公立中学の成績分布の恐ろしい実態/通知簿5は昔の4、通知簿3は昔の2
大阪府教育庁のホームページの資料
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どうですか通知簿5が1/4、4が1/4です。そしてその下に3が1/3。私がよく言っている「通知簿3と4が混じっている生徒は普通。オール3だとどうしようもない。」ということがお分かりいただけますか?「公立中学の生徒の学習方法/通知簿3と4が簡単に見分けられる方法」「理解の壁/公立中学の通知簿3と4間に立ち塞がる途方もない壁」「通知簿3の生徒を採らない進学塾/その理由」「境界知能とグレーゾーンの子供に公立中学では通知簿3がつく?」「判読不能な文字を書く生徒たち/公立中学1年生では半数近くを占める」
ついでに言わせていただくと、公立中学ですから、中学受験で優秀な生徒の多くが抜けた成績でこれです。だから通知簿4など、全体では真ん中かそれ以下、通知簿3では下位ということになります。今の通知簿3など、中学受験が盛んになる前の相対評価の世代の通知簿2の学力しかないと私が言うのが納得いただけますか?
公立中学で通知簿3は、落ちこぼれています。漢字もおぼえる気がないし、簡単な計算も1週間もすると忘れます。いくら丁寧に教えても底の抜けたバケツのようにダダ漏れです。どうしようもないんですよ。
通知簿5でも昔の4、それで進学塾に通う生徒の未来
通知簿5も最上位を除いて、親世代の通知簿4です。 通知簿5の中学生に予習中心の進学塾など、負担になっても役には立たないと私が言うのを理解いただけますか?
このレベルだと塾で予習をしても、分からないところは放置したままで学校の授業で同じことを学習して分からないことを塗り重ねるだけです。同じことを2回学習する時間があれば、分からないところを塾で説明し、その上で発展させるべきなのです。でも、塾で復習ではなく予習をされたらそんな時間も機会もない。もちろん塾はそんなことは織り込み済みです。そのために膨大な宿題を課す進学塾が多い。理解する手間を省いて例題丸暗記のためです。
そういう上辺をなぞっただけの丸暗記を続けて高校で失敗するんです「中学の学習で優等生でも、高校の学習で落ちこぼれる生徒の学習」。理解力が学習に必要で、応用問題にバリエーションが必要な高校の学習は丸暗記だけでは対応できなくなるからです。もちろん、ちょっとした大学入試問題にも対応できない。しかし、高校受験の成功体験とプライドから、学習のやり方を変えるように言っても進学校の生徒の多くは言うことを聞かない。それで失敗する。
じゃあ、なぜ予習授業を進学塾は中学生にするのかって? 「予習」=「進んだ学習」=「さすが進学塾」という親子を取り込む理由が大きい。要するに実情も分からない意識高い系の親子がいかに多いかと言う裏返しでもあるのです。中学で予習など学年で数人いる特別に優秀な生徒以外には、悪影響の方が大きいと思います。「進学塾の予習授業の理由」「中学生に予習と大量の宿題は不要/進学塾の都合だけです」
現に、通知簿オール5に近い成績の生徒が進学する神戸高校で上位の1割を除く進学実績は、一昔前の御影高校と大差ありません。上位1割をのぞいたら神戸高校でも、最上位で神戸大、上位でで関関同立、真ん中じゃあ産近甲龍です。そんな能力程度の中学生にに予習をしてどうする?分からないところが放置になるだけです。