崩壊している英語の授業/妙に外国かぶれした文科省モデル授業の劣化版が公立中学では行われている

中学3年生の文科省のモデル授業みたいです

英語で全部授業を進めて、高度に見えるでしょ?

そもそも、こんな授業を公立中学でデキるはずがない

だって、小学校6年生で三角形の面積も求められない子供は半数いるんです「小学校6年生は三角形の面積を求められるのか?/中学受験してない生徒の多くは求められません。 | 特進個別塾ミドリゼミ芦屋校|定額で毎日プロが個別指導 (tokushinkobetsu.com)」。都市部では中学受験しないで公立中学に進む生徒は全員に近いくらい三角形の面積も求められないんです。その生徒相手に、この動画のような授業できると思いますか?

断言しましょう。不可能です! クラスで数人の進学塾で上位クラスにいるか、英会話をずっと習ってきた子供以外は落ちこぼれるはずです。文科省は数人の出来る子供以外は落ちこぼれて非正規労働予備軍を育成しようとしているとしか思えない授業です。

おそらく、高校生相手にでもかなり上位の高校でないとこの授業は成り立たないはずです。英検の2級を持っている生徒が半分くらいいるレベルでないと成立しないでしょう。公立中学の3年生では絶対に無理です。

だから、こんな授業は公立中学ではされません。では、以下の文科省のモデルの問題点を踏まえて、どんな公立中学の英語で進行しているか?

まず、文法の説明がまったくない

reading Taskとか言って、唐突にWhat happend to ASSK?のような質問がされていますが、この中学生で疑問文にdidがないことを説明できる中学生はいるんでしょうか?「何がASSKに怒ったの?」と英作文させれば、この学校の多くの中学生はWhat did happen to ASSK? とするはずです。文型も教えずに疑問詞が主語の文章教えているはずですから。

また、She couludn’t leave the suffering people behind.という文章も「2学期教えましたよね。」と出てきていますが、behindがなぜ一番最後に置かれているのか分かっている中学3年生などいないはずです。だって、behindが副詞であることも、動詞を修飾する副詞が他動詞では目的語の後ろに置かれることも教えてもらっていないでしょうから。

behind は普通はHe tells a lie behind his back. 彼は背中の後ろで(陰で)ウソをつくというように前置詞で習うことが多いです。だから、きちんと勉強している中学生はShe couludn’t leave behind the suffering people. としてしまうことも多いはずです。そころが、このleaveは目的語を取らない自動詞の用法になって「出発する」という意味になってしまいます。だからまともに勉強している生徒ほど「彼女は苦しんでいる人々の後ろで(遅れて)出発した。」と考えるはずです。

こういうことをキチンと教えずに、外国かぶれをしたスピーキングの授業をしても、文章も作れないし、話せるようにもならない。入試の英作文でもメタメタになります。

極めつけは、高校の文法の仮定法を説明もなしに教えている

高校生でも、If it is fine, I will go. とIf it were fine, I would go.をきちんと説明できる生徒は限られています。仮定法と普通の副詞節の違いを明確に教えないからです。この授業では「もし~だったら」でIf I wereという仮定法を中学生に教えていますが、そんなことで分かるわけがない。

「晴れたら、行くつもりだ。」と「晴れたら、行くはずなのに=晴れてないから行かなかった。」の仮定法の違いも教えずに、If I were ASSK, I would ・・・.のwereが理解できるはずがない。

塾などでキチンと教えてもらわなければ、だれ一人できないはずです。もちろん、指導要領外の仮定法を中学生に教える公立中学生用の進学塾はありません。

おまけに単語も難しい

sufferingとかstrictとかarrestとかdisplacedとか 普通に使ってますけど、公立中学の中学生が知ってると思います? 狂っていますよ、この授業。

要するに、この劣化版が行われているわけです

公立中学で行われている授業は1.教科書をみんなで音読する、2.教師が教科書の和訳を言う、3.学習課題の重要構文の意味を言う。以上です。

文法の説明も、前置詞の用法も、重要構文の注意点も一切ありません。これは、わが市だけではなくお隣の神戸市もです。公立中学の英語の授業の定番となっており、What are you play the baseball?というような英会話が得意な中学生が量産されております。

いやいや、外国人はこんな授業をしてるんや・・・ってか?

そもそも言語体系のルーツがほぼ同じで、文法も単語も似通っていて直感的に理解できるヨーロッパあたりの英語授業を、英語から最もかけ離れた言語体系の日本で行ってどうするんだ? こういう授業を考えるヤツの頭は腐っている。「英語学習の心得/文法が分からないと話せない理由/改定された中学英語の教科書は間違っている

何を考えてるんだ、文科省って役所は? 公立中学で過半数を落ちこぼれさせて、低学歴で安い非正規用の労働者を作ろうと考えているとしか思えない。

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芦屋で500人以上、個別指導20年のベテラン講師が、毎日・全教科、中学生と高校生を指導します。御影高校・神戸高校、関西学院・同志社・神戸大学・大阪大学を目指す特進個別塾です。