ベネッセで偏差値60!、中堅大学の最近の入試問題など中学生でも解ける

ネットで拾った某中堅大学の入試問題

「f(x)=(x^2-x+a)^2-x^2+x の最小値を求めよ」(^2は2乗の意味)が入試問題だそうです。

教科書に載ってそうな問題ですね!中堅高校で学校から配られる黄色チャート真面目にやってたら解けますね!と笑顔で話せるレベルで、入試問題としてのおどろおどろしい風格ゼロです。

こんなもの解くのに何で予備校や塾に通わないといけないのか理解できん。猛勉強しないといけないのかも理解できん。x^2-x=tぐらいに置いて(t+a)^2-tにしてtの範囲をx^2-xで規程すれば終わりです。チャート式真面目にやってたら5分少しで解けるでしょう。

というか、こんな問題なら神戸高校行くくらいのレベルの中学3年生に教えても解くと思いますよ。だから、関学の問題はもう少し難しいですが、このあたりの大学に3教科の一般受験で進むのなら、毎日キチンと2時間も勉強していればいいから、クラブも遊びもOKなんです。上位の国立とは明らかに違うんです。関学の合格者のインタビューで「猛勉強しました」とか言ってるのを聞いたことがありますが、それ猛勉強違うやろ・・って思うんですよ。

このレベルの問題で6割取れば理系は合格できます。これは、この教科書レベルのような大問1の小問と大問2~5の①②を解いて、 難しい③を捨てれば、軽々と合格ラインは突破できることを意味します。

じゃあ、某大学の英語は?

これ、高校入試の問題じゃないんですよ。某大学の入試問題なんですよ。どこか難しい文法や構文ありました?

5分もあれば読めますよね。(4)の分詞の主格補語用法を除いては、中学生の文章しか入っていまへんで。単語が少し難しいくらいです。その(4)も分詞などと分からなくても、単語の意味さえ分かれば理解できる簡単なものです。この英語では7割が合格ラインなんです。難しい(5)など解く必要がない。

(5)って考えれば考えるほど分からん。thatはsenseという他動詞の意味と人称から主格の関係代名詞ではない。それにoursがある。ということは that senses being finer than our senses can detectということなんすか?「私たちは汗のにおいを感知できる。私たちが汗をかいていない時でも、私たちは私たちが感じるより微細なにおいを発している」というような意味ではなく、「私たちは汗のにおいを感知できる。私たちは汗をかいていない時でもにおいを発している。その際の感知の感覚は、私たちが関知できるより繊細である。」ということなのか? 分からん!

でも全体的に言って、今塾では学校が始まったばかりの高校1年生が学習しているプロミネンスっていう教科書レベルですね。ということは、このレベルの大学は中学少し上の英語力があれば入れるということです。なんで予備校や塾に通わないと入れないのか、私には皆目見当がつきません。

中堅私立大学の入試問題を解けない生徒は、高校で何一つ学んでいない

ということは、神戸高校や六甲レベルの進学校でクラスで30番くらいで某大学に進む生徒は、高校時代にまったく何も学んでいないに等しいことになります。学校で不釣り合いなほど難しく速い授業をされて落ちこぼれて、3年間無為に過ごしたということです。

だから、こういう生徒が塾に来たら、「学校の授業など何一つ役立っていないんだから、根本的に学習方法を改めないとムリ。」と私は言うんですが、親は「せっかく進学校に行ったんですから、学校の成績を上げて下さい。」って言うんですよ・・・落ちこぼれている学校の勉強一生懸命頑張るだけで解決すると思ってんですかねぇ?

私の経験から、もう少し上等な本来の大学入試レベルの問題を集めてある基礎英文問題精講という有名な問題集は、関学に受かる子供はできるんですが、某コーナン大学に行くくらいの子供は難しすぎてできないんですよ。まあ、入試問題を見たら納得できますよね。

この程度の英語も読めないんでは大人になって英会話習っても、そらムリと言うものです。

この問題で60~70点取れば入れるんですよ。

少子化と学部増設で私立の中堅大学がどのような惨状になっているかお分かりいただけましたか?教科書を真面目に学習していたら解ける問題で大学の合格最低点は理系で6割、文系で7割ぐらいです。そんな連中がベネッセの模試で偏差値60なんです。親世代よりとんでもなく簡単に今はソコソコの大学に入れるんです。

もう一つこの結果から分かることは、英語の問題はほぼ共通レベルでしょうから、こんな簡単な数学の問題を合格点数の低い理系は解けないということになります。「数学の学力を上げる最良の方法」「実は数学と国語は一番似ている科目 必要なのは出題者目線」でも書いていましたが、少子化と学部増設の中で中堅大学に簡単に進むような連中は数学の題意を把握するための自分で苦しい努力をしてない連中ばかりなんですよ。

親がすべきことは、予備校や塾に行かせる前に、こんな問題を高校3年生で「でけへん~」って言ってる子供を思い知らせることです。高3になって、状況が分かっていないはずはない。甘えているだけです。チャート式を投げつけて「やっとけぇ~!でけへんかったら、大学行かせへんぞぉ!」と言うことです。

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芦屋で500人以上、個別指導20年のベテラン講師が、毎日・全教科、中学生と高校生を指導します。御影高校・神戸高校、関西学院・同志社・神戸大学・大阪大学を目指す特進個別塾です。