中学2年生のこの時期に、塾に行っても成績が上がらない子供が分かる方法
こういう図を書いて電流の問題を解いている中学2年生です
この時期、ほとんどの公立中学では電流を理科で学習します。そうあのオームの法則って言うやつです。
ところが、この法則:V=RI=電力(ボルト)=抵抗値(Ω)X 電流(アンペア)という公式を教えずに、下のような図で教える場合があります。お父さんやお母さんの時代には恐らくなかったこの図がおよそどの問題集にでも載っています。どの塾でも教えます。
簡単なV=RIという公式が理解できないし、電流を求めるときはI=V/Rにすればいいと公式を変形できない子供が公立中学では多いのでこの図で教える以外ないからです。今までも散々書いてきましたが、上下逆にされたら三角形の面積も求められない子供が公立中学には入学してきます。少数ではなく2/3以上入学してきます「公立中学生の親御さんが決定的に勘違いしているお子さんの学力/そしてその生徒が高校生になる」。時速×時間=距離、%など、すべての単位計算も解けないんですから、オームの法則なんか理解できるはずがないんです。
こういう子供がどうなるか、もうお分かりですね?
V=RIという簡単な比例と反比例の関係式も扱えないということは、今後出てくるすべての理数系科目がアウトになるということです。同時期に学習する一次関数なんかもアウトです。もちろん、高校の数学など、絶対にムリです。
だから、こんな簡単なことを塾に行って、わざわざ図で教えてもらい、それで何とか70点を取って来るような子供は高校の理数系科目は全部アウトです。こんな図を教え込まれて「点数が10点上がった。70点になった!」と喜んでいる時点で、理系選択などありません。「簡単に分かる理系向きの子供 | 特進個別塾ミドリゼミ芦屋校|定額で毎日プロが個別指導 (tokushinkobetsu.com)」の通りです。
それだけでなく、理屈が裏に張り付いている英文法も理解が怪しいし、論理手順を踏んで読まなければいけない社会の教科書なども読めません。「公立中学生の親御さんが決定的に勘違いしているお子さんの学力/そしてその生徒が高校生になる」でも大学の先生が言っているように、半数以上の公立中学の生徒は教科書を読めないんですよ。
オームの法則で決める中学2年生の選択
オームの法則は中学2年生の2学期に学習します。中学2年生のお子さんをお持ちのお母さん方、塾の宿題の理科のノートを見てください。こんな図を描いて解いているようでは、選択は2つしかないです。
・なんとか70点、通知簿で4を取れる場合・・・・甲南でも武庫川でもいいから、相応の大学がついている付属校に放り込む。どうせ一般入試で大学受験をさせても、このランクの大学に行ければ御の字になります。間違いありません。だって、通知簿なんとか4で進む高校は芦屋高校レベルです。クラスで10番くらいにいないと、甲南も武庫川も行けません。社会の教科書を読めない子供が進んでも、山川の日本史の教科書を読めるわけがないから、芦屋高校で上位にいて関関同立に一般受験など無理です。知識も論理力もないので総合型推薦の小論文はもちろん書けません「総合型の推薦の小論文と面接の対応/こんなレベルの指導しかできないんです。何か意味あります?」。
・通知簿4が取れない場合・・・どこの高校でもいいです。ただ、放っておけばFランク大学に自己推薦して無試験合格になります。だって、芦屋高校レベルの学校に下の方の成績で入るわけでしょ? だったら、就職もないそんな大学に進ませるのではなく、看護士などの確実に食っていける資格が取れる大学や専門学校に進ませましょう。それ以外に何か良い選択肢はありますか?
親心はも大切ですが、客観的な判断も必要です
そんなこと言われても、「親心から納得できない」「可能性を否定するな!」、というのは私もよく分かります。けれど、その親の欲目が結局子供の将来を潰すことがとても多いということは、くれぐれもお忘れなく。
だって、高校になってa1=2 an+1・an=2√anのような数列をどう解きます。もちろんmol/lのような化学基礎もF=kx E=1/2kx^2のような物理基礎も無理です。
少しまともな大学に進みたいなら高校で学習しないといけない大半のことはムリになります。その上、このレベルの子供は優秀な中学受験組が抜けた公立校での甘い学習が当たり前になっていて、大学受験ではその強力なライバルが返ってくることすら頭になく「高2生3割が勉強時間ゼロ 希望進路で差、文科省調査」と言う有様になります。
「自分の子供は違う」は禁句
「自分の子供は違う。」とお考えなのは、その子供の親だけなんです。会社で若手社員を見ていてどう思います? あれは若手社員であると同時に、全員他の親御さんのかけがえのないお子さんなんです。それぞれの若手社員の親は「自分の子は違う」と、あなたと同じように思ってるんですよ。
でも、「こんなヤツ、アカンわ」ってあなたは客観評価するわけですよね。他人に「コイツだけは違う!」なんて欲目は持たない。その会社の査定も偏差値の合格判定も全く同じです。好き嫌いや気分的なものがないだけ、偏差値の方が公正です。それを否定するのは、ひとえに親心で目が曇っているからです。親心は子供を潰す最強のツールにもなるんですよ。
親心は客観性を担保した上で、会社での他人への評価とは違って「こんなヤツでも、なるべくいい人生を歩けるようにするにはどうしたらいいか。」と心を砕くものではないかと、塾のオヤジは思うんですよ。