加湿器から学ぶ日本の経済と子供の将来
大きい部屋用の新しい加湿器が欲しい
ということで、加湿器を探していたんですが、塾のような大きな空間、しかも常時換気している空間で加熱型の加湿器を使うと、とんでもない電気代になる。そこで気化式のものを探していたんです。
大部屋用の気化式の加湿器は、パナソニックとボルネードとカズというメーカーから出ています。パナソニックは日本のメーカー、ボルネードとカズはアメリカのメーカーです。価格はパナソニックは45,000円くらい、アメリカの2社は25,000円くらいです。
日本製が倍近く高い! 基本的に扇風機の前に濡れタオルをぶら下げておくような簡単な器械が45,000円というのは、私的には納得できない。 その証拠に、この濡れタオル扇風機式加湿器は、アメリカ本国ではそのさらに半値、100ドル少しで売っている。
先進国 日本の物価は、高いのか!
さすが日本製! 高機能だからです!!
なぜパナソニックの加湿器が高いかというと、抗菌フィルターや10年交換不要の高性能な「濡れタオル」フィルターを使っているからです。だから、抗菌なんて何もなしで、結構カビだらけになって、フィルターも毎シーズン2,000円ほどで交換しないといけないアメリカの低性能加湿器は安くで作れる。
ここで「さすが!高性能! 家電王国日本!」と思っている方、私もそう思いましたよ。だって、アメリカ製の加湿器の本体が安くても10年もフィルターを代えながら使っていたら価格は同じになる。カビないし、パナソニックの加湿器の方が優秀です。
それは誤解なのではないか?
じゃあ、iphoneもテスラも作るアメリカ人には、パナソニックのような高機能な加湿器を400ドルで作れないのか? そんなわけはない。
面倒くさがり屋のアメリカ人が、日本人のようにキチンとメインテナンスしてカビと闘いながら10年間も加湿器を使うわけがない。彼らは100ドルの加湿器をワンシーズンで使い捨てにするんでしょう。
日本なら、1万円少しの家電を3ヵ月使ったから捨てるというのは、経済感覚に合わない。でも、日本人の1.5倍の平均給与の国、アメリカ人では経済感覚が違うんじゃないのか? バブルのころの日本のように、シーズンが終わって不必要になったら、さっさと捨てるんじゃないのか?
カビやカルキ取りの掃除をしないと仕舞えない加湿器なんか、なおさらです。そんな面倒な掃除をするくらいなら捨ててしまえばいい。だったら、抗菌仕様も長寿命フィルターも必要ない。
カビだらけになる加湿器を使い続ける日本に若者の将来はない
けれどアマゾンなどの評価欄を見ていると、日本ではこのカビだらけになる安いアメリカ製の加湿器を、掃除をし、フィルターを変えながら何年も使っているユーザーが多い・・・まるで継ぎ接ぎだらけの服を着ていた戦争直後のビンボーな家の子供を見ているようです。
「もったいない」精神はいいいことですが、仕方なく後生大事にカビと闘いながら加湿器を使わないといけない国に子供の将来はないと思います。
「世界へ羽ばたけ、日本男子!/その理由とは?」「NHKからさめざめと学ぶ教育方針/3日連続の日本下げ」「就職を考えるのなら立命館!/未来のない日本でのおとぎ話」「転落する日本人女性/30年前のフィリピンや韓国になっている」のように、海外も視野に入れて子供を育てるべきか・・・と思います。
・・・私? 古いパナソニック製を後生大事に使っております・・・(´Д⊂グスン。