数回の授業で辞める生徒が増えている/父親が甘い場合が多い/会社もすぐに辞めるでしょう

初回の授業の内容

ミドリゼミでは説明会と体験授業を終えて入塾した生徒には、最初の頃の授業では少し早い時間帯に来るように言います。まだ他の生徒があまり来ていない時間帯に、その生徒とゆっくりと話をして、学習の方針を伝えるためです。

この初回の授業では、本人の学習の取り組み方への問題点、志望校に進むためにはどう取り組み方を改善すればよいのかを話します。もちろん、学力的・時期的に無理だから志望校を変えて学習科目も絞るように伝えることもあります。この内容は説明会や体験授業では一部は親の前で話してあります。

そして実際に授業を始めて学力不足を明確に再認識させ、今までの甘い取り組みを指摘することもあります。

ところがこれで塾を速攻で辞める生徒がいる/多くは父親が退塾の意向を伝えてくる

ここで、その生徒の姿勢を本格的に変えるために、だらしない生徒には結構厳しいことを言います。もちろん、こういう話をしないといけない生徒は取りたくはないのですが、「まあ、基礎学力はあるし、育てれば何とかなるだろう。」と言う経営上の判断で取らないといけないこともあります。そして、一定数で速攻で辞める生徒が出てきます。

その多くの場合、「どうなっているのか?」と親が塾に聞いてくることはなく、「子供がもうイヤだと言っている。」と一方的に退塾を申し出られます。そのほとんどは父親から電話がかかってきます。お母さんは断りにくいから嫌だとお父さんに嫌な役割を振ることもあるのでしょうが、子供から話を聞いて「そう子供が言っているのなら辞めよう。」と言うお父さんの判断で連絡してこられる方が多いです。

こういう早期に退塾する方は、ここ数年で3名いらっしゃいました。さらに、訳の分からに理由を父親が言って来てやめたのは2人いました。訳の分からないことで辞めていくパターンは、ほぼすべて父親が連絡してきます。

ここで言いたいことが3つあります。

ミドリゼミのブログを読んでいる方はお分かりだと思いますが、私は本当に思っていることしか言いません。だから、問題を起こしたくない学校の教師からも、今まで通っていた塾からも聞いたことがないような厳しい話を子供は初めて聞くことになります。こういうことを言う塾なのです。それは子供のことを考えて、今気づかないと手遅れになるから言っているのです。

今のままでは失敗すると思うから、厳しい現実を伝えて本人の意識を変えようとしているのです。今まで甘々に育ててきた親が「そんな酷いことを言われるなら・・・」と言うのでは、他の塾に行ってください。甘々な親に育てられた子供に同調してくれる塾が今やほとんどです。

だだらしない子供が厳しいことを言われて家で泣き言を言ったくらいで反射的に「辞めます!」と言うのなら、最初から来ないでいただきたいです。そのためにミドリゼミなんていう変わった塾をえ選んでいるんじゃないんですか? 

先日も、中学の頃の基礎学力があったから取った新高校1年生が高校でダレて因数分解の公式もおぼえていないので、2回目の授業で「中学とは違い、ボーっと勉強していると落ちこぼれるぞ!高校では学習も難しいし学習進路も速いから1回落ちこぼれたら取り返すのは厳しいぞ!」と言ったら、速攻親から「ハラスメントだ!」とクレームがあって辞めました。「ボーっとするな”」以外何か言うことがあるんでしょうか・・・いや、親がそういう育て方をしてきたから「因数分解の公式もおぼえずに塾で叱られた」と平気で親に泣き言をいうんです。

まあ、この程度の学力で、この程度のことを言われて辞めるのなら、もうそれでいいかなとは思っていますけれどもね。だって、高校に入って成績なんか上げようないじゃないですか。

2つ目に言いたいこと

2番目に私が最後に言いたいのは「塾で厳しいことを言われた」と親に言う今どきの子供の考えです。

昔は、子供は塾や学校で叱られたことなど親には言いませんでした。だって、親にまた叱られることになるからです。少し前までなら、「塾でボ~っとするなって言われた。」なんて親に泣き言を言ったら、親が塾の「ウチの子はキチンと勉強してないんですか?」と聞き合わせがあり、「因数分解の公式すら覚えてないんですよ。」と塾が言ったら、「その通りやないか!ボーっとするな!」と家でまた怒られることになるからです。

