子供を立ち直らせるには?/親の目線はどこにあるのがいいのか?

最近の親/子供と同じ目線

塾でのお付き合い、あるいは体験授業などでのお話から、最近の親のほとんどは子供の目線に降りてきて判断をされている方が多い気がします。

子供が「あの塾はイヤだ。」といえば、なぜイヤだと言っているのか考えず、塾ではどういう状況なのか塾とも相談せず、「イヤだと言っておりますので。」と辞めて行かれる親御さんが急増しています。以前は、「どういう状況なのでしょう?」という塾からの目線も聞かれての判断があったと思うのですが、今や子供の言ううままに振り回されている方が多い。

そりゃあ、前向きの姿勢もない子供に勉強させるんですから、嫌なことを強いるわけですよ。入塾時には「それをお願いします。」と言っておきながら、子供が少しゴネると「子供が嫌だと言っていますので。」と理由も聞かずに辞める親って、正直どうなんだろうと思っています。

進学校の生徒でも

進学校の生徒は課題が多いですから、それで精一杯な生徒が多いわけです。でもその精一杯になっている状態で、理解不足を解消する学習ができずに理解不足が蓄積し、学年が上がるごとに落ちこぼれて克服が難しくなる。

そんなことは親も分かっていらっしゃるので、「塾では理解不足を解消してほしい。」と入塾時には言われるんですが、子供はとにかく目の前の課題を塾で解決させたい。言い換えれば「分からなければ正解を教えろ。」になってきます。

それで、「いや、正解を教えるのはいいが、本当に理解できるように学習しないと・・」などと塾と生徒の間で押し問答が続くと、「あの塾、分かりにくい。」とか「役に立たない。」と子供が親に言いだし、親御さんはそれをマルっと受け止めて「役に立たないので辞めます。」と言ってこられる。

・・・いや、「理解不足を塾で・・」と言っていたのは親で、塾もなるべくそうしようと子供を説得していただけなんですが、子供がごねると状況の確認もされずに子供の言いなりになる。

日本の子育ては両極端

日本の子供の不思議/欧米の子供はなぜ行儀がいいのか? | 特進個別塾ミドリゼミ芦屋校|定額で毎日プロが個別指導 (tokushinkobetsu.com)」などでも書きましたが、日本の躾や子育ては子供目線になっていて、子供に振り回されている。

欧米では大人が上から子供を抑え込みます。暴力や厳しい言葉ではなく、理路整然と上から否応なく抑え込むのです。大人の目線で子供を躾ける、説得というより従わせると言ってもいいと思います。

一方で、虐待かと思えるような中学受験の長時間学習を強いる。これは大人目線というより、大人の満足と見栄と達成感のために子供を利用していると言えなくもない「中学受験の本質が生む悲劇/溢れかえる「合格しました!」ツイートの5年後 | 特進個別塾ミドリゼミ芦屋校|定額で毎日プロが個別指導 (tokushinkobetsu.com)」。

もう少し毅然とした大人としての子育てしたほうが・・・・

進学や学歴、それを勝ち取るために必要な努力を子供に冷静に説明し、もしそれが嫌ならどういう進路があるのか子供に話して、「勉強は嫌だけれど、高学歴で一流企業はない。」ということを明確に言い渡したほうがいいんではないでしょうか?

でも、「一流企業に行っても、会社都合でのリストラもあるし、手に職をつけて職人さんなどの道もある。勉強が嫌いなら、そっちを目指せばいい。」という話なしもありますので、何が何でも学習を押し付けることは、私は賛成できません。

しかし、「どちらにしろ、覚悟をもって努力しないと将来はない。嫌なことはなし、楽しいだけで渡っていける社会はない。」と社会で働く大人として子供に言い渡すことは必要なのではないかと、最近つくづく思います。

同調するだけと、自発性を促すことは違う

子供の自発性を大切にしないと子供は伸びないというのは、長年教えていて私も同意します。 でも、言いなりになって好き勝手やらせるのとは違うと思います。 導いて子供が気付いて、初めて自発性は伸びるんじゃないでしょうか?

子供と同じ目線に立って同調することが、子供の側に立った育て方ではないし、ひいては子供の将来を見据えた育て方なんてものでは全くないと思うのです。

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芦屋で500人以上、個別指導20年のベテラン講師が、毎日・全教科、中学生と高校生を指導します。御影高校・神戸高校、関西学院・同志社・神戸大学・大阪大学を目指す特進個別塾です。