残るは公立高校の入試
阪神間では中位の生徒の倍率が厳しい
今年の倍率はまだ最終確定していません。昨年度の実績では、都市部の人気のある神戸高校などで1.2倍程度です。中・下位校では都市部でも定員割れを起こしています。例外は芦屋高校や六甲アイランド高校で1.5倍程度のの倍率がありました。まあ、この近辺では通知簿が4と5で埋っていて神戸や御影を受ける生徒以外は、多くはこの中位の高校を受けますからねぇ。
西宮も同様の傾向で、上位の高校も中位の高校も1.4倍程度の倍率があり厳しいです。
でもこれは悪いことばかりではない/余裕を持った受験を!
阪神間では、結構多くの中学生が公立校の受験では20~40%も涙を飲むことになります。
とうことは、余裕を持った公立高校の受験が望まれるわけです。これは、中下位で進学する学校を選ぶより、ワンランク落として上位で入学した方が大学受験では良い結果が出るという私の経験から見ると、悪いことではない気もします「働きアリの法則/進学校で7割の生徒はなぜ失敗するのか?」。
中には「須磨学園を受かっているから、どうしても神戸高校!」と言った受験生や親も多いとは思いますが、高校で落ちこぼれて大学受験で涙を飲むことになりかねない。
だから、芦屋や西宮のみなさんは、余裕を持った公立高校の受験をしてください! 大学に入った以後は、どの高校に通っていたかなどまるっきり関係ありません。人生には最終学歴の大学名だけが必要なのです。
と言っても、「どうしても神戸高校!」という層の耳には入らないとは思いますが・・・
高校受験が人生の頂点になった生徒を、私は結構多く知っています。高校で落ちこぼれて、思いもよらない悲惨な大学受験になる。神戸高校に入っても40人クラスで30番くらいだと産近甲龍が精一杯だし、もっと落ちこぼれていたらそれこそFラン大学しかないのです。だから下位ギリギリで高校なんか入るべきではない。
この事実を教える塾も学校もありません。塾はとにかく上位の高校に入れて宣伝になれば、子供の将来など知ったことではありません。学校では、余計なことを親に言って揉め事を起こす気もありません。だから、多くの子供はもちろん親まで上位校に下位で入るリスクを知らない。
一方で、大学進学実績を高校のホームページで見れば誰でも分かるのに、親は調べずに目の前の受験で「一つでも上」や「トップ校の勲章」を目ざす。あまりにも愚かだと、今までの経験で、本当に思います。高校で落ちこぼれる生徒の多くは、思慮分別のない親の犠牲者です。