夏休みの心構え/関関同立に入るには?/大学進学希望者の上位4割にいればいいという大雑把な話
情報を少し訂正します。
進学データからの裏付(大雑把な話ですよ!)
「高2生3割が勉強時間ゼロ 希望進路で差、文科省調査: 日本経済新聞 (nikkei.com)」という状況で、この表のようになっております。
日本の人口減少から計算すると、親の世代に比べて関西の生徒数は1学年で25万人から17万人に激減しています。その中で、日本の大学進学実績は約50%強です。だから、大学受験生は9万人程度です。その状況で関西圏には主要国公立大学に1.5万人と関関同立には1学年に3万人の学生がいます。関西圏外からの大学生は関学で1割、神戸大学では3割、京都大学では5割です。と言うことは大雑把に、3.5万人が関西圏の学生と考えられます。この3.5万人に9万人がチャレンジするのですから、関西圏では大学進学志望者の上位4割程度にいれば関関同立以上には進めます。
ところが、ここで関関同立では半数が内部や推薦で合格するという変数が出てきます。もちろん遊び惚けている内部進学の生徒は除外して考えないといけませんが、その数は多くはありません。2000人もいないでしょう。指定校推薦の生徒では高校3年生まではライバルだったはずです。ということは、上位4割とは言わないまでも、3割ということはないはずです。
この数字は、文科省の「休日にも宿題外に2時間程度は学習する生徒」の4割とだいたい一致します。要するに、高校1年生から上に書いたような学校の学習をまじめに取り組んできた生徒で、休日でも2時間も自己学習する気があれな関関同立には合格できるということに他なりません。
友達と遊ぶ日があってもでも、クラブ活動を楽しんでも、夜に2時間くらい勉強できるでしょう。疲れていたら、2~3日かけて埋め合わせをすれば済む程度のことです。結局、有名大学に行けない生徒など、この40%から漏れる生徒なのです。
だから、有名大学などと言われる大学は少なくとも「真面目に努力できる資質を持つ若者」を選抜し、企業は人柄や適性の前に「少なくとも努力はできる若者」を選択するために学歴フィルターをかけるわけです。「勉強する理由 なぜ学歴が大事なのか?」の通りでございます。
イヤ、うちの子は毎日机の前に何時間も座っているんだが?/図書館に行って頑張ってるんだが?
親が煩いので机の前に座っているだけでございます。頭の中は動いておりません。数学の解答を書き写したり、英語の選択問題で「これかな?」で〇×をつけたりしているだけでございます。「どうしてそう考えるのか?」なんて方向には、全然頭は働いておりません。だから、何時間机の前に座ろうとテストでは解けません。
今の子供は、干渉が強い親に「勉強なんかするもんか!」と反抗するのではなく、受け流した方が楽だと知っているんです。うるさい上司の下で働く会社員と同じでございます。中には、「家では集中できないから、図書館に行く。」「図書館ではみんな頑張っているから、自分も頑張れる。」という生徒も出てきます。これを塾で翻訳すると「親が煩いから、監視の目のない図書館に行く。」あるいは「図書館には友達もいるし、長い目の休憩でおしゃべりもできる。」という文章になります。
家に勉強できる部屋が無かったり、弟や妹と同室で騒がしくて勉強できないというのであれば話は分かります。でも、わざわざ暑い中図書館まで行かないと勉強できないというのは、どこかにウソがあります。「外回りに行ってきます~」と言うような会社員と同じでございます。研究員では「学会・シンポジウムに行ってきます~」「関連文献探しに図書館に行ってきます~(今はオンラインなので使えないかも)」が良い手です。
親には真面目に勉強しているように見えて偏差値50程度しかない子供の多くは、こんなことになっております。長い経験から、ほぼ間違いないです。
有名大学の値打ち/ミドリゼミの存在意義
このデータと私の経験によると普通に頑張っていれば関関同立クラスの大学には、学習適性がそれほどなくても産近甲龍クラスの大学には入れます。
だから、大切なことは上のような状態に子供をしないように、子供を日々どのようにコントロールするかです。そのために、毎日来れて、ベテラン講師がほぼ全教科面倒を見る私の塾の存在意義があります。「今の教育現状/ミドリゼミの存在意義/ミドリゼミに合わない方」
ただ、高校2年生になって進学校で落ちこぼれて気力もなくなって上のような状態になっている子供、中学受験組の休憩場となっている小学校の安楽な状態がデフォルトになってそのままの中堅高校の真ん中くらいの成績の子供ではなかなか改善は難しいです。
私の塾で成功している子供の多くは中学から大学受験までお世話をした子供です。中学の早い時期に、学校の授業があまり進んでいない時期に、このような学習の問題点を改善して学習姿勢を矯正できるからです。高校生になってからでは、問題点や学習姿勢が固定化していて改善が難しい場合もあります。
進学校では、「進学校問題の相談多し/難しすぎて役に立たない授業/多すぎる課題で復習できない」「進学校とはどういうところか?/優秀な生徒を搔き集め、チャート式も理解させられず多くは関関同立で精一杯、そういうところです」と言うような状態、
公立校では「公立中学の下半分の落ちこぼれ感がハンパない/落ちこぼれた生徒の見分け方」「理解の壁/公立中学の通知簿3と4間に立ち塞がる途方もない壁」「公立中学や中堅高校・私立の生徒に必要なことは学習指導ではない」「中学受験をした生徒としていない生徒の差/埋められないほど大きい」と言うような状態が固定化され、学校の学習は遙かに進まれて打つ手がなくなるからです。