進学塾とはなにか
進学塾の授業方針は、普段は学校授業のペースや内容を無視した授業を行い、テスト前には自習にして生徒から質問を受けるというところが多いようです。あちらこちらの中学から通い、テスト範囲も異なる生徒相手に各生徒に沿った授業など出来ないからです。
ところが、高校入試の問題はどの高校でも、普段から予習と高度な授業をして特別な対策が必要な難問など出題されません。
神戸高校であっても普通の公立高校の入試問題で教科書レベルなわけです。文科省が指定した教科書の内容を超えて、公立高校が入試問題を作れることは、公立校というお役所の枠の中ではありえないんです。
また私立に関しても、灘などの特別な学校を除けば須磨学園などでも学校の問題集に毛が生えた程度の問題しか出題されません。これは過去問題集を見ていただければ納得されると思います。そんな偏差値65程度の志望者に、特別な難問が解けるわけはそもそもありません。そもそも、中学生が受ける模試の偏差値など当てになりません。優秀な生徒の多くは中学受験で抜けてるんですから。
しかも少子化で子供は減っている。その上、高校は進学コースを量産しているんですから、数少ない子供はバラけて受験することになる。難問を解ける生徒などほとんど中学受験で抜けているので、公立との併願市立は受験しないんです。須磨学園は以前は出題していた高校の数列絡みの問題は出題しなくなりました。塾で教えても解けないから、選別の材料にならいないんです。
そういう中で、予習や難問に突き進み、わからない問題が放置されているのです。無駄なカリキュラムを組んで、無駄な学習をして、結局はわからないところは放置されているだけです。
進学塾の進学実績が良いのは、看板と時には授業料減免などの措置で成績優秀者を取り込み、何をしても何もしなくてもいい彼らが実績を出し、他の多くの生徒とは関係ないことです。保護者や生徒は、塾の内容より、自分に関係のない進学実績に目が眩んでいるだけのことです。特別な授業が行われるからではありません。これは進学校も同じです。