衛星予備校進出の背景
もう一つ最近の予備校には問題点があります。
小さな教室をあらゆる駅前に作ることで、講師が足りないということです。以前のように主要ターミナルの駅前に大きな予備校があり、大教室で有能な講師の講義を聞くというスタイルは今や有りません。小さな教室で、様々なレベルの講師の講義を受けることになります。
特に阪神間周辺のような住宅や高校の密集地では、各駅ごとと言っていいほど予備校が作られています。講師不足からそう有能でもない講師の授業を聞くハメになります。現に私の教え子で神戸大に進んだ高校生では、得意の英語だけはよりブラッシュアップしたくて、私の塾に通いながら2駅隣りの大手予備校の英語コースに通い始めたのですが、「あの授業なら何の意味もない。」とすぐに辞めてしまいました。得意な分、授業の精査もできるんです。
予備校のにわざわざ通うだけでも負担な上に、学校の教師より下手で、時にはヤル気のない授業をされるのであれば何の意味があるのかということです。
この二つの弱点を補うために考え出されたのが衛生予備校です。
自分のペースで学習で、最高の講師の授業がビデオで受けられるからです。どうせ有名講師は大きな教室で受けるのですから、個別指導のような相対した質問を受けることはありません。少なくとも今までの予備校の弱点を克服したことになります。