命と経済の天秤の中、学校は?

経済再開を始めた世界

まだワクチンも特効薬もない段階で、多くの国々が経済の再開を始めます。特に、その流れが死亡率の高い白人社会から始まったのは興味深いです。経済と命を天秤にかけた結果、経済を国々は選んだんです。経済の苦境で失われる命と損失の方が大きいと判断したからですよね。

先進国でもいざとなったら命は軽いんですね

どの国も財政金融政策で株価は持ち直してきていますが、一方で十分な資金を実経済の援助には向けていません。結局資産家は守られて、サービス業などに従事する弱者は切り捨てられている。その中で経済は段階的に再開されていく。製造現場や建築現場の労働者の命は軽く、本社の人間はテレワークで命令するだけ。

物資補給もなく戦場に兵士を駆り出し「お国のため」に犠牲にした「日本陸軍参謀本部」を私は連想しましたよ。

日本の学校でそんな理屈が通用するのか

自分の子供の命は地球より重いのが親です。1000人近い親に20年間関わってきた私の結論です。

いくら親が「他の子供が休んでいる間に勉強させて下さい。」と言っても、いざ子供が亡くなったら同じ口で親は徹底的に断罪してくるでしょう。だから、「責任は問いませんから助けて下さい。」と急患で駆け込んでくる初診の出産は病院から拒否されるんです。

学校や塾もそのことを熟知しています。だから躊躇なく休校したのです。学校は参謀本部にはなりえない。

ということで、教育は聖域

経済活動の再開とは裏腹に、まだ休校になる気がします。夏にはコロナは落ち着くと言われていますが、オンライン英会話でフィリピンの講師と話しをすると35℃、湿度70%で外出禁止だそうで、軍隊が見張っているんだそうです。シンガポールでもパンデミックです。「シンガポールは冷房社会だから室内で感染」なんて言ってる方もいますが、窓開けっ放しで汗拭きながらオンライン授業しているフィリピン社会はどうやねん?

夏休みに振り替え授業するっていても、コロナの危険がある中、エアコンの効いた3密の代表みたいな教室じゃあ無理でしょう・・・もう学校は再開できない? オンラインの授業になる?

でも悪いことばかりじゃないかも

まず、変なイジメや、それを助長している集団主義的な子供社会が崩壊します。それをうまく利用して、教師の満足のためにあるようなクラブ活動も崩壊します。子どもたちは、社会でどう生きるのか、初めて個人で考える時間を与えられます。とてもいいことだと思います。日本の教育は、こういう時間がなさすぎたんです。

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芦屋で500人以上、個別指導20年のベテラン講師が、毎日・全教科、中学生と高校生を指導します。御影高校・神戸高校、関西学院・同志社・神戸大学・大阪大学を目指す特進個別塾です。