各学年の指導とともに、階層が一つ上の「学習方針」もお読みください。当塾の基本的な指針・塾長の経歴等を説明しています。
高校生のみなさんへ
関西圏の高校生は1学年で、1990年の25万人から17万人に35%減って、親世代より劇的に大学入試は簡単になっています。この17万人の中で、大学進学希望者は55%で9万人程度です。その状況で主要国公立大学に1.8万人と関関同立には1学年に3万人の学生がいます。関西県外の学生は関学で1割、神戸大学では3割、京都大学では5割です。と言うことは大雑把に、3.5万人が関西圏の学生です。この3.5万人に9万人がチャレンジするのですから、関西圏では大学進学志望者の上位4割程度にいれば関関同立以上には進めます。付属校もあるでしょうが、それほど大きな数ではありません。
一方で、「高2生3割が勉強時間ゼロ 希望進路で差、文科省調査 」の通り、休日に学校の宿題以外に2時間以上学習する生徒は、大学進学志望者の4割しかいません。言い換えれば、真面目に学習していれば関関同立には進めるのであり、特別な学習をしていないからではありません。
だから、入試問題を見ると、関関同立のレベルは普通の公立高校で配られるチャート式などの問題集レベルが出来ていれば合格します。産近甲龍に至っては教科書レベルで、英語長文などは少し難しい私立高校入試問題かと思うレベルです。
普通に学校で勉強していれば受かります。頑張りが必要なのは神戸大学以上の国立大学に進む場合のみです。この状況下で関関同立にも受からないのは、単にサボっているだけです。
当塾は、学習内容より学習スケジュールを管理してキチンと勉強させる指導をしないといけない関関同立志望者、学習スケジュールと学習内容を正しく厳しく管理しないといけない国立大学希望者のための個別指導塾です。学習スケジュールを徹底するために、毎日塾に来させて学習内容を管理・指導します。
神戸大学以上の国立大学に進みたいみなさん
全力で学習していただきます。場合によってはクラブ活動も制限してもらいます。
春休みには1学期の英文法と数学、夏休みには2学期と3学期の英文法と数学を全て予習します。当塾の予習は学校の授業の準備ではなく、長期の休みにマイペースでじっくりと主要科目に取り組んでもらうための位置づけです。その理由は、英語と数学という学習に時間がかかる科目を学校の授業と同じペースで進めれば、英語と数学の学習だけで目一杯となるからです。そして多くの場合、学校のペースに振り回されて理解を伴った取り組みも十分できなくなります。その上、定期テスト前に数学と英語の学習にかかりっきりになります。だから、他の教科など学習する余裕もなくなります。
だから、当塾では、長期の休みに数学と英語の予習を徹底します。そうすれば、授業が始まっても数学と英語という一番負荷がかかる科目で余裕を持った対処ができ、古文や理科などの重要科目にも普段か復習する時間が生まれます。テスト前には社会などの副教科を詰め込む時間ができ、成績は全教科であがります。
これが、国立大学に進む生徒の学習の当塾のデフォルトです。2年の夏休みまでには英文法と数学Ⅱ・数Cの予習は終えてもらいます。学期中の普段の学習は、文系なら古文、理系なら理科を中心に学校の復習や課題に取り組んでもらいます。
神戸大学に進める能力があれば、塾内だけの学習でこの程度の学習は十分できます。ただし、予習もしながら学校の復習も塾で取り組んでもらうために、学校の課題は家庭でしてもらう事になります。クラブ活動をする余裕はなくなるかも知れません。
2年の夏休みからは、入試問題レベルの英語長文と数学の入試問題に取り組みます。3年のカリキュラムは理系と文系で異なりますが、基本的に夏休みには標準的な国立大学の二次試験の入試問題は解けるようにします。夏休み後は、大学共通テストと各大学の出題傾向に沿った学習を始めます。
このスケジュールを守って神戸大学より下の大学に進む生徒はいません。
関関同立などの私立大学に進みたいみなさん
塾からは宿題は出しません。関学や関大で良ければ塾での学習だけで合格させて見せます。
