今高校生に教えていること
学校の宿題が多すぎて、塾の仕事ができていない
今、高校生は私立の進学校の生徒しかいません。学校の宿題が多すぎる上に、難しいものが多く、そのフォローで手一杯な状況です。
もちろん、復習にはなりますので、それはそれでいいのですが、全校生徒向けに出された宿題ですのでその生徒に合わせた最適な学習というものからは少しズレてしまいます。
本当は、この機会にしたいこと
復習も必要ですが、それ以上に予習をしたいんです。新学期が始まると、普段でも速いスピードの授業が、さらに速いスピードで生徒の理解など置いてきぼりにして進むに決まっています。その上、夏休みは短くなるでしょうから、その置いてきぼりになったところを復習する時間もないでしょう。
だから、少なくとも2学期までの予習をしておきたいんですが、学校の宿題優先になってできていないんです。
なぜ高校の学習では予習が大切なのか
以前も書いたことですが、中学の学習とは異なり、高校の学習は理解をして問題を解いてモノにするのに時間がかかります。だから、マイペースでじっくり学習する時間が必要なのです。学校や予備校のペースに引っ張り回されて予習・復習に追われるような学習では、じっくりと考えて取り組む学習ができません。
もし、数学や英語で学校の授業に沿ってそういう学習をすれば、他教科の学習など一切できなくなります。だから、春休みや夏休みの長い休み期間中に、数学と英語だけは次の学期に学習する範囲をマイペースで予習しておくことが必要なのです。学校が始まれば、英語と数学はその日その日の復習をすれば済みますし、他の主要教科、例えば文系なら古文、理系なら理科などを復習する余裕も生まれます。
宿題で管理する学校には向き不向きがある
もちろん学校のカリキュラムや宿題があっている生徒は、学校の指導方針に沿って学習していればいいですし、塾から余計なことは言う必要もありません。特に私立の場合、それなりの量の宿題も出ています。
けれど、学校の学習でついていけない場合、理解不足に陥っている場合は、ただ学校のペースで学校の課題をするのではなく、何を・どうしていくべきなのか考え直さなければなりません。