりました。
アメリカでもそれまでは女性は専業主婦で楽しい人生を送っていた。男女平等なんて言うこともなかった。ところが、中産階級の崩壊で女性も働かなくてはいけなくなった。今の日本と同じです。そこで起こったのが「ウーマン・リブ」でした。今の日本の「ジェンダー平等」と全く同じです。
男尊女卑ではありませんが、一部の有能な女性は除いて、多くの女性にとってジェンダー平等がヒステリックに叫ばれるのは、多くの女性が望んでいる道ではないからだとも思います。その証拠に、ジェンダー平等を叫ぶ女性の結婚条件は夫婦の自立ではなく男の「経済力」です。
まあ、中産階級の崩壊は男にも女にも、それほど良い結果は生まないのだと思います。
日本はアメリカの後を追う/公立校の崩壊
日本が立ち直るには、家電や自動車などの旧産業でアジア諸国に立ち向かうのではなく、アジア諸国にできない高度産業で世界を押さえるしかありません。アメリカのように。でもそれに成功したとしても、そういう産業で働ける高学歴者とそれ以外の多数の人間の格差を広げることを意味します。日本もだんだんそうなりつつあります。
その時期にアメリカで起こったことは公立校の崩壊です。中産階級が崩壊して、子供が躾けられなくなって、公立校が荒れた。そして、公教育に見限りをつけた比較的豊かな人たちが子供を一流大学への進学実績が高い私立に通わせるようになった。そうして高学歴高収入と低学歴低収入の家庭が固定され今のアメリカに至っています。
日本の公立校を見る限り荒れてはいませんが、そのダメっぷりは取り返しがつかないところまで来ていると感じます「公立中学生の親御さんが決定的に勘違いしているお子さんの学力/そしてその生徒が高校生になる」「公立中学の下半分の落ちこぼれ感が加速している/落ちこぼれた生徒の見分け方」。
日本ってアメリカの20~30年後を追っているとよく言われますが、私もそう思うんです。
大学受験でも成績より格差で選別
アメリカの大学受験は共通テストのような大学の選抜テストの得点と、面接や小論文、それに高校時代の活動実績が合算されて、非常に不明瞭な形で合否判定されます。いわばAO入試、総合選抜型の入試が行われます。
なんでこんなことをするのか? 可能性のありそうな若者を広くとって、実際にトライさせてみて自分たちの手で選抜して、大学の卒業生に相応しい人物を選定するという日本と真逆の考え方もあると思います「今さら何言ってるの?/推薦入試で合格 学力にばらつき、検証必要 – 日本経済新聞/内部進学はもっとひどい/学歴ロンダリングも、検証必要」。アッパークラス出身の子供を集めて自分たちの既得権益を守りたいからでもあると思います。もちろん、人種ごとに選抜枠があって、この流れを押さえようとする力は一方では働いてはいますが。
日本の推薦入試の枠が増えているのも、学生確保という目的以外に、階級固定化とういう目的もあるような気がします。「偏差値が高い」=「いい家庭の子」と言う図式が定着しかけています。
なぜなら一般入試でも進行中だからです
慶應や早稲田の癖のある一般入試の問題を見ていると、あれはそういう対策を打つ私立高校や予備校に高額な授業料を払って学習していないと歯が立たないと思うことがよくあります。明らかに国立大学の問題とは系統が違う。英語など典型です。だから、昔のように国立大学と併願で早稲田や慶應を狙えなくなっています。慶應に行きたければ、それ相応の私学に入って推薦を狙えるか、特別な予備校で対策授業を受けれるアッパークラスの家庭の子でなければいけない。
アッパークラスの子女を集めるために、わざわざそういう入試問題にしているとしか思えないところがあります。もはや地方の公立でまじめに勉強しているだけでは入れる大学ではなくなっています。
そこで哀れなのは、関関同立だけではなく、産近甲龍まで英語なんかでは同じことを始めて問題が難化しています・・・いや、そのレベルでは問題が難しくなった分合格点が下がるだけでアッパークラスの選抜にはならんで・・。