関学、必死で偏差値死守! 学力テストを受験した学生は35%で最低レベル/でもほとんどの大学でも50%

旺文社の資料による、有名大学の一般受験の入学者比率

2020年度、一般入学率(大学別学力テスト=いわゆる一般入試も共通テスト利用も含みます。)大手出版社のデータですから、パチもんではありません。

34.6% 関西学院

45.4% 上智大学

49.9% 関西大学

50.5% 同志社大

53.9% 慶應義塾

56.5% 早稲田大

56.7% 法政大学

59.3% 青山学院

61.2% 立命館大

65.1% 東京理科

68.7% 明治大学

これが偏差値引き上げの秘策です

少子化が進み15歳未満の人口は、1990年の2254万人から2019年には1533万人に、約35%減少しています。

関西は日本の人口の1/6強ですから1学年で25万人から17万人に、8万人生徒が減っているんです。京都大学と大阪大学の1学年の学生数は5000人強。神戸大学は4000人少し、大阪市大や府大も2000くらい。他にも京都工繊大などあります。関関同立も5000人くらい。関学以上の大学に4万人の学生が1学年でいます。この8万人減がいかに大きな数字かお分かりになるでしょう。

まともに考えると、今までは不合格にしていた学生を取ることになります。だから、偏差値を維持するには入学定員を絞る以外にはありません。でも私立大学では、この少子化の中で、各大学は学部増設して定員を増やすという暴挙を行ってきました。「神戸大と同志社は同レベルになった?/付属校と指定校推薦を乱造する理由/手の届く私立の名門化」の通りです。

そこで、取った作戦が付属校の増設で内部進学を増やす、指定校推薦をばら撒くなどという学力テスト以外の生徒を確保することです。そうすれば、学力テストの定員は少なくなり、少子化の中学部増設しても今まで通りの学生を取ることができて偏差値は維持されます。

じゃあ、学力テストで入った以外の生徒は?

私の塾からも指定校推薦で関学や関大に合格した生徒がいますが、合格が決まるとみんな狂喜乱舞します。

理由は、学力テストでは合格できないと自覚しているからです。指定校推薦でこれなのですから、内部進学なんかどうなっていると思います? 「男子の大学付属校には反対する!・・でも現実は「何とか入れ!」って言います」の通りです。

だから、一般入試の生徒数を絞って偏差値を維持していたとしても、関学では65%、多くの有名私立大学では半数の学生は偏差値にそぐわないレベルの学生が集まっていることになります。

企業さん、大丈夫っすか?

これは、「慶應だ! 関学だ!」って学生を採ってみたら、自分達の頃の学生の質とは大外れな若者を採用してしまう危険が半分あることを示しています。言い換えれば、まともな辛抱もない若者が「関学だ!」って入社してくる、少し上等に頭が回らない若者が「慶應だ!」って入社してくることになります。

だから、採用の際は、付属校出身かどうかだけでなく、どういう入試形態で合格したかも聞かなければならなくなってきています。でも、それでしらばっくれられたら確かめようなんてありませんもんね・・・。

将来は、一般入試の合格通知のメールかなんかを提出しないといけなくなるんじゃないでしょうか?

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芦屋で500人以上、個別指導20年のベテラン講師が、毎日・全教科、中学生と高校生を指導します。御影高校・神戸高校、関西学院・同志社・神戸大学・大阪大学を目指す特進個別塾です。