中学生に予習と大量の宿題は不要/進学塾の都合だけです

中学生に予習など百害あって一利なし

理由は、中学の学習など単純で簡単で進度も遅いため、学校の授業に置いていかれたら取り返すのが困難なため予習が必須な高校の数学のような状況になるわけがないからです。予習をして準備をしておかないと理解が難しいこともありません。

もし、通知簿が4で中学の学習で理解が難しいとしたら、進学塾で通り一遍の学校の授業と似たり寄ったりの学習をしても、分からない状況が2回繰り返すだけで何も解決はしません。中学の学習が難しいという生徒では、塾の学習で理解不足を自主学習で克服して学校の授業を迎えることなどできるわけがなく、分からないことを繰り返すだけだからです。

何度も何度も同じことを教えても「そんなことしましたっけ?」という中学生が予習をしたからと何かが変わることはないです。だから「中学生は大量の塾の宿題をすべきか?/そんなに宿題をしないといけない学習を反省すべき」など言っても無意味なわけです。

一方で、塾の予習で理解できる生徒は、学校で同じことを聞かされるだけで特に学力が上がるわけでもありません。それなら、学校の復習で「基本的なことは分かってるな。じゃあ、この問題はどうだ? この考え方はどうだ?」とレベルの高い復習をさせた方がいいわけです。

じゃあ、なぜ進学塾は予習をするのか?

だって、中学受験で上位が抜けている公立中学の生徒相手では、レベルが高い復習って言ったってできることは知れています。神戸高校に入るレベルの生徒でも、最上位は除いて、それほど難しい問題ができることもなく、学校や公立の入試テスト相手ではその必要もありません。

ということは、どの塾も通り一遍の授業しかやることはなく、どれだけ先に進んでいるかということしか売りはないからです。授業が先に進んでいたら進学塾っぽいでしょ?

過大な宿題も無意味

通知簿4くらいのレベルでは、いくら学習しても「理解」はありません。だから、膨大な宿題で繰り返し学習させて暗記させるわけです。でもね、このレベルの生徒だと、2~3日もすれば忘れるんですよ。だから、何度も何度も同じような問題を繰り返しさせるんです。でも、テスト前に他の教科を学習したら忘れるので、無意味なことが多いです。通知簿4では、ものすごく学習している割に成績が上がらない生徒が多い理由はこれです。

それより下のレベルでは、分からない問題の解答を書き写すだけで、理解はもちろんおぼえることすらありません。全くの無駄です。何度やらせてもおぼえることもありません。

通知簿4や3の子供はどんなに熱心に教えてもテストでは酷いことをしてきます。だから、塾側からしたら「宿題も出して熱心に教えてます。」という親へのアリバイも必要なわけです。焼け石に水でもやらないよりはましな丸暗記と親へのアリバイ、これが進学塾の過大な宿題、やっても成績が上がらない宿題の存在理由です。

そして、最上級の生徒に関しては、レベルに合った学習をさせればいいだけで、繰り返し同じような問題を解くだけの過大な宿題など無駄でしかありません。

何冊も問題集を学習する生徒が成績が悪いのも同じ

中には、この過大な宿題にやりがいを感じる子供もいます。理解する苦労なしに、分からないところを克服する面倒な作業なしに、出来ることを繰り返していれば達成感に満足する子供です。同じようなことをやっているクラブ活動に熱心な子供に多いです。もちろん、学習も運動も上達しません。

私が宿題を出さないで「分からなかった問題をもう一度やり直せ!」というと、こういう生徒はそれが嫌で面倒で、自宅から新しい問題集を持ち込んで「これをやります。」と逃げます。そして、楽にできる問題だけを繰り返し学習して問題集を何冊も積み上げ満足感に浸ります。クラブも同じでしょ? だから上手くならないんですよ。似たり寄ったりの生徒から抜きんでることもできない。学習もクラブも同じです。

そして、テストで酷い点数を取って来て「熱心に塾で勉強しているのに、なぜでしょう?指導力がないんでしょうか?」なんて言われます。今や塾といえども、言い聞かせても無視する子供に、机の上の問題集を無理やりしまわせて、嫌な学習を矯正するなんてできないんですよ。そんなことしたら、「子供が勉強しているのに、先生が叱ると言っています!」って親が怒鳴り込んで来るでしょ? そして、塾から「こういう状況なんです。」って言っても、親が分からないでしょ「ミドリゼミの生徒に辞められる暴言とは?/父性の欠如が招くZならぬzero世代からマイナス世代が始まる件」?

過大な宿題が無意味と理解できる生徒のみ高校の数学に対応できる

過大な宿題が「嫌やなぁ~」ではなく、「同じような問題を繰り返しやっても無意味。」と理解できる生徒のみ、高校の数学に対応できます。

言い換えれば、数学のある入試の国立大学と私立の理系に進むことができます。もう一つ言えば、こういう生徒が受験する私立の理系では数学の入試に数Ⅲがあります。このレベル以下の生徒が受ける産近甲龍以下では数Ⅲは合っても簡単な問題です。数Ⅲは学習しきれないからです「進研模試で偏差値60の学力を如実に示す大学入試/工学部で数Ⅲが受験科目にない/企業採用しっかりしてくださいね!」。

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芦屋で500人以上、個別指導20年のベテラン講師が、毎日・全教科、中学生と高校生を指導します。御影高校・神戸高校、関西学院・同志社・神戸大学・大阪大学を目指す特進個別塾です。