進学校の普通の生徒の最良の選択/下位コースで最上位を取って指定校推薦を勝ち取る
このブログは東大や医学科に進む生徒が当たり前という府県で最上級の進学校についての話ではありません。ミドリゼミは大阪大学や神戸大学、そして関関同立に進みたい生徒のための学習塾です。ですから、上位で大阪大学や神戸大学に進めたらいいというその次のレベルの進学校についてのお話しです。
数学の出来ない生徒は上位クラスに進まない
大阪大学や神戸大学に進むということは、文系志望でも受験科目に数学があるということです。それ以下の国公立大学であるなら、学習に大きな労力が必要な数学がない3教科受験で比較的楽に進める関関同立を蹴ってわざわざ国公立大学を志望する意味はありません「進学校に入っても失敗するパターン2/神戸大学には絶対に行けない」。就職で大差はない。
「春休みには数学の予習を半年分やる!/中途半端な学習をするくらいなら英国社に専念しよう」「新高校生の新学期の開始/数学の予習を!」「春休みには数学の予習を半年分やる!/その予習が必要な生徒とは?」などに書いたような徹底した数学の学習が出来ない生徒では、成績が上がらない数学の学習に中途半端に時間と努力を使い、その分重要な英語や国語の学習が疎かになってしまい関関同立にも進めなくなってしまいます。
だから進学校で真ん中ぐらいの成績の生徒では、無理をして上位の国公立コース等に進むことはかえって逆効果になります。数学の学習が負担に英語や国語の学習が疎かになってしまうからです。学校の進学実績をよくご覧ください。上位コースに無理やり下位入ったところで、神戸大学や大阪大学などという上位の国立大学には進めないことが分かるはずです。
どっちみち私立大学になるのだったら、数学の学習の負担が少ない下位の私立文科系クラスに入る方がより上位の大学に進める選択になるのです。しかし、見栄とプライドから、この分かり切った選択をせずに自滅していく親子はとても多いいです。
下位クラスに最上位で進み、可能であれば指定校推薦を取る
上位コースで下位てあっても、下位コースなら上位で進めるはずです。比較的実力が劣るライバルを相手に楽に上位の成績が取れるはずです。下位の私立文系コースでは数学の負担は少なくなります。私立文系の受験で最重要な英語やの学習に専念できの学力を引き上げることできます。結果として、国公立を目指す上位クラスで数学に振り回されるより、よほどいい私立大学で進むことができます。
そして、比較的実力が劣るライバルを相手に上位の成績をとることができれば、指定校推薦の枠を勝ち取ることもできます。ほとんどの私立高校では大学の指定校推薦の枠は、上位の国公立コースではなく、下位の私立コースに割り振られます。学校からすれば上位クラスの生徒は実力で進ませて、下位クラスの生徒は指定校推薦で進めさせれば進学実績が増えるからです。
だから、一般受験をまず考えて英語と国語の学習を中心に据えながら、関関同立の指定校推薦も考えて上位の成績を比較的楽に取るというのは賢い選択です。学校によっては、早稲田や慶應、上智のように関関同立より上位の大学の推薦枠を持っている学校もあります。その枠が空いていたならとてもラッキーです。
でも、ここで念頭に置くべきは指定校推薦は当てにしないことです。枠が少ないですから、他の生徒が一人でも「私も!」と言えば落ちる可能性があります。一般受験より遥かにギャンブルです。だから、まずは英語と国語で学力を伸ばすことを念頭に、実力が劣るライバル相手に良い成績を取って枠が空いていればラッキーぐらいに考えておくことです。
私が確信している、数学が得意ではない生徒の最良の学習方法とコース選択
国立コースに行けるかどうかは、文系でも数学の学力によります。数学は1問当たりの配点が大きく得点差が開きます。 英語や社会などで穴埋めして学校でいい成績でも、簡単な進研模試で数学がソコソコでも、得点債が開く上位国立大学の入試では役に立ちません。最初に書いた数学の学習が出来ずに学校の宿題で目一杯な生徒、進研模試で偏差値60程度の生徒の最良の学習方法とコース選択は数学を捨て、私立文系コースを選択することです「数学が苦手な生徒の勉強方法/数学を捨てることです」。
進学校で上位でないなら、まずすべきこと
ですから、進学校で上位を取れずに、数学の学習もスムーズに出来ていないなら、まず指定校推薦の枠がどの大学にどれだけあるのか、そしてどのコースから進めるのか学校で良く調べることです。
そして、上位の国公立コースに無理やり進だ生徒の進路はどうなっているのか、学校の発表する進学実績からよく考えることです。もっとも、指定校推薦の枠も、コースごとの進学実績も公表していないどころか、教師に聞いても教えてくれない学校は、公立高校はもちろん、私立でも最近は多いようです。
そうであるなら、一般論でお茶を濁さずしっかりと相談に乗ってくれる塾を探して、コース選択の前にしっかりと相談すべきです。国立大学コースに入ってから「数学の学習が負担で・・・」「このままでは神戸大学は無理・・」と泣き言を言っても、学校はコース変更は許してくれません。
一番悲惨なのは上位の国立コースで下位の成績で関関同立にも行けない生徒です。学校からは切り捨てられるだけです。その選択だけは避けるべきです。しかし、「可能性」という親子が現実的な選択をすることは少ない。
素晴らしい指定校推枠を多数持っている学校・・・企業秘密です
私が知っている限り、阪神間の私立で素晴らしい大学に十分な指定校推薦枠を持っている私立は1校しかありません。それも、「進学校」とは程遠い女子校です。多くの場合中学受験の対象にならない学校です。でも、そのことを知っている親は、この学校に小学校から進め、下位クラスでそれなりの成績を取らせることに専念します。どこかって?企業秘密で教えません。
私が女の子の親で、この学校の下位クラスで上位を取れるなら=関関同立の付属に行ける程度なら、こちらに入れます。なぜなら? 付属校の世の中を舐め切ったような子供はこの学校にはいません。私が教えた女子は、本当にみなさんいい子だったからです。学校の教育制度も素晴らしいのだと思います。ここで上位を取れなさそうなら、私なら武〇川に入れます。ここの生徒もいい子ばかりでした。
別にこの学校からはお金はもらっていません。もちろん、私の限られた偏見もあるとは思いますが、それでも親が持っている情報よりははるかに精度が高い。
もう1校ソコソコのところも知っていますが、ここも女子校です。でもこちらは関関同立の指定校推薦が多いというだけで、ここでまじめに学習していたら別に指定校を取る必要もありません。ここの生徒は出来不出来が激しいです。怠け者の子供には不適。でもここに入れるくらいなら、親は武〇川で納得しないだろうし・・・けど私のようなものの目には将来は見えているし、難しいですねぇ。