日本の子供の不思議/欧米の子供はなぜ行儀がいいのか?
公の場で大きな声で叫んだりぐずっている子供を見かけたことがない
ヨーロッパに行って感じるのは、公の場で子供が静かだということです。公園で走り回っている子供はいないし、レストランで大きな声でお話をしている子供もいません。
あれは何なんだろうと思いました。私が見ていると、ヨーロッパの親は静かですが上から目線で大人として、子供をしっかりと注意します。日本の親は子供目線に降りてきて、同調します。この差ではないのかと思っていました。
同じようなことを私だけの感想ではなく、ヨーロッパで在住した母親の多くがネット上で語っています。
ところが、どうもそれだけではなさそうです。
赤ん坊の時からぐずらない
あるとき、日本の赤ん坊が1名、白人の赤ん坊が2名長時間の飛行機に乗っていました。揺れや気圧の変化で、日本人の赤ん坊は親がなだめようが何をしようが、泣き疲れるまで数時間ギャン泣きをし続けました。目が覚めるとまたギャン泣きです。これ、日本人なら「当たり前」と思うことです。
ところが、白人の赤ん坊は静かなもので、少し泣いても親があやすとすぐに泣き止みます。私はこの差に唖然としました。
もちろん、これは少数の例だけなんですが、日本とヨーロッパの子供のあまりの差に驚いていた私は、「こりゃあ、躾の問題ではなく、人種や遺伝子レベルの問題なのではないか?」と思うようになってきたんです。
これは躾ではなく遺伝子の差か?
日本人にはセロトニンという不安を打ち消す物質の関連遺伝子の差で、不安を感じる人が白人に比べ多いと言われています。だから投資ではなく貯蓄が盛んだともいわれています。
同じように、子供の落ち着きや躾に関する遺伝子も人種レベルで違っているとしか思えないほどの差です。あのギャン泣きする赤ん坊を思い出すとそうとしか思えないのです。
だから公園問題が起きる
公園の隣に住んでいる住民から、公園で子供が金切り声を上げて遊ぶ騒音問題が出ます。親からすれば、「子供が遊ぶ1時間くらい、うるさいことを言うな。」なんでしょうが、そういう親子が入れ代わり立ち代わり1日中来る公園の横に住んでいてはたまったもんだじゃないでしょう。
欧米の静かな公園を見ていると、公園問題はヨーロッパでは起きないだろうなとつくづく思うのです。
集団同調圧力が強い社会は、日本人の身勝手を抑えるためでは?
日本の息苦しいほどの集団同調圧力は学校に入った時点から始まり、定年まで続きます。
でも、その圧力がないと日本人は集団生活できないのではないかと、日本の子供と欧米の子供を見ていると思う時があります。旅の恥は掻き捨てという言葉は、このことを如実に表していると思うのです。