感情の壁でしか物事を認知できない人が引っ掛かる言葉/ゲームは子供の発育や教育に悪い
最初に、私はゲームなど全くしませんし、ゲームが好きなわけでもありません。
ゲームが子供の発育や教育に悪いって、理由は何?
もちろん、過度に残酷なゲームなどは除いて、ゲームが子供の発育や教育に悪いってなぜんでしょう?
一般的に言われている悪い影響は、ゲーム中心の生活になる、視力の低下、集中力の低下などが上げられます。そりゃあ、視力が低下するほどやらせるからで、親がコントロールできていないからです。逆に、集中力がない子供にゲームなんかできるんですか?
ゲームの時間が長いと授業に集中できないと言われますが、なんで? これは、好きなことを好きなだけすることが許されてきた子供が授業に我慢ならないだけで、別にゲームじゃなくっても同じでしょう。
私は、適度に子供にゲームで遊ばせる悪い理由がまったく分からないのです。それは、以下の絶対的な経験からでもあります。
ゲームを楽しめる子供の成績は良い/クラブ活動しかできない子供の成績は悪い
なぜなら、ゲームが好きな中学生は、成績、特に数学の成績が良いことが多いからです。ゲームは目の前の状況に対処するだけではうまくなりません。「このゲームはこういうゲームだから、こういう局面ではこういうパターンになっているはずだから、こうすればいい。」と読めなければ上手くならないんです。これは、「対象の特徴や問題点を見抜いて、自分の経験値から何を選択して対処できる学習能力」と全く同じです。
一方で、クラブ活動しか楽しめない生徒は成績が悪いことが多いです。そして彼らの大半は、クラブ活動を熱心にしているにもかかわらず、それほど上手くもない。それはゲーム好きと全く逆だからです。例えば運動部なら、コーチの指導を理解して、あるいはうまい先輩の特徴を掴んで、何をどうすればよいのか考えて練習するというようなことはありません。ただ集団でルーティンな練習を毎日繰り返すだけですから、人より上手くなることはないわけです。そして、この思考もなくルーティンで友達を活動することに一体感や快感を見出しクラブにやりがいを感じているのです。これと同じことが学習でも起こります。考えもせず、答えに〇✖をつけるだけで、問題意識もなく問題集を繰り返す。
ゲームに知力が必要なんて分かるでしょう?
ゲームをする方が、毎日ルーテインな練習をするクラブより頭を使うなんて、誰でも分かるでしょう。それでもゲームは悪いという=遊んでばっかり腹が立つという感情をうまく利用した情報や教育関係者の言葉に乗せられ、感情をうまく利用されて彼らのビジネスに使われるんです。一方で、クラブ活動は教育的で善だという感情とイメージに操縦されて、中には学習に支障が出るほどのことをやらされる。
ゲームを悪だと決めつける方々が、子供の学習状況を把握し、適切な指導ができるとは正直思えません。だから「褒めて育てる」などという、今度はポジティブな感情を利用されてビジネスの餌食になると思うんですよ。
でも、ゲームのし過ぎで学習を管理できない中学生はダメですけれどもね
まあ、中学生にもなってテスト前にゲームのし過ぎで準備できなかったという子供も進学校の生徒でいましたが、こういうのはダメですね。頭が良いので中学受験は乗り切ったが、その後少しの間好きにさせていたのをいいことに、中学後半になって高校の学習が始まりにっちもさっちも行かなくなってきているのに改善できない。
辛抱できない中毒患者のようです。中毒を直すには? 薬でも酒でも断ち切るしかありません。だから私は親にゲーム機を取り上げるなり壊すなりしろと言ったんです。けれど「そんなひどいことはできない。」と親は言うんですね。
もう、中毒患者に足元を見られているんですから、改善は無理です。