Video Games May Increase Your Child’s IQ/私が言うとおりでしょ?
今日の英会話のお題です
Video Games May Increase Your Child’s IQ | Engoo Daily News
結論部分は、以下の通りです。
The study, published in Scientific Reports, found that time watching TV and videos had little to no positive effect on intelligence. Using social media also had no effect.
However, gaming had a positive effect on intelligence, with kids who spent more time than average playing games showing the biggest increase in intelligence after two years.
まあ、テレビを見たりSNSをしても子供の知能には何の影響もないが、ビデオゲームを多くしている子供は知能が伸びていた、というものです。
私が言うとおりでしょ
「ゲーム好きは学習への適性が高い」「成績を上げる子供を作るには?/幼児期にゲームをさせろ!」などで私が言ってきた通りのことが、アメリカの社会実験で実証されたってことです。
ゲームが知育に良いのか?/親には評判が悪いのにね
なぜゲームが知能と関係していると思いますか?
ゲームを楽しむには、ゲームの構成を理解し、どうしたら勝てるか考え、自分の考えが正しいか挑戦して、そして成果の向上をやりがいに感じてさらに挑戦するという知能とやりがいの両輪が働かなくてはなりません。
これは、学習や仕事と同じじゃないですか? 自分の好きな動画をボケェ~と見て、自分と趣味が合うSNSをキャッキャ楽しんでいる受動的な娯楽とゲームは違います。
クラブ活度は正反対/親には評判がいいのにね
学校のクラブ活動も、「どうしたら上手くなれるんやろ」「どうしたら勝てるんやろ」などとは、ほとんどの子供は考えていません。集団に所属し、同じようなクラスメートとキャッキャ言って受動的に楽しむ組織に従属しているだけです。
だから、クラブが好きで集団活動に充足しているだけの子供に「次の試合、どうしたらええ成績が残せる?」と聞いても、「頑張る!」としか言えないことが多いです。このネット時代にいくらでも調べられる「練習方法」とか、「前回負けた理由の弱点克服」なんか言った生徒は見たことはない。同じことが学習でも行われるんですから、こういう子供では成績の良い生徒を私は見たことがありません。
こういう子供ではゲームに興味を持たない子供がほとんどです。そもそも、「作戦方法」や「前回の失敗の理由は・・」などと考え、それを克服していくことを楽しむだけの能力はないのです。勉強だけでは考えろと言っても、そりゃあ無理ってもんです。「勉強ができる子供は、なぜ体育の成績もいいのか?」
多くの子供の見てきたから「ゲームも楽しめず、クラブばっかりやっている子供の成績は上がらない」と結構普遍的な結論に到達し、上に挙げたブログで書いているわけです。
重大な落とし穴
この実験では、「テレビを見て楽しむだけの子供に強制的にゲームをやらせると知能が上がるのか?」ということは調べられていません。ゲームにより時間を費やす子供は知能が高いと言っているだけです。多くの子供を見てきて「ゲームを楽しめる知能がある子供は、やはり学習でもいい結果を残すことが多い。」という先天的な能力の結論があるように、この調査結果は私には見えます。
ヒカキンを見て爆笑している子供に無理矢理ゲームをやらせたところで、ボケ~っと塾で机の前に座っているのと同じような受動的な遊びしかしないでしょうから、もともと能力の低い子供にゲームをさせたところで知能が上がるとは、今までの経験から私には考えられない。
この社会実験の結果は、ゲームを楽しめる子供の知能が高かったというだけの結論ではないのか?
ところが親の意識は?
この内容を別の記事が紹介したものです。
Playing Video Games Has an Unexpected Effect on Kids’ IQ, Says New Study (sciencealert.com)
この題名の通り、アメリカでもゲームなどは親にとっては知育に悪影響があるものと認識されています。だからゲームが子供の知育に良いことは「Unexpected effect」と考えられるんです。どの親も「ゲームもテレビもSNSも子供にはよくな~い」という親が喜びそうな情報を商売に使う教育評論家や塾の宣伝を都合よく信じて自己肯定と子育ての満足に使うのは万国共通なんですな!
だって、相手が納得しやすい情報を発信することは、最高の集客手段ですからね。ビジネスの基本です。だから、高価な木製の「知育玩具」などがジジババの定番のプレゼントになる・・・あれでどないして知育が伸ばせる? ホンマにイメージだけの商売です。
こんな詐欺まがいの教育ビジネスも分かっていない親なら、この記事を読んでヒカキンにゲラゲラ笑っている子供にゲームを無理やりやらせかねません。でも、そんな子供なら目が飛んでいてボケェ~ッと画面を見つめてるだけ・・ってなことになるんでしょう。
私の結論
そもそもゲームを楽しめる子供じゃないと、この議論は無駄だと私には思えます。だから、中学受験なんか、小学校3・4年生でゲームを楽しめる頭があるかないかで決めればいいんですよ・・・少なくとも私の経験からは。「私が親なら行う子育て/簡単で間違いがない/ゲーム・そろばん・公文・中学受験を利用」