夏休みの学習時間/1日12時間も集中は続きませんよ!
私の経験・塾の生徒の統計から、可能な学習時間は1日8時間
夏休みなどに、集中して毎日学習できる時間は8時間です。それ以上学習できるというのなら、集中しない学習をしているか、参考書に線をひぱってまとめるだけの安楽な学習に逃げているかどちらかです。
真面目に考え、1問1問題意を把握し、間違いは反省点を明確にしてできるようにていくような学習は、休憩時間を含まずに1日8時間が限界です。これは私の経験でもあり、塾の生徒の統計でもあります。
恐らく人間が集中力を持続できる時間は1日8時間程度なのです。
1日12時間勉強したなんて体験談はウソです。
ということで、その辺でよく流れている1日12時間勉強したなんていう体験談はウソです。私の言うことが嘘だと思うのなら、1週間ほど試してください。どちらが正しいかよく分かるはずです。
もし、12時間も勉強できる生徒がいたら、必ず成績が悪いはずです。集中力が必要なまともなことはしていないからです。
ただ、学校の補習や予備校の集団授業込みなら可能です。1日に6時間ほど講義を聞いて、夕方から家に帰ってきて6時間ほどなら学習はできる。こういうことを「1日12時間学習した。」と吹聴していると思うんです。そして、この帰宅後6時間というのも、授業後の学習のリミットでしょう。
けれど、自分一人で学習するより長時間学習はできる。何故でしょう?これは人から話を聞いて頷いているのと、自分で考えて解決するのでは必要なエネルギーが全く違うからです。自分で考え、地力で出来るようにするには、学習でも仕事でも家事でも人から教わって「フンフン」と聞いているのとは比べ物にならないくらいのエネルギーが要る。けれど、この高カロリーの学習なしには成績は上がらない。もちろん人から教えられて身に付くこともありますが、それだけではテストでは独力で解けません。自分で考えて実践する高カロリーの学習は必須です。
だから、「何とかできるようになろうと」必死であがく学習の経験もなく1日12時間学習したと自慢しているヤツの成績は悪いのです。そして、成績が良い生徒はそんな高カロリーの学習ができるのは、8時間が限界だと経験から知っている。
ここで「オレは会社で12時間働いている!」と言う親父
会社に朝9時から夜9時くらいまでいるのは、少し前までの会社員の労働で、特段激務ではありません。1日に会社に12時間いるのは普通です。私もそうでした。
ただ、これは休憩あり、昼飯あり、時には夕食ありです。それに、何より会議などで結構他人事で話を聞いていることも多く、講習でボケーとしていることもあります。ルーティンワークも多く、経験の延長線上で片が付くことも多い。1日中、頭をフル回転しているわけではない。会社にいる時間が12時間と言うだけの話で、本当に集中して頭をフル稼働させている時間ではない。
だって、元気の盛りの高校生で8時間の集中が限界ですよ。40歳のオヤジが8時間以上集中ができるわけはない。言い換えれば、だから必死の集中だけでなく物事を解決できる業務経験は労働限界という面からも大切なんです。
1日8時間も勉強できないと言う高校3年生
有名大学に進学したいなど、大口を叩くんじゃない! 以上です。