子供の知能・IQの劇的な低下/エリートが喧伝する「褒めて育てる」子供の劣化と階層固定化
以下の文章の前に、中学受験して私立に行かせりゃあいいというのは大間違いだと私は思っていることを書き添えます「経済格差は学力格差ではありません/噂と広告に乗せられる親たち」「進学校とはどういうところか?/優秀な生徒を搔き集め、チャート式も理解させられず多くは関関同立で精一杯、そういうところです」。
日本の子供のIQが3歳分も低下
2000年から3年ごとに実施されているOECDのPISA(Programme for International Assessment)と呼ばれる学習到達度調査によると、日本は2000年にはOECD加盟国中「数学的リテラシー:1位、科学的リテラシー:2位、読解力8位」と高水準でしたが、2018年の前回調査では「数学的リテラシー:5位、科学的リテラシー:6位、読解力15位」と大幅に順位を下げています「30年で子どものIQが「3歳分」も低下した背景事情 | 子育て | 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース (toyokeizai.net)」。
その上、先進国では1975年から2000年にかけて数学と科学の知能を測った指標では、知能は1990年代半ばでピークに達してからは大幅に低下しています。2003年の子どもは、平均して1970年代の子どもよりも3年遅れていたそうです。このような記事は、ネット上でたくさんあります。「人類のIQは1975年以降、低下しつつある!?その原因は… | カラダご医見番 | ダイヤモンド・オンライン (diamond.jp)」
その状況で、日本の子供は、その先進国中で順位を下げています。
1990年代から先進国で始まり、2000年から日本で始まったこと/非正規という奴隷の量産
この時期に始まったことは、脱昭和、そして「子供に甘い」「ゆとり」が生んだ「世界に一つだけの花」志向です。先進国では「世界に一つだけの花」志向が日本より一足先に始まりました。その結果が上の情報と呼応します。そして、アメリカなどでは公教育をあきらめ、エリートは私立の進学校に通いだし、そういう高校がある地域に住むようになった。今の日本も同じです。
ところが、このようなエリート教育が子供のころから差別化される一方で、そのエリートたちは無理やり理由をつけて日本でも「褒めて育てる」「子供の自主性に・・・」と提案しています。
こんなことを言いだす教師や評論家が増え、親も甘くなってから劇的に子供が幼稚化しているのが、上に書いたデータなのではないでしょうか。毎日子供と接している人間の感覚では、上のデータの「3歳幼い」という結果は現状にぴったりです。上位の生徒以外では、中学生を教えていると小学校高学年を教えているようですし、高校生では中学生を教えているようです。
私は、この現象を狡猾なエリートによる大衆の劣化と階層固定化だと思っています。そして、こういう言葉に騙される側の親の意識の劣化はすさまじいものがあるように感じます「この5年間の生徒・親の変化/中流の崩壊は大人社会だけではない」。エリートたちはバカな親と子供を量産して、中流を下層に落として階層を固定化して、文句も言わずに安く使える非正規労働の奴隷を量産していると私には思えてきます。
この状況に気づいている親が、アメリカに20~30年遅れで私立に通わせている。日本の社会って、アメリカから20~30年遅れて、同じことが起こる。教育問題も産業の空洞化も貧富の格差もアメリカではすでに起こっている。今では日本でも中学受験しない子供の教育が小学校では崩壊している。その子供たちが通っている公立中学の通知簿3では、辛抱と基礎学力のなさから塾でも教えきれなくなりつつある「公立中学生の親御さんが決定的に勘違いしているお子さんの学力/そしてその生徒が高校生になる」。公教育は崩壊しつつあると言ってもいい。
でもね、私のように「褒めて育てるというようなアホな教育情報を鵜呑みにして、親が自分にうれしい都合がいい子育てをしてきた結果、半数の子供が三角形の面積も小学校6年生で求められず。中学校では9割の子供が教科書を読めなくなってるんです!「9割が教科書を読めていない」私立文系しか行けない子供たちの末路 文系の仕事はますます稼げなくなる | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)という状況なんですよ! そろそろ気づいて下さい。エエ加減にしたらどうですか?」とでも言おうものなら、こんな風にバッシングされるんです「当塾のグーグルマップに、このようなバカげた中傷が投稿されました/だらしない子供を肯定して低学力・低学歴・非正規に子供を追い込む悪人たち」。
これが、以下のブログの理由なのです
「進研模試で偏差値60の学力を如実に示す大学入試/工学部で数Ⅲが受験科目にない/企業採用しっかりしてくださいね!」「春休み、高校生に読んでほしい本/国語と英語の長文読解に必須」のバックには、少子化や中学受験と並行して甘やかされて「小皇帝」化した子供の存在があります。褒めて育てられて根拠のなさすぎる自信を持って、模試でE判定が出ても動じずに志望校も変えずに「有名大学!」と言い、結果に反省して努力をすることもなしに「教え方が悪い。」という子供の存在があります。
褒めて育てりゃあいい子供など、親がこんなブログを読まなくてもいいほんの数%の優秀な子供だけなのに、その少数の例を普遍化して「褒めて、お母さんも喜べば、子供も自分を否定せずに、素晴らしく育つ。」と親をよろこばせ金儲けをする・・・進研模試で偏差値60程度の大学の模試E判定なら、自分を全否定してやり直せよと、私は言いますけどねぇ「進研模試で偏差値60は崩壊している理由/休日に2時間も自己学習する高校2年生は偏差値70取れる?」。
ということで、このような状況下で、進研模試偏差値45の若者が教師になっているということが、いかに恐ろしいことかよくわかるというものです「今、学校の先生になっている学生の大学偏差値/小学校編/貞子より怖い」。そりゃあ、そんな教師の価値判断では、やる気もないダラケて漢字もおぼえられないし計算問題もできない子供を「障害」だと庇い、「個性」と言い、「世界に一つだけの花」と言うのでしょう。それこそが奴隷量産化に加担していることにも気づかずに、私みたいなことを書くと「ひどい奴だ」と非難される・・・子どおのご機嫌取りではなく将来を考えると、どっちがひどいヤツやねん?
自分の子供をお客様扱いしてくれる学校では「世界で一つだけの花」ですけれど、社会で給料を払う側に回ったらそういう親御さん自身が他人の大切な子供に「世界に腐るほど生い茂っている雑草の一本」と認識して対処してることを忘れないほうがいいんじゃあないんですか? もう数年たったら、あなたの子供も花から雑草になるんですよ。高校生並みの幼稚なことしか言えず、嫌なことはできないなどと言う就活生、誰が相手にします?
入社試験で富士山頂の山小屋を試験会場にしたベンチャー企業がありますが、これには「せめて、入りたい会社なら、子供や年寄りでも登れる富士山くらい登る根性くらいないと話にならん。」という、今どきの若者事情が張り付いているのです「富士登山で即採用!?NOVELで新卒採用の「採用方法」から公募する23卒採用がスタートします。|株式会社NOVELのプレスリリース (prtimes.jp)」。今の日本の若者って、もうこんなことになってるんですよ。