親世代より関学も関大も驚くほど入りやすくなっています。15歳未満の人口は、1990年の2254万人から2019年には1533万人に35%も減少しています。この大きな少子化の中で学部増設して定員を増やしてきたのだから当然です。入試問題も「引っ掛けか?」と疑うほど簡単になってます。学校の問題集ができていれば関学は入れるし、教科書が理解できていれば甲南は入れます。なにも特別な学習など必要ないんです「関関同立への数学/教科書と黄チャートができていれば合格できる」。
塾では、1年と2年の春休みや夏休みに英語の文法の予習をします。文法問題のみならず、長文読解でも文法の知識は必須です。理系志望であれば、合わせて数学の予習もします。考え方は上の国立大学の志望者の予習と同じです。ただ、文系志望者であれば英語だけの予習ですので、国立大志望者と比べて学習量が半分になって楽になります。
英語と数学という学習に時間がかかる科目を学校の授業と同じペースで進めれば、理解を伴った取り組みが疎かになり、学習についていけなくなります。国立大学を目指す生徒より学習が苦手なわけですから、余計につらい状態になるはずです。しかし、英語と数学の学習に余裕ができると、古文や理科などの復習も、学校の課題も余裕を持って取り組めるので全教科の成績が上がるため、一般受験だけでなく指定校推薦の可能性も出てきます。
だから、このレベルの生徒では、それほど厳しい学習は必要ありません。基礎的な学習を継続することが必要なので。ところが、このレベルの生徒は、性格的なだらしなさからそれができません。クラブ活動後は疲れて、学校の宿題とスマホをいじる程度のことしかしないのです。学習の指導以前にその姿勢を矯正することが必要です。週2回塾に通って解法を教わるだけでは何も改善しません。
毎日来れるこの塾のメリットは、クラブに行って、その後も友達と遊び回ってSNSで時間を潰してちっとも勉強しない生活改善にもあります。そういう生活態度の矯正・監視のため、この塾は毎日来て基礎学習を継続いただくようになっています。それさえできれば、関関同立の試験には勝てます。
当塾の指導通り学習して甲南より下の大学に進んだ生徒はいません。
指定校推薦について
学校の教師、特に理科や社会の副教科の教師は、自分の科目を勉強してもらいたいために私立大学志望者についても「大学共通テスト」や「指定校推薦」を引き合いに出して学習を迫ることがあります。
しかし、公立校では指定校推薦の枠は狭く、推薦の成績枠に入っていたとしても成績上位から選ばれるわけではなく、教師側の恣意的な選択になります。ですから、公立高校の場合、指定校推薦を念頭に置いた学習は薦めないのが当塾の方針です。
私立高校の場合、推薦枠も充実していることが多く、学校側の指導も行き届いていることが多いので、生徒の成績や向き不向き考えてお話し合いさせていただきます。
大学共通テストと私立大学入試について
共通テストについても、私立の入試の対象になるのは、大半の大学で文系では英数国、理系では英数理のみです。すべての教科を学習する余裕がない生徒に万遍なく学習させれば、結局入試に必要な科目で十分な学力を得られないことになるので、国立大学の可能性も残して全教科に力を分散させた共通テストの受験はお薦めしません。
テキストについて
1・2年の半ばまで、受験用の問題集を使用するまでは、学校から配られる参考書や問題集で十分です。
親世代とは違い、最近競争の厳しい教育業界では学校配られる問題集も、市販の問題集も、予備校のテキストも平準化されており、差はありません。ただ、学校のテキストだけでは英文法の問題集はプアなことが多いので、塾で1,000円ほどのものを購入していただくかも知れません。 加えて古文では品詞の説明が詳しい教科書ガイドがあるなら、購入をお願いしています。コチラは2,000円くらいすると思います。両方とも2年間使えます。
2年生の後半からは入試用の問題集を数冊買っていただきますが、いずれも1000円少しのものです。もちろん入試前には過去問題は必要です。