ラーメン屋で見た辛抱の度合い
千差万別の辛抱の度合い
土曜日に車検の関係でディーラーに行かざるを得なくなり、2号線を走っているとお気に入りにラーメン屋天下一品の前を通りました。「あのゲロのようなラーメンをまた食いたいなぁ~」と思ってふと店を見ると、昼時だということもあって店内は満杯でした。
そりゃあ、家の中でイジイジしていて辛抱たまらず、あのこってりとしたラーメンを食べたくなるのは分かりますよ。でも会社で昼時に仕方なく食べに行ったというのでもなく、この時期に土曜日の昼に家族連れが狭いラーメン屋に満杯で、みんな汁を飛ばしながら顔を突き合わせて食っているっていうのはいくら何でも私の想像を超えていました(注:汁は熱いので殺菌されていると思います。イメージです。)
・・・こんなことさえ辛抱できないヤツがこんな多いんか・・・これじゃあ、いくら会社休みにしても、学校休みにしても意味ないじゃん。日本でこれやったら、もっと辛抱のないヨーロッパやアメリカのヤツらなんか警察や軍隊導入してロックダウンせんとアカンわなァ~。
成績の第一関門は辛抱の度合い
多くの生徒を教えてきて、成績が最上か否かではなく、まあまあ納得できるレベルかそうではないかという差は、この辛抱の差だと私は思います。最上かどうかは、先天的な学習適性の有無によります。まあまあ納得できる成績を取れるかどうかは、難しい問題を解けるかどうかではなく、おぼえなければいけない漢字や英単語、社会の用語をキチンとおぼえているかどうかという単純な努力の差によります。ディスレクシアのような特殊な例を除いて、単純に辛抱と努力に成績は依存します。
きちんと授業を聞き、テスト前にキチンとおぼえるという単純な事ができるかどうかは、自分の将来に対して多少の辛抱ができるかどうかということです。私はラーメン屋にいる客を見て、「こいつら、きっと漢字も覚えへんかったんやろなぁ~」と思わずにいられません。こういう辛抱の度合いは、勉強だけに向けられるのではなく、他の多くのことにも向けられていると多くの子供を見てきて私は思っています。
だって、もし感染したら自分はまだ若いから大したことにならなくても、会社や学校で何人もの人に感染させて、その原因は「ラーメン屋」だと知れたらどんなことになるか分かっていても、たかがラーメンを辛抱できないんですから。彼らは勉強や仕事に対してはキチンと出来たんでしょうか?イヤイヤ・・・20年以上教えてきましたが、勉強だけが我慢できない子供などあまり見たことありません。
だからクラブもダメなんだと思う
多くの生徒では、特殊な運動適性を持つ子供を除いて、体育やクラブ活動での活躍と主要教科の成績は相関関係にあります。
理由は、まず成績の悪い生徒は運動やクラブも勉強と同じく漫然とするだけで、「あの先輩のようにしたら上手くなれる。」という学習も「頑張ってアイツに勝とう。」という上昇意欲もないからです。次に、「そのためには、好きなことも我慢して頑張ろう。」とも「好きなジュースは辛抱して体を作ろう。」という事も出来ない辛抱のなさが原因だと思います。この姿勢は学習と同じです。
ですから、上に書いたように「この時期にラーメン屋に行くヤツは漢字もおぼえなかったんだろう。」と私は思うわけです。プロになるような連中で運動に特化してそこに100%の努力をつぎ込み、授業中寝ているような連中は別ですよ。彼らは必死で頑張ってるんですから。
だから職人には修行期間がある
職人さんの世界は、一般的に成績の良い生徒は行きません。だから、こういう辛抱のない若者が集まることになります。その中で、将来技術を教えてもキチンと学ぶ辛抱がある若者を選ぶ期間として修行期間があると私は思っています。だって、大抵の修行は本業の技を磨く期間ではなく、本業とは関係のない雑用を延々とやらせて、嫌になった若者をはじき出すためにあるんですから。
ですから、クラブ活動を理由に学習から逃げる子供など、クラブをさせるくらいなら修行と称して若者を使い潰すブラック企業のアルバイトにでも行かせたほうがマシだと思うんです。昔、学歴で採用できない中小企業の新入社員研修に自衛隊に放り込むのが流行りましたが、とても良く分かります。修行代わりまでにはなりませんが、「今までと違う」「これからは辛抱が必要になる。」と思い知らせるためですよね。
一方、大企業は、こういう辛抱のあるなしを、受験で辛抱できたかどうかの証明の学歴で決めるわけです。たかだか受験も辛抱できないやつに長い勤めが辛抱できるはずがないからです。
因みに、日本のICUはイタリアの半分 ドイツの1/4
BCG接種しているから日本人の重症化率は低いといいますが、もしヨーロッパやアメリカ並みのパンデミックになったら、即医療崩壊、死者数激増です。福島原発の非常用電源もそうでしたが、イザというときのために日本は金をかけいていないんです。今回の中小企業や個人への援助も同じです。(BCGに関しては科学的な証明はありませんが、BCG接種を義務付けている国々の死亡率が明らかに低いことに注目され、臨床検査を始めている国もあります。)