最近の子供の劣化の原因/情報を受け流す癖がついている/岡田斗司夫のアニメ談義から考える

このアニメ談義の通りのことが、学習でも行われます

「長時間授業、多い課題、クラブ活動、塾でまた違うスケジュールの学習をする。」という、お父さんやお母さんの時代より忙しい子供が多いです。そこで何が起こるか?「考える暇もなく、思考停止して、学校や塾で怒られないように情報を消費する。」という学習コンテンツの飛ばし読みや飛ばし見が行われます。子供は各コンテンツの内容をじっくりと考えることはできずに、授業を聞き流し、問題集をやり飛ばすようになる。

授業で分からないところがあっても復習する時間がなく課題をしなければならない。その課題で分からないところがあっても、考えることなしに解答を写して期限内に提出しないと平常点が下げられるからです。その結果、ツイッターのタイムラインを読み、youtubeの動画やサブスクリプションで無制限に見れるアニメを見るのと同じで、内容を咀嚼して情報を身に着けることなく消費するだけになっている。

頭も働かさずに映像を見流すだけの子供相手に、アニメでは一昔前より過剰な演出とセリフにして、すべてを説明するようになっていると岡田斗司夫がこの動画で言ってる状況が社会では展開されています。でも、学習では少し様子が違います。

アニメでは「キライ!」と言っていて実は好きな感情表現を若者が分からなくなっている。アニメで定着しているツンデレという設定すらも若者は理解できず、ツンデレであるならツンデレ用のいかにもというキャラにしないと理解できないことになっているんです。典型的なキャラとステレオタイプの設定にすればストーリーが薄っぺらくなって面白くなくなるが、分からなければ自分の理解力不足ではなく「ダメなアニメ」とすべて作品のせいにされてネットで酷評されるので、制作側は「面白くなくなっても、全部分かるようにしてやれ。」ということになっているらしいです。

ところで、このような状況に慣れ親しんだ子供は、就職して会社に入っても同じことをやり始めます。先日も、ある生徒のお父さんとお話していたのですが、「最近の若手社員は、すべてを説明し教えないといけない。自分で考えることはしなくなっている。そういう若者に一から十まで教えてなんとか仕事をさせないと、我々の責任になってしまう」とどこぞの学習塾と同じことをおっしゃっておられました。この究極が、ファスト・フード店のマニュアルです。「いらっしゃいませ。」「何になさいますか」・・・と聞けと設定していないと、若者は分からないからです。「先輩を見習って、お客様の身になって、失礼のないように。」では指導はすまないんです。「マクドナルドの思い出/ほめて育てた結果か?

ところが、この忙しく情報過多で頭が回らなくなっている子供に、塾や学校、参考書は従来のままで、アニメなどのように親切に一から十まで説明してくれません。

教育現場で親切な授業がされない重要な理由

だって、学校や塾にはキチンと頭を働かせて通常の解説で理解してくれる優秀な若者が一定数いるわけです。彼らに適当なことを教えていれば努力して理解して一流大学に行って、学校に必要な進学実績を出してくれる。岡田斗司夫のように、少々不親切な設定でも自ら考え理解してくれる学習オタクが一流大学に進んでくれるから、適当な授業をしていてもいいわけです。

懇切丁寧に説明しなければいけない生徒層では、授業を「分かった!」となっても、それは聞き流していて納得できたというだけで、「一人でやったらできない。」わけです。ところが、この一般的な実力不足が宿題で露呈しても、解答を丸写しで乗り切ろうとしかしません。聞き流して分かった気になっているだけだから、丁寧に説明しても適当な授業をしても、結果は同じです。

もうね、丁寧に、何度も教えても「全部忘れました。」を繰り返す公立中学の7割、進学校の下半分では正直対処のしようがなくなっています。その上、こういう層に手取り足取り教えて、「それでもまだ忘れるのか!」と精神をすり減らして苦労した挙句、3流大学を2流大学や中堅大学に底上げしても学校にも塾にも宣伝にもならないんです。公務員の公立校の教師では、進学実績というモチベーションすらありません。

