進路選択と優等生の失敗
ハッキリ申し上げて、関学が精一杯だという生徒に、高校や予備校の国立大学コースの授業を取らせてもついて行けずに時間を無駄にして疲弊するだけで、かえって学習を投げ出してしまい、進める大学にもいけなくなることが多いと思います。
下位で進学校に進み落ちこぼれて、ひとつ下の高校に進んでおけば余裕で分かりやすい授業を受けて余裕でついて行けて、楽しい高校生活を送りながら相応の大学に進めるのです。
最悪なのは、無理に上位校に進んで、見栄から予備校の国立大学コースなどを取ることです。分からないことを繰り返すだけで、得るものはなく、心折れるだけになります。貴重な受験までの時間も失い、気づいたときにはゴールは目の前でもう間に合わない、頑張ろうと思っても、高校の学習は難しく基礎からやり直すことは無理がある。何より、もう嫌気がさしている・・・これが「優等生」の大学受験失敗の典型です。
私は、高校1年と2年までの基礎学力の充実に何よりも注力します。これさえ出来ていれば、少なくとも関関同立には進める。後は、本当に正直申し上げて、どの上位の国立大学に進めるかは本人の資質によることが多いです。スポーツや趣味と同じで、誰でも公平に才能が分け与えられている事はありません。もちろん、こういう事を言うと反発される方も多いということは十分承知しています。しかし、これを認めないことには、最適な進路選択も、最適な受験対策も出来ません。
その適性も暗記中心の中学受験や高校受験と大学受験は違います。いつまでも中学受験や高校受験に成功したからと「悪くても神戸大」にしがみついていれば、関学なら行ける子供の将来も摘み取ってしまいます。
私はこの点をハッキリと明確に伝え、生徒に最適な進路選択をお話します。そして、最適な高校生後半の学習指導も提案します。