一方、最近の子供は親に言えば「厳しい塾から辞められる」と思っているんです。これはいいことなのか?親は子供の意見に耳を傾けるいい親だと思っていても、子供には「親は思い通りになる」と思われているのではないのか? 子供にもよるとは思いますが、親が塾の言い分も聞かずに一方的に「辞める」と言ってく親の場合は、後者だと思います。

最後に言いたいこと

最期は、父親が率先して「子供が嫌だと言っている」と塾に言ってきてどうするのだということです。父親が時には「だからお前は失敗をしていているんだ!」と言う父性の役割を放棄して家族団らんを求めていては、誰が子供の歯止めになると言うのでしょう?家庭内でも学校でも塾でも厳しい父性がない子供で、自ら上昇意欲を持たない子供では、徹底的に甘ちゃんになります。

私はこういう状況に関して「この数年に崩壊していること/子供の学力<親の力/特に父親が甘い場合は、子供は矯正不能」「私の偏見:父親が母親を差し置いて塾に直接コンタクトを取る場合、塾では成果が出ないことが多い」「姉弟の弟/甘い父親/子供の病気で親が遠慮した場合問題が多い/見直すチャンスでは?」「「ミドリゼミの生徒に辞められる暴言とは?/父性の欠如が招くZならぬzero世代からマイナス世代が始まる件」。」と感じていますし、それは私の長年の経験でも確かだと思っています。

でも、最近は甘々な父親が増えています。正直、「このダラシない子に両親とも甘々なことを言っていて、どうするつもりなのか?」と伺いたいくらいです。自分の子供が自分の職場に入ってきたら使い物になりますか?「かわいい我が子」以上の視野はお持ちではないとは思うのですが、これからどう育てて社会に出していくおつもりなのかお伺いしたいことが多いです。

親が子供の教育より親子団らんを選んで快適な家庭環境を過ごしたいからこうなっているのです。因数分解の公式もおぼえていない子供と親子団らんを楽しんで、その子供の将来はどうなるか考えていないのでしょう。

同じように会社もすぐ辞める

こうなるに決まっているでしょう。新入社員 入社直後に退職代行 2.8倍増の理由 “罰ゲーム化 …。これがその企業によほど問題があるのなら私も分からないでもないですが、日経が調査対象の大企業の3割でおそらくそんなことはなく、ここで書いてきたような子供が、ここで書いてきたのと同じような甘々の理由で辞めるのです。ということは、2社目でも頑張るなんてことはなく、だらしない仕事をして注意されてすぐに辞める。

短期で辞めることを繰り返し3社目くらいにはロクな企業に拾ってもらえなくなり、余計に辞める・・・まあ将来はニートしかなくなりますわな。

重要な注

こんなことを言わなくてもいい生徒なら、私も嫌なことは言いたくはないんです。実際、同時期に入塾したもう二人の高校生には、「ボ~とするな」とも「だらしない」とも言っていません。現状認識が甘いか根本から間違っていて意思疎通が出来ないから、何とか分からせようとして厳しい言葉が出るわけです。

今塾には入塾をお待ちいただいている方もおられます。だから、子供の現状も理解できずにいい加減な気持ちで入塾してくる方はご遠慮ください。今回はその生徒が辞めて、お待ちいただいていた生徒さんに入塾してもらいました。ミドリゼミでまじめに取り組もうとしている生徒さんのご迷惑になるから、甘い考えの方はご遠慮ください。

塾の反省

塾の説明会に父親が来る子供は預からないようにします。こういう訳の分からない辞め方をする場合、ほとんど父親が塾の説明会などに来ます。普通は母親と子供だけです。母親に任せてられないほど子供が酷いか、聞きかじった現実離れした子育て論を持っているので子供の現状も見ずにしゃしゃり出るのかのどちらかが多いからです。

父親がしゃしゃり出てくる場合、全員例外がほとんどないくらい酷い。甘い育て方で子供は台無しになっている。特に、ここ5年位、人手不足から企業が新入社員に甘いことを言いだしてからこういう父親が激増しています。本当に激増しているんですよ。

先日も、この辞めた生徒の入れ替わりで入塾してくれた生徒さんが、休日にお母さんと説明会に来たのですが、思わず「休日だからお父さんも来るのかと思った。良かった・・・」と言ってしまいましたよ。

ホームページはコチラ

芦屋で500人以上、個別指導20年のベテラン講師が、毎日・全教科、中学生と高校生を指導します。御影高校・神戸高校、関西学院・同志社・神戸大学・大阪大学を目指す特進個別塾です。