と言うことで、どの学校も、どの塾も、どの参考書も従来通りの「先輩を見習って、お客様の身になって、失礼のないように。」程度の楽な指導しかないんです。競争がないんだから、改善もない。参考書でも、チャート式の数ⅡBやⅢ、基礎英文問題精講、セミナーの化学などの超メジャーなものでも、「こんな説明しても分かるはずがない。」というのがそのままになっています。改善はされていますが、スピードは遅い。

ということで、学年が上がるごとに中下位の生徒は一層落ちこぼれることになり、ヤル気もなくなり一層聞き流すことになります。「大学入試で逆転する学校間格差・逆転は難しい校内格差/上位校に下位で進んではいけない理由/哀れさえ感じます」 そのくせ進学校の生徒はプライドが高く「でも、いざとなれば大丈夫、だって優秀だもん。」という自惚れがミックスされて、見事な「落ちこぼれ」が出来上がり、「ヤバい」と子供が自覚した時には手遅れが一般的です。

無能な大人相手に一から十まで教えないと先輩社員や上司の責任にされ査定を下げられる企業より、勝手に努力してくれる上位の生徒だけ相手に適当な授業をしていればいい子供相手の教育現場の方が、今の若者や子供には適応していないのです。

それで、AO入試も、インターンシップも、塾の親身な指導も消滅する?

だって、アニメでも観きれないんですよ。小論文のネタになるような社会事象なんか分かるはずないじゃないですか。だから、小論文なん書けないし、面接でもペラペラな「そちらの学校の教育方針に共感して・・・」以外のお話はできません。まともな小論文や面接ができる優秀な若者は、ペーパーテストで上位の国立大学に進んでしまいます。だから無意味です。

大学側もこの危機感は察知しているようで、入試問題の国語や英語の長文で社会事象の理解ができていないと分からない文章を出して、常識が常識として認識できる若者を選ぼうとはしているんですが、私が生徒を教えている実感では全く逆効果になっています。だって、有名・中堅私立レベルでは全員が理解できずに全員に×がついて、選別しようがなくなっている。「英語長文読解の難化傾向と教育業界のマスコミを考える」「国語の長文読解ができない生徒/物語は読めるが説明文は読めない生徒の処方箋はない/子育ての集大成

アニメでさえ人物設定を典型的なをキャラにして、セリフで全部説明しないと分からなくなっているんです。少し小難しい評論文の読解なんて無理ですよ。上位国立大に行く一部の優秀な若者を除いて、「最近の若者は優秀です。」なんて言っている大学の先生や人事担当者はコマーシャルトークでしかないです。私の経験からでは、今の中学2年生では昔の小学生並み、高校生2年生は昔の中学3年生、就活する大学生は高校3年の受験生並みの知性しかないことが多いように感じます。

だから、塾でも学校も「褒めて育てましょう。」しか言えません。バカなことを繰り返す子供を面倒くさいから「頑張ったもんね!次は良くなるよ!」とおざなりに褒めているのと、キチンと説明して叱って何とかしようとしているのとの差を子供が認識できないから、少しでも叱ると「酷い!塾辞めてやる!!」となるからです。そして、「褒めて育てる。」を真に受けている子供以上に愚かな親は「あの塾酷いねん。」という子供の言葉を真に受けて、真摯に改善しようとしている塾に苦情を言いときには辞めます。

一流大学出身者でも、傾向は同じです。その理由。

上に書いたお父さんの企業は一流企業ですから、一流大学出身の若者ばかりなはずです。それでも、状況は悪化しています。理由は上に書いた教育問題と、少子化でワンランク下の若者がワンランク上の大学に行って入社してくることです。まだ一般入試はワンランク下で済んでいますが、「関西学院レベルは親世代の甲南大レベル?/それでも有名大学になった理由「関関同立は難しくなった!」/キチンと勉強していたら、どの学校からでも入れます/昨日もお電話で相談があったんです」、付属校なんかどうなっているか知っています? ダラケまくってツーランクどころでは済まないですよ。だから付属校から外部受験でワンランク上の大学は物凄く難しいです。「関学、必死で偏差値死守! 学力テストを受験した学生は35%で最低レベル/でもほとんどの大学でも50%

ソコソコ有名大学の出身で、「このくらいはやるだろう。」なんて考えていると、とんでもないことになっています。

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