進学塾の予習授業の理由
今日は中学生対象の進学塾の続きです。
前回は、中学生対象に予習中心の塾の授業は有効なのかというお話の途中までしました。
私の結論は、有効ではないということです。
今回のお話はここからです。
もちろん、その方法が有効ではないことは進学塾も当然分かっています。
けれど、塾の経営上、こういう「意識の高い」授業をすすめることは差別化であり、逆に言えば学校と同じ集団式の授業ではこうして特徴を出す以外に道はないからです。
集団式の授業ですから、個々の生徒のわからない所に個別に対処できる授業はできないし、個々の生徒に授業後に対処することも出来ない。
こういう塾の講師はプロですから、個別指導塾のアルバイトと違い人件費が高い。それを個々の生徒に対処するだけ雇えば、授業料はどうなると思いますか?よくある設定の月30,000から40,000円なんて出来るわけがありません。月十万円以上の授業料になります。そういう医進系の個別指導塾もありますし、プロの個別指導や家庭教師もあります。
じゃあ、どうすれば特徴が出せるのか? 学校より速い進度で授業を進めて進学塾と名乗る、あるいは入試にも出題されない難問を教え込んで特別な塾だと満足させる以外に方法はないわけです。
その結果が、この無駄に無駄を重ねて、生徒に負担だけを掛ける進学塾のカリキュラムになるわけです。