大学入試は高校2年生の夏休みで決まる

高校2年生の夏休みで1年、2年の範囲の基本学習を終えれない生徒に有名大学はムリ

だって、3年の夏休みには国立大学では2次レベルの問題を解けるように仕上げないといけないんですよ。今から基本復習するような生徒は間に合いませんよ。

遅くても2年の2学期からは入試レベルの問題、英語ならネクストステージや英文基礎問題精講、数学では数研の入試問題集などを始めないと、学校の学習もして、それに理科や社会も始めてでは、間に合わないんです。

高校2年生の夏休みに、「分からないところテンコ盛りで最初から復習」なんて生徒は、その時点で無理です。3年生から入試勉強を始めようなんて生徒はアウトです。

スケジュールから考えると当然そうなる

だって、3年生の夏休み越えたら大学共通テスト対策しないといけないんですよ。あの癖のある入試には、過去問10年分近くやって慣れてコツをつかむ必要があるんです。共通テスト後は1カ月で国立大学の入試です。各校の特色に合わせた対策程度しかできない。

だから、もし京大や阪大といった数学の入試に癖のある大学を受験するのなら、3年の夏休みにはその対策を出来るように持って行っておかなければいけない。

そのためには、2年の夏休みには2年後半の英数の予習を終えて、夏休み後半からでも入試問題に取り掛かりえ３年の1学期にはほぼほぼ入試に基礎はできておかなければいけない。3年生の6月になって「関学の入試問題分からん」では国立の可能性はありません。ゼロです。

3年生から入試問題を解くなんて言う生徒は関学が精一杯

だから、3年生の6月に「チャートは分かるが入試問題は難しい」と言う生徒は、3年の夏休みと2学期を使って何とかできる状態に持っていけばいいんです。そのためには、2年のこの夏休みで基本学習をしっかりと終え、３学期からはチャートの重要例題や章末問題をマスターして応用力を身につけていくことです。

それで、3年になってから入試問題集を始めればいい。6月には「チャートは分かるが入試問題は難しい」状態に持って行けるはずです。ここから夏休みをと2学期を使って応用力を身につけるんですから、大学共通テストの対策なんてする時間はありません。

ということで、私立でも、理系では3年から数Ⅲの入試問題を始めるために、この夏休みにできる限り予習をしておいてください。学校のペースで学習を進めていれば、中堅校なら3年の1学期かけて数Ⅲをするので、入試対策をする時間が無くなります。

欲をかくと失敗する／スケジュールから当然の帰結

けれど、多くの生徒は欲をかいて「国立も視野に入れて！」なんて言って、余計な教科も学習して、主要教科の学力が不足して自滅する。今まで書いたスケジュールで精一杯なはずですから、そんなことしてる暇ありますか？

私立で指定校推薦の口が多くあり、成績も応募条件を満たしている生徒以外は、2年では理系では英語と数学、文系では英語と古文に全力投入して、3年になってから化学でも日本史でも必要な科目を始めろ！そのスケジュールで精一杯なはずです。そのほかのことをする時間などない。私立専願以外に選択肢はないんです。

だから、2年の夏休みに「基礎から学習し直そう！」なんて言う偏差値50後半の生徒は、どうあがいても国立大学はありません。

教師の口車に乗るな

中には「大学共通テストもあるから、理系でも古文学習しましょう！」とか「文系でも理科頑張ろう！」とか言うバカな教師がたくさんいます。そんなことをする前にしなければいけないことはいっぱいある。

中には「私立でも共通テスト使うから」なんて言う教師もいるが、私立専願者は、英数理や英国社の一般入試と同じ科目配点を共通テストを利用します。全教科使う入試コースがあるのは、国立志望者の滑り止めに無試験で利用してもらおうと思っているからです。わざわざ私立専願の生徒が理科や社会を学習することなど想定もしていない。

こういう教師は何を考えて余計な学習をさせて生徒を潰そうとしているのか、私には理解不能です。自分の教科を勉強して欲しいからぐらいにしか動機は見えません。

昔の学校の先生は「理系の3年の社会なら、生徒も真面目にしないが致し方ない。」という大人の分別があったんですがねぇ。生徒の話を聞いてると、最近の先生は「入試？それは私には関係ない他人事。私に大切なことは、何でオレの科目勉強せえへんねんってことやねん！ムカつく～キィッ～！！」っていうお子ちゃまが多いようです。