関関同立合格ラインの英語学習
関関同立に受かる英語力とは?
関関同立に合格するには高校の教科書は楽勝で読める2級の少し上でないと合格しません。だから、自己推薦などでは関関同立クラスは英検2級レベルを指定していることが多いわけです。
だから「高校3年生で偏差値40から関学合格」とか「今から関学に逆転合格」というような宣伝文句に引っ掛かってはいけません。進研模試で関関同立は偏差値60代後半です。これでやっと2級は合格出来ているわけです。ということは偏差値40ってどんなだと思いますか? 高校の文法は丸っきりダメダメで、学校の教科書も読めないレベルなわけです。
こんな学習を続けてきて中学の英語も怪しい高校生が一念発起して1年頑張ったところで、到底無理です。まともに頑張っていて人間が3年かかって到達するところに怠け者が1年で到達出来たら、まじめな人間は立つ瀬がないじゃないですよ。それに、怠け者の一念発起などたかが知れたものだからです。彼らが1年のd力で進めるのなら有名大学の値打ちなどありません。
正直言って、こういう詐欺まがいの広告に引っ掛かる親って、何なんだろうと思うわけです。受験勉強を経験しているかたでも、平気でこういう詐欺に縋りつきます。
まともな講師なら偏差値など見なくても関関同立に受かる生徒などすぐ分かる
別に学校の成績や偏差値を見なくてもすぐに分かります。高校3年生で、旺文社の基礎英文問題精講あるいは基礎英語長文問題精講を読めるかどうかだけです。この入試問題集は、大学入試問題から良問がセレクトされてある超有名な問題集で、まともな受験生なら知っている定番の問題集です。基礎英文問題精講の方はその入試問題で生徒つまづく個所を選んで10行程度の文章を載せてあります、基礎英語長文問題精講は入試問題全文です。だから難易度の差はありません。
この問題集ができるというのは、単語の解説を見ないようにして自力で何とか和訳できる、和訳できなくても解答を見ればなぜこういう和訳になっているのか文法的に把握できているということです。ということは、有名大学の入試問題にアプローチしていける学力が高校3年生であるということです。
和訳と言っても英語を日本語に直すだけで、チンプンカンプンな日本語になっていてはだめです。段落の意味が把握できていて、問題文を読み終えた時に、各段落を要約できるかどうかが「読み取れている」ラインです。高校3年生で英単語を思いつくままに並べて、「なんかソレっぽい訳になっているから、いいかぁ~」と自己採点も出来ないような生徒はアウトです。
関学に受からず、甲南大学になるライン
この問題集を高校3年生になって、難しくてできないというラインです。出来たと思っていても、上に書いたようにテキトーにしかできていないことに分かっていないレベルです。英文法の知識がないから、少し複雑な構文を読めないのです。
今中学校では、文法をほとんど教えません。教科書を和訳して終わりです。不定詞の形容詞的用法や副詞的用法の違いも「~するため」「~すべき」しか分からない子供が進学校に入ります。高校では、薄い文法の教科書を学習するだけで、後は問題集を投げつけて「宿題!」で終わりです。長文読解も「こういうわやくになりま~す。」と日本語訳を読んで終わりの授業も多いです。「こういう文法になったいるからこうなrんだよ。」という授業をする良心的な高校教師に当たった生徒は幸運なのです。高校では文法などほとんど学習しないに等しいです。だから、ややこしい文章が満載な入試問題からチョイスされた問題精講シリーズは読めません。
当然、そのレベルから出題される関関同立以上の大学の入試問題が出来ない高校生は、産近甲龍以下の大学にしか進めません。入試問題を見たことがある方はお分かりだと思いますが、関関同立と産近甲龍の入試問題の英文は全くレベルが違います。高校2年生の教科書が読めるなら産近甲龍の入試問題は解けるはずです。産近甲龍より下の大学の入試問題なら、少し難しい私立高校の入試問題のレベルです「中堅大学の最近の入試問題など中学生でも解ける」。