毎日のスケジュールを塾が組まないといけない高校生は失敗する/中学生では組みます
ミドリゼミが組む高校生の学習スケジュール
私の塾では、大まかに
・高校2年の1学期が終わるまでに、この教科はこの問題集を1周して、夏休み前半には間違った問題を再度解いて分からないところがないようにして完成させよう。
・夏休み後半からはコチラの問題集で二次の入試問題を解き始めて、3年の9月の後半から共通テスト対策を始めるまでには二次の問題を解けるようにしておこう。
・9月後半からは8年分くらいのセンター入試などの過去問を解こう。もちろん、二次対策はステップアップしていくが、主力は共通テスト対策。」
というようなスケジュールを、大学志望者別に話し合って決めて行きます「高校生の指導 | 特進個別塾ミドリゼミ芦屋校|定額で毎日プロが個別指導 (tokushinkobetsu.com)」。もちろん、このスケジュールは半月分程度のバッファー期間を設けてあります。様々なことでスケジュール通りに行くことは少ないからです。
「夏休みの中間地点/学習計画から遅れていませんか?」にも書きましたが、塾がいちいち監視しなくても当初組んだこのスケジュール通り学習を進めてくれる生徒は神戸大学以上の国立大学に進みます。二次テスト科目の主要科目の学習も高度で、共通テストで多くの科目の学習もしない解けない国立大志望者では、毎日塾でスケジュールの確認をしないといけないような自堕落な生徒では無理です。
スケジュールを守れない高校生たち
塾で「大丈夫か?できてるか?」とたった3教科の学習でも大幅に遅れがちなスケジュールを引っ張らないといけない高校生は、関関同立クラスです。もちろん、このレベルの生徒では大幅に遅れることなど織り込んでスケジュールを組みます。
だから、高校2年生の後半から「何とかしてくれ」と言って塾に来られても難しいのです。だって、大幅に遅れても大丈夫なスケジュールを組む余裕はないし、このレベルの生徒がスケジュールを守ってキチンと学習してくれるわけはないからです。「夏休みの中間地点/学習計画から遅れていませんか?」
ところが、いくら大幅に遅れるスケジュールを組んでも、まったく守れない生徒がいます。進学校で落ちこぼれた生徒や中堅高校でほぼほぼの成績の生徒たちです。出来ないことが当たり前になって、言い訳すらしません。「学校の宿題やってますから。」などと、約束したスケジュールを勝手に変えて行きます。こういうことがそれまで通っていた塾でも家庭でも許されてきたのだろうと思います。
中学生の場合
中学生では長いスパンの学習スケジュールを組んでも全体像を把握できません。だから、「今日はこの科目のこの勉強をする。」と学校の授業に沿った復習を日々積み上げて行きます。中学生も分かっているので、「今日の授業はここまで進みました。」と塾で真っ先に報告してくれます。「中学生の指導 | 特進個別塾ミドリゼミ芦屋校|定額で毎日プロが個別指導 (tokushinkobetsu.com)」
ところが、公立中学で2/3の生徒では、その日に授業で何をやったのか塾で説明できないんです。教えられた内容が頭の中を素通りしているからです。だから塾で教えても頭の中を素通りするだけです。中学受験組の休息の場となった小学校で、いい加減な授業がデフォルトになっていていい加減に学習することがデフォルトになっているからです。
だから、「考えながら聞く。」「出来るように考えて解く。」なんて言っても、何のことか分かっていないんです。「理解の壁/公立中学の通知簿3と4間に立ち塞がる途方もない壁」「公立中学や中堅高校・私立の生徒に必要なことは学習指導ではない」
「毎日、何問解くか塾で決めて下さい。」と親御さんが言ってくる生徒
高校生では「スケジュールを守る気すらない。」レベルの生徒、中学生では毎日解く問題を指導してもダラダラと学習してその学習ができない生徒では、親御さんも子供には自己努力はないことは分かってらっしゃるので、「毎日何問解くか、何ページするか塾で決めて下さい。」と言われることになります。
ところが、やさしいことを言っていては今まで塾や家庭と同じで、それまで通りキチンと学習難化するはずがありません。そこで少し厳しい指導をすると「あの塾分かりにくい。」「友達が行っている集団塾の方がヤル気が出る。」などと子供たちは我が儘が許される家庭内で強硬に言い始めて、「家庭内で揉め事は真っ平。」と言わんばかりに、「子供がそう言っておりますので退塾します。」と速攻で言って来られます。「無力感/大学を高望みしておきながら、少し厳しい学習を求めると退塾する生徒たち/塾で成績を上げても無駄」
スケジュールが守られないレベルの子供の場合、以下の選択を親子にしてもらいます。
・子供の辛抱の範囲で今までと同じような学習をする
・ブラック企業のようにギリギリに締め上げる。
・優しく、子供のご機嫌を取って、素晴らしい学習ができて有名大学はない。そんなことができる子供なら、こんなことを親が塾に行ってきていない。そういう親は子供が少し不満を言うと速攻で塾を辞めさせるので、この時点で塾に来ないでください。
今日の結論
最近、関関同立クラスがどうかという生徒を指導するのがとても難しいです。大学進学志望者の上位4割程度にいれば入れる関関同立が難しいと言われるのは、このちょっとした辛抱ができる子供とできない子供に明確に分かれていて、辛抱ができない子供にとってはちょっとした辛抱のハードルが越えられないような壁に見えるからなんでしょう。「夏休みの心構え/関関同立に入るには?/大学進学希望者の上位4割にいればいいという大雑把な話」
以前は、このクラスの生徒でも気長に教えることができたんですが、子供は辛抱のハードルが低くなって「我慢できない」とすぐに言い出す上に、親御様もすぐに結果が出ないと「我慢できない。」とおっしゃっるので、指導は極めて難しくなってきています。
今の社会人で「最近の若い者は我慢がない。」と言っている方々、あと5~6年もするとその若者よりもっと我慢できない若者が入社してきて阿鼻叫喚の職場になりますよ。