中高一貫進学私立は公立高に比べて大学受験に有利なのか?/神戸大レベルでは逆効果?

中高一貫進学私立と公立高校の差

中高一貫の進学私立校では、学習に時間がかかる高校の数学は中学2年の半ばから始まります。英語も中学3年生くらいから始まります。古文の文法も中学3年生から始まるところが多いです。最も時間がかかり苦労する主要教科については1年のアドバンテージが公立に比べてあります。

ということは、数学はⅠAとⅡと英語は、ほぼ高校1年生で終わり、数Ⅲや理科、社会なども2年生で終わり、3年生は受験対策に特化できることを意味しています。

ところが、最上位の東大・国公立医学部当たり前の進学校以外の、上位の生徒で大阪大学の工や法といった医学部以外の学部に進む”上位”進学校レベルではこんなことは起こりません。

私学校でも、結局は高校2年・3年まで授業は繰り越す

というのも「進学校、特に中高一貫校の問題点/自分のペースで学習ができずに理解不足に陥る」などに書いてきた通り、中学生のまだ幼い脳に無理やり難しい高校の学習を詰め込むのですから、トップで大阪大学レベルの中高の生徒ではやり切れないのです。

だから、高校生より少し遅いくらいのスピードで学習を進めて高校2年生の半ばに数Ⅱなどが終わるのはよくあるパターンなのですが、多くの生徒は理解不足であるためにもう一度復習するというようなことをしている学校が非常に多いです「私が見た最悪の学校指導・・中2で青チャート、高3で白チャートを教える進学校」。

それで、理系でも結局数Ⅲが終わるのは高校3年生の半ばになり、「公立高校の上位校と変われへんやん!」ということも多いのです。

却って理解不足のまま進まれるより、「中高一貫の進学私立と公立高校の差を埋める指導」「大学入試には2年の夏休みが最重要/国立大学に進むには」などに書いたように、しっかりと理解するために自己学習でしっかりと理解する予習ができる公立高校の方が良い結果を生む場合も多いのです。

中高一貫の進学校に多いパターン/神戸大に行けなくなる

早い授業進度と多い課題に振り回されて理解不足が積み重なり、大阪大学に余裕で進めるような生徒以外は、結局は高校2年生の後半や3年生で基本から復習しないといけない。

そこで授業についていけなくて関関同立なら、公立に進んだところで結果は同じです。最大の被害を被るのは大阪大学ギリギリ、神戸大学にならなんとというレベルの生徒です。この生徒たちが早く速い授業に落ちこぼれ、公立でゆったりとマイペースで学習していたなら行けた神戸大学に行けないことになる生徒は数多く見てきました。

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芦屋で500人以上、個別指導20年のベテラン講師が、毎日・全教科、中学生と高校生を指導します。御影高校・神戸高校、関西学院・同志社・神戸大学・大阪大学を目指す特進個別塾です。