説明会・体験授業をご希望の方へのお願い
最近増えている困った方々/お断りしています
入塾の意志もないのに説明会・体験授業をご希望される方から最近よくご連絡をいただきます。ミドリゼミのブログを読んで、「この塾ならもっと情報を引き出せる」と考えて連絡してこられるのです。中には遠方の方で、通塾できないのが分かりきっているのに連絡をしてくる方もおられます。
こういう場合はご自宅からあるいは学校からどう通うつもりでおられるのか、遠方から通う熱意をお子様は本当にお持ちなのか、それを親はキチンとサポートする覚悟はあるのかということをよくお伺いすることにしています。
すると、こういう方は「よく子供と相談してからまた連絡する。」と言い、それ以後連絡あった試しはありません。
その上、この手の「無料で情報を取ろう」という方で多いのは、「平日は都合が悪いので休日に説明会と体験授業を開いてくれ」とわざわざ日曜日なんかに塾を開けさせて、平気で「無料で情報ゲット。ラッキー」という方です。
途中で「コイツ、無料搾取か・・」と思うと、遠慮なくその時点で「もうそろそろこの辺で・・」と打ち切ることにしてます。
入塾基準からかけ離れている場合もお断りしています
あるいはホームページに入塾基準を明記しているにも関わらず、全くそれに当てはまらない方から入塾のご希望いただく場合です。ほとんどの場合は、他の塾ではどうにもならなかった子供でも、ミドリゼミのホームページを読んで、この塾ならなんとかしてくれるかもしれないということで連絡して来られるのです。
その気持は痛いほど分かります。しかし、この場合もお子様の成績があまりにも入塾基準からかけ離れている場合はお電話でお断りすることにしています。ミドリゼミは一人の塾講師が少数の生徒を教える集団型の個別指導塾です。基礎学力が全くない生徒を手取り足取り教えること、あるいはやる気が全くない生徒に張り付いて一から十まで指示して躾けることは他の生徒にしわ寄せが行くことを意味するからです。
基礎学力もヤル気もない生徒を放置して、授業料だけ巻き上げようとは思いません。だから、入塾に関しては基準をもうけさせて頂いています「スイミングスクールと学習塾や進学校は同じビジネス手法です」。
入塾基準から外れている場合とは
ホームページに記載の通り、公立中学の生徒は基本的に通知簿オール4以上の生徒しか取りません。私立や高校生は学力と志望校を勘案してとなりますが、基礎学力がない場合や学習意欲がない場合は取りません。基本的に、産近甲龍には進めると私が判断しないと取りません。
公立中学については以前からこのブログでは紹介していますが、公立中学の下半分の生徒の学力は壊滅的です「公立中学の下半分は終わっている」。ところが通知簿が3で並んでいる場合、「ウチの子は普通だ」とお考えの親御様がまだ多いです。全く現状を理解しておられません「親が知らない公立中学通知簿3と4のレベルとは?/中学受験は必須」。
阪神間では優秀な子供の多くを含む半数が私立中学に進学して、公立中学には来ていません。その公立中学では、絶対評価で甘々の通知簿がつけられています。芦屋では少し厳しいですが、全国的な基準で言って、通知簿3というのは真ん中より下の生徒に付けられます。全国基準では上から25%が5、次の25%が4,その次の30%が3,その下の20%が2と1です。
ということは、私立組も含めた全体で見ると、少し大げさに言って下位1/4の生徒に公立中学では3が付けられているのです。これは私立中学がそれほど盛んでなかった親世代の感覚では通知簿2の生徒に今では3が付けられているということです「公立中学の成績分布の恐ろしい実態/通知簿5は昔の4、通知簿3は昔の2」。
こういう生徒の多くは問題の解き方がわからない、勉強のやり方がわからないというレベルではつまずいてません。漢字や英単語の書き取りもせず、教科書をボケェ~と眺めて「覚えられない」といっているのです「成績が上がらない子供の暗記・・・写経に挑戦」。問題は勉強の方法や教え方にではなく、徹底的に苦労や努力を嫌うその性根にあるのです。だからどの塾に行っても成績が上がらない。それで、最後に厳しいことをブログに書いているミドリゼミに駆け込んでくることが多いです。
幼稚園小学校と一生懸命に努力するということを親が躾られなかった子供が思春期反抗期になって、それから塾や学校で躾けることがどれだけ大変なことがお分かりになってますか?もちろん多数の中の一人である集団式の塾や学校では無理です。大学生のアルバイト講師が教える普通の個別指導塾でも無理です。 プロの大人が叱るのも脅すのも含めて真剣に対面しないと無理だと思います。けど少しでも子供が嫌がることを言うと、「厳しくしてやってください」と言っている親が怒鳴り込んできます。だから誰もそんなことはしないのです「公立中学のホドホドの生徒はもう教えきれない・・・」。
こういう生徒が中学受験をしてソコソコの私立に入っている場合も、あるいは公立中学から高校生になってだらけている場合も、産近甲龍は無理です。これが最初に書いた「産近甲龍」というラインです。別に「有名大学に行ける生徒しか取らない」からではありません。
こういう子供に、ただひとつ有効な手段?
先日も、学生アルバイトの個別指導塾でどうにもならなかった方からお電話があり、ミドリゼミの集団式の個別指導では難しいと思うとお伝えしました。そして、可能だとすればプロの優秀な講師が対面で教える個別指導しかない、それも週1回や2回ではなしに多くの時間子供と過ごして躾け直すしかないとお伝えしました。イメージとしては、家庭教師兼子供のしつけ係のアルプスの少女ハイジのロッテンマイヤーさんみたいな感じで、張りついて躾けないと無理でしょう。
だって、だらしないと分かっている子供に困難で時間がかかる面倒な躾を親がしてこなかったわけで、その困難で時間がかかる面倒なことを他人に丸投げしようというわけです。週に2回、合計4時間でどうにかなると思ってますか?
そしてそれにはどれだけの費用がかかるかお分かりですかともお伝えしました。1対1の個別指導でも家庭教師でも、週4日以上もその子供を7時から9時まで教えるということは、他の生徒を取れないことを意味します。その家庭教師や個別指導の講師がその子の専属になるということですから、その親からその講師が生活していける給与をいただく必要があります。
ということは親御さんの稼ぎと同じだけを払う必要があるといういうことです。それをお伝えすると怒って電話を切られました。
それだけのことを支払わなければいけないほど、思春期まで放り出してきたのですから、当然の報いだと思います。一回1~2時間、週2~3回で3~4万円でどうにかなるといまだに思っているご都合主義の親だから、子供はこんな風になっているのです、