持ち物を出すスピードで分かる成績の良し悪し

成績の悪い子供は教材を取り出すのに時間がかかる

これはカバンが整理されていないからではありません。成績の良い子供でも、男の子のカバンの中なんかグチャグチャです。

成績の悪い子供は、テキストの大きさとか色とかを見ただけでどの科目か、どのテキストか判別つかないことが多いんです。だから、いちいちテキストの科目名を見て確認しなければならない。テキストを取り出すのにとても時間がかかります。その間に気の短い私はブチ切れる・・ということになるわけです。「「煽り運転」を塾経営者が考察する」でも書きましたが、交差点でハンドルを切るごとに目の前の光景を確認しながらカメのような運転をする若者にブチ切れるのと似ています。

一方で、テキストの色とかサイズとかを把握している成績の良い生徒はグチャグチャなカバンを眺めるだけで、どの教材がどこにあるかすぐに判別できる。だから、どれだけカバンが整理されていなくても、サッと必要なテキストが出てきます。こういう若者は、交差点でも曲がる前から状況を確認して、ハンドルを切る際にポイントをしっかりと押さえながら安全にサッと曲がっていくのでしょう。

これと同じことが勉強でも起こっているんです

成績の良い生徒は、重要なポイントも頻出問題の解法も特徴や概要が目次のように頭にあって、必要な時にその目次からサッと必要なことを引き出してきます。それは、カバンの中のテキストの特徴を把握しているのと同じです。

一方で、成績の悪い生徒は、目次というものがなく、いつもゴチャゴチャに置かれて、何が重要なのか、頻出問題の特徴は何なのか、いくら説明しても全く把握できていません。全体像をボーっとおぼえているだけです。カバンの中にテキストがあるのは分かっているが、ボーっと勉強しているだけなので、毎日使っていてもテキストの色や大きささえ把握していないのと同じです。

これ、いくら箇条書きで重要なポイントを目の前に突き付けても、成績の悪い生徒は把握できませんから。

じゃあ、その差は何なのか?

頭の良し悪し?・・・いや、テキストの色や形を把握するのにそんな大層なことは必要ないでしょう。犬でも違いは分かるはずです。

高校の数学や中学でも難問となれば話は別でしょうが、中学の標準的な問題も把握しきれないのは、カバンの中のテキストの把握と同じで、ボ~っと勉強しているからだと思いますよ。「中学3年の冬休みまで本気を出さない子供たちの将来」に書いた通りです。

だから、どう教えようが効果はないんです。ほとんどの理由は、教え方や指導方法ではなく子供の側にあるからです。だから簡単な問題を何度学習しても、頭の中を素通りするだけでできないんですよ。分からないからじゃありません。勉強の仕方が分からないからでもありません。やる気がないからです。目の前に入試がぶら下がってきたら、放っておいても全部できるようになります。

しかし、最悪な生徒は・・

タメ息をつきながらテキストをグダグダといつまでも探すフリをするヤツ。テキスト1冊取り出すのに5分もかかる。少しでも勉強時間を減らしたいんです。私が休塾前に生徒を選り好みする以前、ずっと昔、生徒数を多くとろうとしていた時に数人いました。その時は、まあ我慢してやっていたんですが、今そういうヤツが来たら遠慮なくブチ切れるでしょう。

入塾時の体験授業でそんなことをしたら、そのまま放り出します。そんなの預かってもロクなことにはならないし、心労が増えるだけです。成績なんか、誰が教えても、どう教えても、絶対に上がりません。私は、そういう生徒を教える気はありません。

そういうのを変えるのが塾じゃないって?・・・親が十数年育ててそんなになっている子供を他人に月数万円で変えてもらおうなんて、虫が良すぎます。

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芦屋で500人以上、個別指導20年のベテラン講師が、毎日・全教科、中学生と高校生を指導します。御影高校・神戸高校、関西学院・同志社・神戸大学・大阪大学を目指す特進個別塾です。