せっかく慶應・理科大に入ったのに大学生の「塾通い」が急増と言う記事について
大学生が高校生用の学習塾や予備校に通っている理由
この記事によると、インタビューを受けた塾では4割が大学生の学生で占められている。学生は理系が圧倒的で、文系では経済学部が多く、数学の授業で落ちこぼれているということらしいです。
理由としては、まずコミュニケーション能力に不足している学生が増えていることを挙げています。大学の試験の予想問題などを先輩や友人から得られないからです。しかし、これはおかしい理由図家です。そらなら、学習能力不足解決のために塾などに通うことはないからです。
二番目にこの記事で上げている理由は、慶応大学や東京医科大という名門大学でも付属校出身者や推薦入学の学生が増えて基礎学力が不十分な大学生が激増しているということです。学生自身が学力不足を自覚し高校生用の塾に通うのならこの後者の理由でしょう。
このことは関西学院の偏差値低下の理由でも書きました
関西の名門大学、関関同立の中でこの十年間で関西学院だけが偏差値を下げ続けています。明確な理由はどこにも書かれていません。
しかし、他の三大学と関西学院大学の違いは、関西学院大学だけが65%もの学生を付属校や推薦入学で取り、他3大学が50%程度で私立大学の平均的状況となっているのと大きな差があることは以前から書いてきました。
その中で、「付属校や推薦入学の学生は学力が低く、大学の授業のレベルを下げざるをえなかったのではないか?」。あるいは、「付属校でダラケ切ってそのまま大学生活に突入した学生や、大学受験で必死で頑張りぬく経験をしていない推薦組は企業に入社した後にキチンと頑張れるのだろうか?その評価が大学の評価になって関西学院の偏差値が下がってきているのではないか?」と推測を書いてきました「関西学院もやっと気づいた凋落の原因? 一般選抜枠を5割超に拡大」。
その有名大学での学生の質劣化がこの記事では明確に述べられています。
理系に行く場合は付属校出身や推薦組はよろしくないんじゃない?
文系の場合は大卒で就職するので、大学の単位さえ取れれば成績はあまりよろしくなくても、有名大学なら最近の就職状況ではそれほど困難はないでしょう。しかし、理系となると研究開発職に就くためにはそれなりの大学出身で、それなりの大学院を出ていなければ難しいです。
有名大学でも大学の単位を取るのでさえ苦労する学生が有名大学院の入試に受かるのか?そもそも大学院に行っても研究室でまともに研究できるのか?と、当然ながら誰でもそう思うわけです。
この状況が、国立大学の、それも相当上位の神戸大学レベルの大学院で起こっていることを皆さんはご存じでしょうか?
神戸大学の大学院レベルで何が起こっているのか?
国立大学は独立法人化後、大学院の定員を増やして、自分の大学の学生の希望者より多くの定員を持つことになりました。その結果、東大や京大の大学院でも自大学の学生では定員を受け見れずに、神戸大学あたりから進学する状況になっています。それでも埋められずに、最近は中国人で定員を満たしています「【連載】東大と増加する中国人留学生 ①中国の背景」。これ東大新聞の記事ですからね。
じゃあ、その神戸大にはどこの学生が来るのか?関西学院や甲南から来るわけです。そして、慶應大学や東京理科大と言う関西学院よりレベルが上の大学でも、このような状況になっているのに、それ以下の大学から神戸大学の大学院に進むわけです。
そりゃあ、神戸大学の学生なら神戸大学の院に入っても「実験でけへん~」「そんなに頑張れって言われても、でけへん~」てなことはないわけですが、その下の私立で3教科の緩い受験したことがない一般入試以下の付属や推薦組ではどうなるんでしょう? とっても興味深いですね!
神戸大学の大学院の大学院生だと思って採用した企業はどうなっているんだろう?
正直、神戸大学の大学生と甲南などの大学生では全く違うと、高校生を教えている方なら誰もが考えるでしょう。しかも、付属の生徒と神戸大学に入る生徒では、もう天地がひっくり返るくらいの差があるわけです。
その高校生が神戸大学の院に入る。中には「大学院の受験を突破しているんだから、神戸大学院卒で何の文句がある?」という方もおられるでしょうが、そもそも神戸大学の学生が受験せず神戸大学より下の私立大学の学生が合格する神戸大学院のレベルは、従来の神戸大学院卒で良いんでしょうか?ということをここでは言っているわけです。
しかも、そういう、せいぜい3教科で少し頑張った一般受験の学生はまだしも、頑張り抜けなかった推薦組や遊び呆けていた付属出身者でも合格しているとなると、大学院の研究室はまともに機能するのか?ということも興味津々です。
私は、「神戸大学の院卒」として企業が採用したなら、どんなことになっているのか是非知りたいです。
アメリカの大学の真似をして推薦入学で多様性を謳う愚かさ
日本の大学や組織は、一度入れてしまうとほぼ除外はありません。日本の大学はほとんど全卒前提です。成績が悪い学生に退学を乱発したら、「あの大学行ったら卒業でけへんねんて」と悪評が立つに決まっています。大学院も似たような状況です。ところが、アメリカの大学では成績が悪い学生が退学になるのは当然のこととして受け入れられていて、猛勉強を強いられます。大学側も教員もそういう学生の正否を判断する重い責任を負っているわけです。
ところが、日本の大学のユルユルさは「文系など大学に要らない」とまで言われる始末です「「大学に文系は要らない」は本当か?下村大臣通達に対する誤解を解く」。そんな組織で入り口で学生を絞らずに推薦入試や遊び呆けた付属の生徒を大量に入れたらどうなるのかアホでも分かるというものです。
一般入試の枠を従来通りにしていたら偏差値が高校生も合格して大学の偏差値が下がるからと、「多様性」などのきれいごとをでっち上げて推薦入学を乱発した結果このような事態になっているわけです。日本の有名大学はアホ以下ということになります。


