高校受験までは親の責任、大学受験は子供の責任 Part1

前回までは、キチンと情報を調べもせずに塾や学校に振り回されて、結局受験がうまく行かないどころか、無理な学習と不適当な学校を強制して子供の将来を潰す危険をお話しました。

今回は、子供の責任についてです。

高校2年生くらいになっても、自分の学力はどの程度で、だとしたら頑張っても志望校はどのあたりになりそうか、とすれば受験科目が何になるのかさえも判断できない高校生が最近非常に多いです。高校生にもなって、そんなことも自己判断できないのは本人の問題です。

本人の問題だというのは、こういう理由です。理由は大雑把には2つあります。

真面目に学習していないから、自分や他人の学力の評価ができずに甘い学習を続ける

まず、中堅高校の生徒にい多い理由です。今まで頑張ったことがないから、自分の学力がどの程度か判断がつかない。高校の学習がどれほどのものかも判断できる学力もない。だから、今から頑張ってどこまで到達できるのか判断できないんです。以前も書きましたが、こういう状態になるのは、安易な高校受験の成功体験が元になっていることが多い。中学の時も、クラブ活動や好きなことだけをしてきたが、入試前に少しだけ頑張ってなんとか高校に入れたからです。

真面目に学習していない彼らには、高校の学習は中学の学習とは異なって、入試前に少し頑張ったからどうにかなるというものではないことが理解できていないんです。そもそも私には、彼らが「頑張る」ということが理解できていないように思えます。彼らの「頑張る」と成績上位者の「頑張る」は明らかに別種のものです。10代後半にもなってここまで自分にだらしないのは、本人の責任です。

私の塾から神戸大学や大阪大学に進んだ生徒は、 1,2年の間 は塾で毎日3時間、その後家で1時間以上学習します。2年の後半からは、塾で3時間、家で3時間以上勉強します。入試前には睡眠時間だけは確保するようにして、他のものをすべて犠牲にして学習します。私と彼らのコンセンサスは「一日8時間以上は集中力が続かないから止めたほうが良い。」です。

それに、高校入試とは違って、大学入試では中学受験で進学校に進んでいた連中が帰ってくるんです。上位が抜けているスカスカの高校入試とは違うんですよ。そんなことも理解できていない。相手は小学校から「頑張り抜いて」るんですよ。高校3年生まで遊び呆けて「頑張る」ことも理解できていない人間が勝負できる相手ですか?

みんな認識が甘いから、みんなで失敗する

ビリギャルという話が映画になるのは、高校生であんな事は殆ど起きないからです。学習が簡単な中学なら、生徒本人に学習適性があれば、数ヶ月であのようなこともありえます。だから「ビリギャル、中学バージョン」は珍しいことでもなく、映画にもならないんです。

私は中堅高校の場合、2年になるときのクラス分けでは、私立大学にしか進めない学力の生徒にも国立大学コースののクラスを選択させます。理由は、ビリギャル負け組にならないようにです。中堅高校で私立選択コースを選べば友達と遊び呆けてにっちもさっちもなくなるのは目に見えています。数学の負担が増えてもその方が良い場合が圧倒的に多いからです。もちろん生徒には念を押します。「国立コースには遊ばないように入った。学年順位や偏差値から見て、キミは神戸大学は無理。絶対に無理。できれば関学、無難に甲南目指して英語と古文だけはしっかり勉強しよう!」

でもそう言っても、生徒本人が「関学って数学いらないんですか?」「私立でもセンター利用があるから数学を勉強しないといけないと数学の先生が言ってました。」っていうんですよ。私は受験サプリとか関学のホームページを塾で見せて、まず受験科目から説明しないといけません。自分の将来がかかっている受験科目も調べずにのほほんとしている生徒は昔はいなかったが、最近は非常に多い。塾や学校の先生に言われる通り中学時代適当に勉強してきてなんとかなって、高校でもクラブ活動だSNSだと超ユルイ生活を送っているもんだから、ダレ切っているんです。

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芦屋で500人以上、個別指導20年のベテラン講師が、毎日・全教科、中学生と高校生を指導します。御影高校・神戸高校、関西学院・同志社・神戸大学・大阪大学を目指す特進個別塾です。

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