感情の壁でしか物事を認知できない人/通知簿や偏差値と言った簡単な情報を認識できない

数字が分からない人々

高校や大学の序列というものは厳格に決まっています。

兵庫県の1学区の公立校なら、内申点は以下の通りです。簡潔に分かりやすい計算法で5教科と副教科の傾斜はつけていません。おおよそ神戸ならほぼオール5、御影なら5と4,葺合の普通ならオール4,芦屋なら4と3が通知簿で必要です。

こんなデータはネット上にいっぱいありますし、どの塾でも言うでしょう。ところがオール4の生徒を塾に連れてきて「神戸高校!」という方が後を絶たない。

高校内申点/45(9教科の通知簿合計の簡単な計算の場合)
神戸(普通)43
御影(普通)40
葺合高校(普通){国際}(36){40}
芦屋(普通/単位制)33

同じことが大学入試でも起こります。以下のような表などネットにあふれかえっています。国公立と私立は別に上から序列を見る表で、国公立と私立が同じゾーンだから同じ難易度という表ではありません。これはとある模試の偏差値に記載される表です。

この模試では大よそA1クラスの私立で偏差値65、B3クラスの私立で偏差値60くらいが、合否半々のラインです。ところが、偏差値55でA1などカスリもしない子供を連れて「関学に!」という方が後を絶ちません。

昔はいなかった人々/投資詐欺に騙される方が激増するのと同じ

この方々は数字が分からないのでしょうか? そんなことはないはずです。彼らが分かっていないのは、上のランクの学力差と、上のランクに上がるにはどれだけの努力と辛抱が必要かということです。ここを非常に軽く考えている方が激増しているのだと思います。だから「ビリギャル」が受ける。昔なら、「そんなアホな話はあるかい。」とたいていの生徒はワンランク上の学校を目指したはずです。

数字は読めても、その裏に広がる明確ではない学力差、努力差などが認識できない方が増えているのだと思うのです。だから「偏差値35から慶応へ」という詐欺のような宣伝文句を平気で予備校が使いだす。昔なら、「そんな予備校信用できない。」とほとんどの方が判断したことを「そんなウマい話があるんですか!」と飛びつく。投資詐欺に騙される方々と同じ人種だと思います。

なぜこんなことになっているのか?

それは、「そんなバカな話はあるか!」「上を目指すのなら相応の努力をしろ!」などと苦いことを言うと非難される世の中になったからです。

言い換えれば、「アホなことを言うな!」と押さえつけられてきた人たちが「俺たちが主張をして何が悪い!」と言える世の中になってきたからだと思うのです。だから、モンペアが学校中に跋扈する。行き過ぎたLGBTの主張がまかり通る。

酷い言い方をすれば、発達障害児が普通学級に入ることを認めざるを得なくなり、授業が崩壊して多くの生徒に被害が出る状況も人権のために認めざるを得なくなっている。数少ない人の主張で、「オレの心は女だ」という方々が女子トイレに入るのを認めざるをなくなり、東京の公衆トイレや大阪万博のトイレは男女共用になる。この少数の意見に大多数が迷惑を被ることを多様性として認めざるを得なくなっている。

・・・イヤ、多様性の方向性が違うでしょう。授業の妨害をする生徒が学習の権利を主張するならそれ用のクラスを作ればいいし、「オレの心は女で男用のトイレは嫌だ。」というなら多目的共用トイレを男女別の他に作ればいい。けれど、その費用負担は嫌なので、ごちゃ混ぜにして「多様性を認めないお前の頭がおかしい」と言い出している。

こういう世の中の風潮が「偏差値50でも、あと半年で関学に!」と平気で言う親子を生んでいるのだと思うのです。そして、それを利用した「偏差値35から慶応へ」ということを塾や予備校が平気で言うようになっている。

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芦屋で500人以上、個別指導20年のベテラン講師が、毎日・全教科、中学生と高校生を指導します。御影高校・神戸高校、関西学院・同志社・神戸大学・大阪大学を目指す特進個別塾です。