知能は遺伝する
岡田斗司夫の書籍つまみ食い
知能は遺伝する。教育や環境がモノを言うのは子供が小さい間。これは私たち塾関係者は頻繁に目にします。小学校時代、母親が必死で支えて中学受験で合格させても、中学2年生の反抗期くらいから子供の本性が出始めて母親の努力が水泡に帰すなど、とても頻繁に目にします。
それでも中学受験が盛んなのは、高校受験や大学受験になると子供の資質が大きくものを言い親の努力などほとんど関係なくなるからです。中学受験だけが親の教育が実感として親に伝わり子育ての醍醐味を堪能できる。
一方で、放ったらかしの子供でも、中学生になれば自分から学習しだし、上位の公立高校に進んで一流大学に進ん子供も多いです。高校生くらいになってくると親の教育や学校の環境などほぼ関係なく、本人の上昇意欲や勤勉さに成績は大きく依存します。
しかし、親に放ったらかしにした子供でこういういい結果が出るのは上位1割未満で、大抵は放ったらかされたまま、躾も出来ていない状態で、テスト前に範囲の漢字さえもおぼえることもなく本当にだらしない子供になります「象形文字を書く生徒たち/字が汚いからではない」。
成績が悪いだけでなく、コンビニの店員でも雇えないほどのだらしなさで、人生ドロップアウトは中学で決定されていると思われる子供が半数近く公立中学ではいます。通知簿が3で埋まっている子供などほとんどこれです。なぜなら、公立中学の絶対評価の通知簿では半数に4以上がつき、通知簿3は真ん中以下だからです「公立中学通知簿3と4の差」。その上、学力のある多くの子供は中学受験して公立にはいません。通知簿3は全体でみると下位1/4と言えるからです。
だから中学受験はした方がいい?
だから、公立中学の下半分=漢字もおぼえる気もないほどだらけている子供にしたくなければ、小学校時代に躾けなければなりません。中学受験生の休憩場となった小学校ではもはや躾など期待できません。だから、厳しめの受験塾で子供を締め上げるしかないではないですか。
でも大手中学受験塾の下のクラスはダメです。進学実績は上のクラスが叩き出すので、下のクラスは授業料さえ払ってもらえばどうでもいいとばかり放置されていることがほとんどだからです「進学校や進学塾に素晴らしい授業や進路指導があるという誤解」。
それでも、家庭で放置されている子供と比べれば数段マシです。だから、中学受験せずとも躾のつもりで塾に通わせてください。大手ではなく厳しい塾長が目を光らせて子供を締め上げている塾です。それで甘々の子供が叱られて泣いて帰って来ても塾に文句を言ってはいけません。「だらしない子供に真剣に接してくれている。」と感謝しましょう。
因みにミドリゼミは小学生は預かりませんので、宣伝に書いているわけではありません。あまりにも酷い公立中学の状況に、アドバイスしているだけです。
まだお分かりにならない?
一昨年度の文科省全国学力テストの小学校6年生の、この問題の正答率は55%です。これ、学習方法が分からないからですか? まともに授業も聞いていないからです。
半数以上の子供が塾に通い、半数が私立中学に進む阪神間では、中学受験組の生徒なら当然解けます。そいうことは公立中学に進み通知簿が4程度ならできていないということになります。こういうことを防ぐために言っているのです。「有名大学に!」で言っているわけではなく、中学高校でまともに学習できる基礎学力を身に着けるために、小学校時代にはきちんと躾けた方がいいと言っているのです。
確かに有名大学に進むには「遺伝」が必要です。でも産近甲龍あたりの中堅大学に進むには、この躾ができているかどうかが大きな開かれ道になります。、関西圏の高校生は1学年17万人ほど。関西には国公立・関関同立に5万人近い学生がいます。産近甲龍に行きたければ6~7万人、上位3割チョイにいればいいんです、大雑把な話(詳しくは「夏休みの心構え/関関同立に入るには?/大学進学希望者の上位4割にいればいいという大雑把な話」)。日本の大学進学者数は5割チョイです。というこおてゃ、進学希望者の真ん中にいればいい。
ということで、産近甲龍の入試問題など、英語は私立の難関高校受験レベル、数学は教科書レベルができていれば徹ような気すらします「ベネッセで偏差値60!、中堅大学の最近の入試問題など中学生でも解ける」「関西の有名私立大学の数学はチャート式レベル」
だから中堅大学でいいのであれば、高校の難問をいかに解くかなどではなく、キチンと躾されていてまじめに学習に取り組んで教科書が理系できていればいいということなんです。