塾改装の理由とJR芦屋リニューアル
塾を改装した理由
以前の塾も汚いか?と言われると、塾としては十分キレイだったと思います。競合の塾と比較すると改装の必要はないと考えていました。でも、病気で休業している間に色々考えました。その中で、強烈に思ったのは「キレイなカフェとかに慣れている今の子供に、いつまで学校や塾はあの形態の教室で授業をするんだろう。」ということでした。
そして、今回のJR芦屋のリニューアルを見て確信しました。「塾の改装は必要だった。」と。今の高校生は、あんなきれいな空間のカフェで勉強することが日常の中に入り込んでいます。中学生にしたって、スタバに入ったことのない子供などほとんどいません。その中で、学校や塾だけがいつまでも昔のまんまです。もちろん、建て替えられた学校や、新しい塾は昔のものよりきれいですが、学校という範疇のデザインから逸脱はしない。 やはり、行政の規制、それに学校や塾を作る側が自分が子供の時の経験から「こんなもの」で作っていることが原因だと思うんです。
オフィスでも、若い社員を取り込もうと、きれいなオフィスにするところが多い。学校以外ではオッサンが「こんなもんでええやろ」で済まされる世界はない。We Workなんて、そんな状況を利用して業績を伸ばしてきたわけです。そんな中で「やっぱり学校や塾は閉鎖社会・・・」というのが、私が思ってきたことなんです。
もちろん、私も生徒を取り込もうという目的もあります。けれど、同時に「どうせ勉強するなら、気持ちよく。家とも学校とも違う空間で。」と思っています。なんで子供たちが、わざわざお金を払ってスタバで勉強するのか考えた時に、この空間を塾で提供すればもっと塾に来て勉強してくれるんじゃないかと思ったんです。
塾の改装で得たもの
私がお願いしたリフォーム会社は、芦屋のスタジオ・コアという女性がやっている会社です。理由は、中学生や高校生の子供を持つ母親から意見を聞きたかったこと。もう一つは、中小企業やサービス業では、圧倒的に女性の能力のほうが高いと感じる経験が多いことです。大企業は同じ能力ならやはり男子優先で採用するでしょうし、それに子育て後に勤め続けることが難しいから有能な女性は男性より中小企業に流れやすいことが大きいと思います。
そして打ち合わせで、私がカタログを見て選ぶ壁紙と、塾のコンセプトを話して彼女たちが選んで来てくれた壁紙が、数千あるものの中から同じものでした。備品のデザインなんかの相談もスムーズに行ったと思います。この時に、私は「まだ塾を続けられる。」と少し自信を持ちました。私が一番心配していたのは、私の年齢が保護者より上の世代になって、保護者の感性や考えが分からなくなっているのではないかということだったんです。
毎日通える塾に
この塾のコンセプトは昔から変わっていません。私の目の下で、毎日塾に来て勉強させるというものです。だから、私のような鬱陶しいオッサンがいても、子供が塾に少しでも行きたくなるように塾に改装しました。子供に媚びるつもりはありませんが、子供が塾に来たくなるようにしていこうと考えています。そのため、以前はラフな動きやすい格好で教えていましたが。服装も気を使うようにしました。
教える内容は変えないのか?って・・・それは自信があるから変えません。20年の経験の上で最良の指導方法だと思っています。おまけに、私の塾の運営は大手の塾には、経費や雇用の関係で、絶対に真似できないものです。