進学校で「文武両道=勉強もクラブ活動も」という秘密

進学校の進学実績と授業から分かる「文武両道」

トップの灘や甲陽の上位以外は、上位の進学校でも公立・私立ともせいぜい2~3割が上位国立大、半分近くが関関同立、下位は産近甲龍でしょ?
関関同立や産近甲龍を目指して進学校に入りますか?だから7~8割の生徒で夢は破れる。「働きアリの法則/進学校で7割の生徒はなぜ失敗するのか?

そんなことは分かっていても、学校は宣伝になる上位の国立組を対象に、早い学年から難しい授業を速い速度で行う。その結果、半数の生徒が理解不足になって、高校3年生でやっとチャート式などの「普通のレベル」の問題集に追いついて関関同立になる。落ちこぼれて置き去りになった生徒はチャート式も出来ずに産近甲龍になる。そんな状況でお尻を叩き続けたら、生徒も親も不満を貯めることになる。「スイミングスクールと学習塾や進学校は同じビジネス手法です

「文武両道」とは7割の生徒の不満対策

だったら、それに目隠しをして、あるいは違うベクトルに気を逸らせて「学校生活の充実!」「人間力も大切」って誤魔化すしかないでしょう。
それが「文武両道」の意味です。

進学校では上位の国立大学しか進学実績の宣伝になりません。関関同立の進学実績で生徒集めなどできない。だから、上位国立大学に届かない生徒は、酷い言い方をすれば、飼い殺しにして授業料を徴収するためにある。

ところが「進学校に通っている」という自負から、現実的進学先を思いつかない7割の生徒はこの現状が分からす、エリート意識だけを持って「いざとなれば、出来る」とクラブ活動に充足感をおぼえる。

親子を騙す「文武両道」

でも、学校側が「落ちこぼれた生徒が不満を持たないようにクラブ活動に精を出してもらうために文武両道って言ってるんすよ。」なんて言うはずがない。だから「ガリ勉だけでは人間力は磨けない。将来いい大学に行って、いい企業に進んでも、ガリ勉だけでは活躍できない。だからウチは文武両道です。」とウソ半分のことを言いだします。

進学校に進みエリート意識を持った子供だけでなく、親までもがこの詭弁に誤魔化される。だって、言ってるのは権威ある進学校様だし、一流大学にも生徒を輩出しているんですから。

でも、そう信じ込んでる7割の生徒はその一流大学に行けないんです。分不相応な授業に落ちこぼれて、中堅高校からでも行ける大学にしか行けないのに何考えてるんでしょう? ぶっちゃけて言うと、志望大学に行けなくて、希望する会社にも職種にも就けなくなったら人間力もへったくれもないでしょう。就職先など関係ない、社会では人間力の方が重要だというのなら、尻を叩いて受験させて「○○大学××人!」と宣伝している進学校に行かせる必要もない。

でもね、親も子も都合よく現状を曲げるんです。それを学校は利用する。「働きアリの法則/進学校で7割の生徒はなぜ失敗するのか?

進学校だからエリートと勘違いしている親子

こういうことを言って、学習に全面的に向き合わないと国立大学などムリって言うんですけどね・・・進学校のエリートと勘違いしている親子には届かないことが多いですね。 エリートだったら、チャートも出来ずにモタモタしてないっつうの。

進学校がよく例に出す「クラブで活躍して、人間性も素晴らしく、一流大学に進学しました。」っていう生徒は、学習適性が高くそれができる最上位のごく一部の生徒なんです。クラブをやっていたらチャートが満足にできない神戸大に後二歩、今のままでは関学という生徒ではない。

学校は「クラブを辞めさせて勉強に専念させても、多くは上位国立大学なんかに届かない。だって、こういう生徒は頑張り切れるだけの我慢も根性もない。」と分かっているから「文武両道」というのです。

もしその二歩を乗り越える自信と覚悟があるのなら、迷わずに学習を選択すべきです。

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芦屋で500人以上、個別指導20年のベテラン講師が、毎日・全教科、中学生と高校生を指導します。御影高校・神戸高校、関西学院・同志社・神戸大学・大阪大学を目指す特進個別塾です。