山崎と今岡と野村監督、そしてミドリゼミ、ついでにポリーニ

私は野村監督のタイプです

この塾では何をどうすればよいのか、どうアプローチしたら良いのか、生徒の能力や特性を考えてアドバイスします。納得しない生徒には、なぜそうしたほうが良いのか説明します。

ところが、こういうのを嫌う生徒が多いのも事実です。塾の宣伝などを見ていても、どう指導するかより、明るく頑張ろう的なことしか書いてないことも多いです。でも明るく何を頑張るんでしょう?私には、こういう宣伝で納得してしまう方の思考回路が今ひとつ分からないんです。だから、私のような事を考える方向けに、このくどいホームページやブログを作っています。小さな塾ですから、他の塾にはなにか物足りない方だけが来てくださればそれでいいんです。

野村監督に伸ばされた山崎と、潰されかかった今岡

両方とも超がつくほどの才能あるバッターです。ところが山崎は、野村監督に「相手の配球や癖を考えろ。」と言われ伸びましたが、今岡は「面倒くさい!」と野村監督と衝突し成績は下降しました。大きな要因は性格の差です。なぜなら、野村監督と対象的な星野監督の元では山崎は衝突し、今岡は成績を伸ばしたからです。理屈をこねて選手の潜在的な能力を少しでも高める理系監督と、根性と気合で押し切る典型的な運動部タイプの監督の差です。

あと一つは年齢です。山崎自身が「若くてイケイケの頃なら、野村監督には反発していた。」と言っています。ベテランになって衰えてきて体力だけではいかんともしがたい時に、野村の知恵に山崎は出会うことができた。一方、今岡は何も考えずに反射神経で成績が残せるイケイケの頃に野村に出会い反発した。

私の塾でも似たようなことがあります。私の言うことに納得する生徒は、成績を伸ばす苦労をしてきて自分でも考えてきた生徒です。だから成績がある程度いい生徒ほど定着率が高いです。けれども何も考えていない生徒は面倒くさいと感じます。だから成績の悪い生徒は定着が悪いということと、おそらく似たようなことだと思います。

その結果

山崎は、選手として引退を考える時期から、さらに成績を伸ばしました。一方、今岡は早い時期に引退しました。恵まれた反射神経だけで対応できなくなった時に、知恵を受け入れられるかどうかの差だったんだと思います。もし、今岡が野村監督の教えを思い返すことが出来たら、山崎並にベテランでも活躍できたのではないかと思います。

私は、「このやり方をやれ」と自分のやり方を生徒には強制しません。生徒に応じて最適な方法をアドバイスしていているつもりです。だから、生徒も少しでもこの知恵を受け取って欲しい。そうすれば次の局面に上がれることもあると思うんです。

けれど、この今岡に二軍のコーチをやらせる阪神って・・・ソラ、アカンわな。

ここでポリーニを思い出す私はクラオタ

私が高く評価するピアニストにポリーニというピアニストがいます。野球やフィギュアスケートと同じく、楽器演奏も昔の優秀な奏者の技術がスタンダードとなって、新しい選手はそれを超える技術を磨き、一昔前の超人が今の並の選手や演奏家ということになっています。

ところが、このポリーニが70年代に録音したショパンは、今の演奏家でも超えることが出来ない金字塔です。音の出始めから消えるまで完全にコントロールされ、全ての響きの混濁が一切ないピアノを弾けるピアニストは今はいません。こんなピアノが弾けるのは、ポリーニより少し昔のリヒテルくらいです。今のテクニシャンのブロンフマンやマツエフなどの豪快派、ツィマーマンなどの濃厚味付け派、あるいはロラン=エマールなどの技巧派は弾けないと言うよりは違ったベクトルに向かっています。

ところが、このポリーニは練習のしすぎからか故障してしまいます。もうこのレベルの器楽奏者はアスリート並みの体の使用ですから・・それで、だめになっちゃったんです。晩年に録音したベートーベンなんて音がヨレるわ混濁するわで、見るかげもありません。しかし、同じようなテクニシャンでも、老年になってテクニックが衰えても、表現するには十分なテクニックを維持しつつ、長い経験から「成熟」の限りを尽くした「粋」を表現することに成功したピアニストがいます。代表格はルービンシュタインとバックハウスです。彼らは、反射神経の上に知恵を身につけたんです。いつまでも反射神経だけのポリーニやアルゲリッチはテクニックの衰えとともにダメになりました。両者の差がどこにあるのかは分かりません。

生徒の皆さん、悪いことはいいませんから、少しでも私の言葉から次のステージに上るヒントを見つけて下さい。野村監督ほど優秀ではありませんが、私でも500人以上の生徒と毎日対峙して個別指導をしてきたんですから。それなりの知恵はあるんですよ。

ちなみに、私が最近凄いと思った若手ピアニスト  ライト級

ベフゾド・アブドゥライモフ/ウズベキスタンのピアニストです。ハチドリの羽のようなすさまじいハンドリング。それに加えて、ペダルのコントロールを含め、音質のコントロールが凄まじい。

この演奏はゲルギエフとラフマニノフのピアノ協奏曲の3番をやった後のアンコールなんですが、そのラフマニノフは凄かったです。youtubeで昔は見れたんですが・・。

ちなみに、ラフマニノフの3番ってこういう曲です。 ヘビー級

史上最高のピアノ協奏曲の一つだと思います。この演奏は、今聞けるベストのラフマニノフの3番だと思います。

マツーエフ・・・圧巻とはこういう演奏を言う。ブロンフマンにないタメとスリリングさに言葉が出ない。

スタインウェイという楽器は、こういう演奏のために進歩してきたんですよ、きっと。残念ながら、スタインウェイをこういうふうに鳴らすのは日本人や女性では身体面で不可能です。体格もピアニストの武器なんです・・・・まあ、昔のアルゲリッチっていう例外はいますが・・。

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